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連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦編-10

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匿名ユーザー

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○月×日 21:05 校庭


「おい………おい、しっかりしろ!」
「……んんぅ」

 ゆっさゆっさ
 やや乱暴に揺さぶられ、魔女の一撃は目を覚ました
 目の前には、マリの姿がある

「マリかい……ひっひ、油断してたわ」
「蝦蟇の油を使ったからダメージは消えてるはずだぞ」
「…そうだねぇ」

 あの車にぶつかられ、気を失っていた魔女の一撃
 ダメージは残っていないが、少々クラクラする

「…ひっひ、やってくれたもんだよ」

 ドアから這い出たのだろうか
 倒れている車の運転手である女性を見やる魔女の一撃
 どうやら、あちらは気を失っているようだ
 車の中にもう一人、少女の姿も見える

「…こいつら、叩き潰しても構わねぇな?」

 牙を、爪を、剥き出しにしながらマリ・ヴェリテは呟いた
 そのマリを、魔女の一撃が止める

「ひっひっひ、やめておきなさぁい?一応、あんまり死人は出さない方向なのよぅ?」
「………っち」
「ひっひ、そんな顔しちゃだぁめぇ。殺しはしないけどぉ……楽しい事しましょぉ?」

 かちゃり
 懐から、魔法薬を取り出す魔女の一撃
 ついでに、ロープも取り出す

「手伝ってくれるぅ?」
「……まぁ、いいだろ。車の中のガキも引きずりだせばいいんだな?」
「起こさないようにねぇ?……あらぁあ、車の中に拳銃とサブマシンガンもあるじゃなぁい。マッドガッサーのためにもらっていきましょうかぁ?」
「武器はそれなりに手に入れてるが……ま、取り上げる意味でも、持っていくか」

 ニヤリ、マリが笑みを浮かべる
 ひっひっひ、と魔女の一撃も、意地悪く笑い続けていた


 ……数分後
 校庭の一角の、大きな木に、一人の女性と一人の少女がぶら下げられていた
 なぜか、二人ともロープで菱縛りに縛られていて、しかも……ネコミミが生えていた

 ネコミミである
 どう見ても、ネコミミである
 人間の耳もそのままでネコミミとはこれ以下に
 ぶらん、ぶららん
 なんとも奇妙な状態で…上田とメルの二人は、宙ぶらりんにぶら下げられた状態になっているのだった








とぅーびー?




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