○月×日 22:34 「13階段」内血の池地獄
『H-360めぇええええ!!こいつにナニをオシえた!?H-96にナニをしたぁああ!!??』
『ヨケイなコトを……っやめろ「13カイダン」!!そいつのイうコトをキくのをやめろぉおお!!!』
『ヨケイなコトを……っやめろ「13カイダン」!!そいつのイうコトをキくのをやめろぉおお!!!』
怨念の声が響く
死の間際の声が響く
生温い血の海が、声に反応して揺れ揺れる
死の間際の声が響く
生温い血の海が、声に反応して揺れ揺れる
「…常人ならば、気が狂うかもしれんな」
亡者達を見回し、ドクターはそう呟いた
ゆっくり、ゆっくりと、ドクターに近づく亡者達
はじめ、ほんの一瞬は止まったものの…しかし、やはり亡者達は、本来の目的を
ドクターを血の池の中に引きずり込むと言う作業に、戻ってしまったようだ
ちゃぷり、ちゃぷり
血の池が揺れて、亡者が近づき…
ゆっくり、ゆっくりと、ドクターに近づく亡者達
はじめ、ほんの一瞬は止まったものの…しかし、やはり亡者達は、本来の目的を
ドクターを血の池の中に引きずり込むと言う作業に、戻ってしまったようだ
ちゃぷり、ちゃぷり
血の池が揺れて、亡者が近づき…
がしり
とうとう、一体の亡者の手が、ドクターを掴んだ
完全に、白骨化した手
血に濡れた白骨の手が、ドクターをしっかり掴んで…髑髏が、ドクターを見詰めてくる
完全に、白骨化した手
血に濡れた白骨の手が、ドクターをしっかり掴んで…髑髏が、ドクターを見詰めてくる
『やめて…シにたくない……ッタスけて……』
漏れ出す、死の間際の言葉
ずるずると、ドクターを血の海に引きずり込もうとする、その手を
そっと、ドクターは逆に掴んだ
ずるずると、ドクターを血の海に引きずり込もうとする、その手を
そっと、ドクターは逆に掴んだ
「……享年、20歳といった所か……これから、人生を楽しむ所だったろうに」
『-----っ!?』
『-----っ!?』
手を捕まれ、亡者が動揺した
血の海の中、ドクターはその白骨化した亡者の腰に手を添える
血の海の中、ドクターはその白骨化した亡者の腰に手を添える
「人生の楽しみを奪われ、辛かったろうに……」
『!?っ、!!???』
『!?っ、!!???』
混乱している亡者
他の亡者達がざわめきだす
ドクターの行動が、「13階段」の能力で操られた亡者達に、ありえない反応を返させる
うろたえる白骨女亡者を前に……ドクターは、その形のいい唇を釣り上げ、笑った
他の亡者達がざわめきだす
ドクターの行動が、「13階段」の能力で操られた亡者達に、ありえない反応を返させる
うろたえる白骨女亡者を前に……ドクターは、その形のいい唇を釣り上げ、笑った
○月×日 22:36 階段踊り場
「----自重しろよおいぃいっ!?」
「「「!!??」」」
「「「!!??」」」
突然叫んだ「13階段」
警戒して一同が彼を見上げると……何か、悪寒でも感じたように嫌そうな表情を浮かべている
警戒して一同が彼を見上げると……何か、悪寒でも感じたように嫌そうな表情を浮かべている
「何かあったのかしら?」
「ただの予感なんだが…異空間内で何かあったのかもしれないな」
『ドクターが何かしたと?』
「ただの予感なんだが…異空間内で何かあったのかもしれないな」
『ドクターが何かしたと?』
多分、と黒服Hは頷いた
そうとしか、考えられない
そうとしか、考えられない
「…なぁ、何か集中乱れてるみたいだし、この隙に「13階段」の能力が解除されるって事は」
「ない。一旦発動したら、解除まで集中いらないからな」
「ない。一旦発動したら、解除まで集中いらないからな」
to be … ?