12月24日 11:30
「よぉ、厨2病」
「ん?チャラ男?どうしたんだ、こんな時間に」
「ん?チャラ男?どうしたんだ、こんな時間に」
「首塚」が拠点のひとつとして使っているラブホテル
そこに姿を現した「日焼けマシンで人間ステーキ」の契約者の姿に、厨2病は首を傾げた
いつもこの曜日のこの時間、彼は中華料理屋でのバイトがあったはずだ
こう言う時期なら、忙しいはずなのだが…
そこに姿を現した「日焼けマシンで人間ステーキ」の契約者の姿に、厨2病は首を傾げた
いつもこの曜日のこの時間、彼は中華料理屋でのバイトがあったはずだ
こう言う時期なら、忙しいはずなのだが…
「バイトの事か?それなら、店長が「こんなカップル共がのさばっている日に仕事なんてできるか!休みだ休み!」って臨時休業になったから、今日は仕事ないんだよ」
「独身なのか、そのバイト先の店長」
「独身なのか、そのバイト先の店長」
いいのか、そんな感情で店休んで
中華料理屋とは言え、稼ぎ時だろうにいいのか
色々と突っ込みたいが、まぁ、所詮他人事だ
放っておく事にする
中華料理屋とは言え、稼ぎ時だろうにいいのか
色々と突っ込みたいが、まぁ、所詮他人事だ
放っておく事にする
「で?お前は今日もここで過ごすつもりか?」
「…悪いか」
「…悪いか」
やや憮然とした表情で中2病がそう言うと、「日焼けマシン」の契約者はそう言う訳じゃない、と苦笑してきた
テキパキと、昼食の準備を始めてくる
テキパキと、昼食の準備を始めてくる
「…ところで、このケーキの箱は?」
「お前にやるよ。昼飯の後、食べればいい」
「お前にやるよ。昼飯の後、食べればいい」
言われて、あけて見る
…小さな、一人用のクリスマスケーキだ。明らかに手作りの
どうやら、「日焼けマシン」の契約者が、厨2病のために作ってくれた物らしかった
つまり、クリスマスイブに一人であろう事を見抜いていたとでもいうのか
その点については、若干腹が立つような気もする
…小さな、一人用のクリスマスケーキだ。明らかに手作りの
どうやら、「日焼けマシン」の契約者が、厨2病のために作ってくれた物らしかった
つまり、クリスマスイブに一人であろう事を見抜いていたとでもいうのか
その点については、若干腹が立つような気もする
「それで?そう言うお前は、今日はどう過ごすんだ?」
「うん?これから黒服とはないちもんめと合流して…それからは、二人と一緒だな」
「うん?これから黒服とはないちもんめと合流して…それからは、二人と一緒だな」
どこか、幸せそうに「日焼けマシン」の契約者はそう言い切った
…そう言えば、家族を手に入れたんだったな
そうじゃなければ、こいつも寂しいクリスマスイブだったろうに
…そう言えば、家族を手に入れたんだったな
そうじゃなければ、こいつも寂しいクリスマスイブだったろうに
「厨2病、今夜は、「首塚」で保護してる連中がいる島のほうに行ったらどうだ?ガキ達のためにクリスマスパーティやるってカレーおじさんたちがはりきってたし。お前もいたほうが、ガキたちも喜ぶと思うぞ?」
「あの島か?…そうだな」
「あの島か?…そうだな」
「首塚」が、「組織」からの保護を訴えてきた都市伝説や契約者たちを匿っている島
学校町からは離れているが、フィラデルフィア計画辺りに頼めば、すぐに連れて行ってもらえるだろう
そうじゃなくとも、「首塚」本部に行けば、すぐにその島にも移動できるのだし
…久々に、誰かと一緒に過ごすクリスマスイブも、いいかもしれない
ふっと、厨2病はそう考える
学校町からは離れているが、フィラデルフィア計画辺りに頼めば、すぐに連れて行ってもらえるだろう
そうじゃなくとも、「首塚」本部に行けば、すぐにその島にも移動できるのだし
…久々に、誰かと一緒に過ごすクリスマスイブも、いいかもしれない
ふっと、厨2病はそう考える
----仲間と一緒、か
そうだ、たまには、いいよな、と
昼食を作っている「日焼けマシン」の契約者の後ろ姿を見ながら…しばし、平和な思考に浸るのだった
そうだ、たまには、いいよな、と
昼食を作っている「日焼けマシン」の契約者の後ろ姿を見ながら…しばし、平和な思考に浸るのだった
もうちょっとだけ続くんぢゃ