三面鏡の少女 26
「うー、夢見が悪いというかなんというか」
もそもそとした動作で、白い小袖と緋袴という巫女姿に着替えをする三面鏡の少女
「なんだカナちん、初夢変なの見たの?」
年末年始の臨時バイトの先輩であるお姉さんに興味津々という顔で聞かれ、少女はばつが悪そうに視線を逸らす
「まーアレだよ、元旦の朝に見た夢が初夢ってのは昔の話で、今は元旦から二日に掛けての夜に見た夢が初夢らしいよ?」
「らしいですけどねー。この町的には昔の方がやばい気がしないでもない」
「よくわかんないけど、初夢を正夢にしないためには夢の内容を人に話すといいらしいけど? 逆に叶えたい夢は黙ってろって事だね」
「……人に話せる内容じゃないかなぁ」
「どっかに穴掘って叫んでみるかい? 王様の耳はロバの耳ーって」
ぺしぺしと肩を叩きながら、にひひと笑うお姉さん
「ま、話す相手がいなかったらいつでも相談に乗るよ? それじゃお先っ」
そう言って身支度を整えたお姉さんは、一足先に更衣室を出ていった
「むー、とりあえずHさんと会わなきゃ落ち着くかなー」
ぺちぺちと頬を叩き、夢の内容を思い出して紅潮した顔を誤魔化す
「バイト中バイト中、平常心っと」
袴の帯をきゅっと締めて、少女は気合を入れ直し仕事へと向かうのであった
もそもそとした動作で、白い小袖と緋袴という巫女姿に着替えをする三面鏡の少女
「なんだカナちん、初夢変なの見たの?」
年末年始の臨時バイトの先輩であるお姉さんに興味津々という顔で聞かれ、少女はばつが悪そうに視線を逸らす
「まーアレだよ、元旦の朝に見た夢が初夢ってのは昔の話で、今は元旦から二日に掛けての夜に見た夢が初夢らしいよ?」
「らしいですけどねー。この町的には昔の方がやばい気がしないでもない」
「よくわかんないけど、初夢を正夢にしないためには夢の内容を人に話すといいらしいけど? 逆に叶えたい夢は黙ってろって事だね」
「……人に話せる内容じゃないかなぁ」
「どっかに穴掘って叫んでみるかい? 王様の耳はロバの耳ーって」
ぺしぺしと肩を叩きながら、にひひと笑うお姉さん
「ま、話す相手がいなかったらいつでも相談に乗るよ? それじゃお先っ」
そう言って身支度を整えたお姉さんは、一足先に更衣室を出ていった
「むー、とりあえずHさんと会わなきゃ落ち着くかなー」
ぺちぺちと頬を叩き、夢の内容を思い出して紅潮した顔を誤魔化す
「バイト中バイト中、平常心っと」
袴の帯をきゅっと締めて、少女は気合を入れ直し仕事へと向かうのであった