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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-31

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 ----「13階段」が「組織」を離脱する、4,5年ほど前の話ーーーーー


「それじゃあ、またね」
「あぁ、次の任務が終わったらな」

 少年と少女は笑いあって、互いに軽く口付けあった
 同じ「組織」に所属する者同士
 年齢が近いせいもあってか…いつからか、親しい仲になった
 とは言え、少年にとって、これが「恋」である自覚こそあれど、「愛」であるかどうかはわからなかった
 自分は、まだ子供だ
 そして、自分は「日常」と言うものをほとんど知らないがゆえに、人を愛する、と言う事についてもまだよく知らない
 自分に色々と教えてくれるあの黒服も、それについてはまだあまり教えてくれないし

 …ただ
 少女と一緒にいる事は、少年にとって安らぎだった
 任務付けの生活
 特に、少年の任務は全て「殺し」だ
 少年の能力は、殺すための能力なのだから
 ただただ、殺していく生活の中、明るい少女との関わりは安らぎだった

 自分も、少女も、いつ任務で命を落とすかわからない
 場合によっては、「組織」に処分される可能性だってあるだろう
 もし、少女が命を落としそうになったら、「組織」に処分されそうになったら
 気が向いたら守ってやってもいいかな、と思う程度には好きだった
 自分の契約している「13階段」は最強なのだ
 きっと、守ってやれると思う
 そんな事を考えながら、少年は任務に向かう

 ---自分を見送る少女が、どんな表情をしていたのか
 幸い、少年は気づかぬままだった



 あぁ、面倒くさい
 まったく、あの馬鹿めが、本当にまったく気づかないとは
 そろそろ、「仕事」に入ってもいいだろう
 H-96が「失敗作」である事は明白だ
 順調に調整が進んでいたはずだったが…何者かが、横槍を入れたようだ
 全くもって、忌々しい
 少女はため息をつきながら、上司に連絡を入れようとした

「……H-83です。報告を……………?」

 …ふと
 視界の隅に、何かが入り込んだ
 これは…糸?
 真っ黒い、漆黒の……糸?

 いや
 違う、これは………!?

 気づいた時には、もう遅かった
 それは、あっと言う間に少女の体に絡みついていく

 通信機が、一瞬でバラバラに切り裂かれる
 通信機を切り裂いたのと同じ……髪が
 少女の全身を、しっかりと縛り上げた

「---っH-360!」
「いよぅ」

 しゅるしゅると
 髪を少女に絡みつかせ、その黒服は笑っていた
 少女はもがくが、髪から脱出する事が出来ない
 ここは、「組織」管理のアパートの一室
 この時間帯、他の部屋には誰もいないはず
 助けを求める事すら出来ない
 己の契約している都市伝説を使おうにも…この状態では、使用できない

「そうか、お前さんもHナンバーだったか。まいったね」
「H-360.私に何か用ですか?彼なら、任務に出かけて…」
「お前さんに用があってきたんだよ……いや、まぁ、もう目的の半分は達したんだがな」

 しゅるしゅると
 話しながらも、髪が少女に絡みつき続ける
 その動きから、明白な殺意を感じて…少女は、震えた

「お前さん、あいつを監視してたんだな?」
「……だとしたら、何なの?」

 しらばっくれても無駄か
 そう考え、少女は本性を現した
 本性を現した少女の様子に、黒服はやれやれと肩をすくめる

「まいったねぇ。監視ついでに、失敗作とみなしたら殺すつもりだったとは……あいつは一応、俺の愛弟子なんでね?やめてくんねぇ?そう言うの」
「--っ、H-96の調整を邪魔したのは貴様か!!」

 ---この、失敗作め!
 同じHナンバーの癖に、こちらの計画を邪魔しようとは…!

「おぉっと、無駄な抵抗は止めておけ。痛いだけだぜ?」
「こんな事をして、ただで済むと思っているのか、H-360!!」
「ま、普通はただじゃすまないわな」

 ……だが、と
 黒服は、ニヤリ…残酷に、笑った

「俺の上司は、俺の勝手をある程度もみ消してくれるんでねぇ?」
「---っ何を馬鹿な…」
「あぁ、それと」

 ギリ
 髪が、少女の肌に食い込みだした

「あの「お嬢様」、今は実験反対派なんだわ、これが」
「-------っ!?」

 …馬鹿な!?
 「あのお方」が実験反対派に回るなど、そんなはずが…

「そう言う事で。実はこれ、俺の勝手じゃなくて上の指令だったりするんだな、これが。ま、そう言う訳で…」
「-----何故だ!?」

 少女は叫ぶ
 信じられない、と言う表情で黒服を見詰め…叫び続ける

「貴様、何故H-96に肩入れする!?貴様とあいつに、特別な接点など……」
「…任務で家族のふりを一度だけした。接点はそれだけと言えばそれだけさ」

 …しゅるり
 髪が、完全に少女を覆い隠し


 直後、少女の体は、一瞬で肉片と化した


「そう、たったそれだけ。ただの偶然。たまたま俺が気に入った、それだけ……あいつも不幸だよなぁ?」

 しゅるり
 髪を戻しながら、黒服は頷いた

「あいつの彼女だから、殺したくはなかったんだが……まぁ、仕方ないか」

 肉片を見下ろして…皮肉げに、黒服は笑った
 …上の指令、と言うのは嘘だ
 少女が監視者であった事は、まだ上に報告していない
 完全に、彼の独断なのだ

 だから、まだ殺す必要はなかった
 だが、殺さずにはいられなかった

「…せめて、お前さんが。あいつをちゃんと名前で呼んでくれりゃあ、殺さなかったんだがなぁ」

 ぶちゃり
 肉片を踏み潰し、暗く笑う


 …あのナンバーは名前じゃない
 名前は、自分がつけてやった
 あれがあいつの名前なのだ
 もう、あのナンバーはあいつを縛りなどしないのだから


「…あぁ、でも、殺しちまったのはやっぱあいつに悪かったよなぁ……どうするかねぇ…」

 黒服は一人、そうぼやく


 …彼が罪滅ぼしをする事が出来たのは、これより4,5年程後
 少年が青年となり、「組織」を離脱し……マッドガッサーの一味に加わった、後の事である




to be … ?





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