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連載 - 占い師と少女-a18

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占い師と少女 マッドガッサー決戦編 18


○月×日 22:57

 常夜灯を頼りに、私たちは暗い廊下を歩いていた。
 空き教室を出発してから、既に数分が経過している。
 その間、モンスの天使による銃撃音がずっと続いていたのだけれど――

「……銃声、止みましたね」

 ――断続的に響いていた銃声が、ぴたりと止まった。
 廊下に、再び静寂が戻る。

「決着がついたのかな?」
「さあ……」

 首を傾げた黒服Yさんの言葉に、私は曖昧な返事しかできなかった。 
 唐突に止んだ銃撃に、私たちの歩みが少し遅くなる。

『あんさん、どうなったんでっか?』
「今から「視る」。ちょっと待ってろ」

 私たちと一緒に後方を歩いていた人体模型さんに声をかけられ、占い師さんは廊下の少し先、突き当りから少し右の方へと、視線を向けた。
 占い師さんの目が、その先の黒い壁を、音楽室を、さらにはその先の階段を映し出していく。
 ……そして、その目が校舎の外を捉え

「……モンスの天使が撤退している……?」

 占い師さんが、困惑したように呟いた。
 その言葉に、弟さんが反応する。

「え? もう追い返しちゃったの?」
「いや……Tさん達が戦った感じもない。どうやら自主的に返って行ったようだが……」

 占い師さんにしては珍しく、返答の歯切れが悪い。

「……とにかく、合流してみない事には分からないな」
『ですが、戦闘が終わったんでしたら、もう合流する必要もないんじゃないのでしょうか?』

 白骨標本さんの言葉に、占い師さんは首を振って

「いや、13階段も含め、かなりの人数が階段の前に集結している上、一階からも数人が上ってきている。合流するなら今だろう」
「一階からもって……かなりの人数になりませんか?」
「もし全員が合流したら、恐らく校内の都市伝説がほとんど集まる事になるだろうな」

 ……それは、相手に威圧感を与える事にならないのだろうか?
 私が何を考えているのかを何となく察したのか、占い師さんは苦笑をした。

「よく分からないが、一味の一人が説得に回ったらしい。恐らく13階段もぐらついているだろうから、今は物量で意見を畳みかけた方が有効なはずだ」
「精神的に天秤が傾いている所に、一気に重りを乗せるわけですか?」
「まぁ、な」

 退くか、進むか。
 今の私には、どちらの道に進むべきなのかは分からないけど……。

「……そう、ですね。なら、私も合流した方がいいと思います」

 ここは、占い師さんを信じよう。

「ああ……よし、行くか」

 私が頷いたのを見て、占い師さんが歩き始める。
 それにつられ、私や、他の人たちも互いに少し話をしながら、再び歩みを進めていく。
 その先には、もう廊下の角の教室が見え始めていた。







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