「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 仲介者と追撃者と堕天使と-06

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だれでも歓迎! 編集
 意識が遠ざかっていく
 全身に、ナイフが突き刺さっている
 この出血量、助かるはずもない
 「魔除けのお札」の契約者は、静かに死を迎えようとしていた
 彼を殺した少女は既に立ち去っていて、代わりに近づいてくるのは「組織」の黒服
 「夢の国」騒動以降は珍しくなった、感情を持たない、元から人間ではない黒服
 あぁ、くそ、俺はこんな奴に止めを刺されるのか
 混濁していく意識の中、その意識が消える直前、彼が見たものは
 その黒服の背後に近づき……右手を振り上げた、誰かだった
















 -------何かが触れている
 その手が、酷く暖かいと感じた


 感じた、瞬間
 意識が、急速に引き上げられる!!

「------がはっ!?」

 感じなくなっていた痛覚が、戻ってきた
 しかし、その痛みはすぐに消えていく
 壊された体の組織が、無理矢理に、しかし、確実に修復されていっている感覚
 「魔除けのお札」は、ばちり、勢いよく目をあけた

「大丈夫?」
「…!」

 そこにいたのは、一人の女
 …彼が、「組織」の情報を漏らした相手だ
 「仲介者」とか言う、都市伝説事件の被害者たちから都市伝説事件の解決を依頼され、それを有料で請け負っている何者かの関係者であるらしい
 それ以外、彼は彼女に付いてよく知らない
 あと、せいぜい知っている事は…彼女が「追撃者」と呼ばれているという事実だけだ
 追撃者の左手が、「魔除けのお札」から離れる

「良かった、間に合って」
「あ……え、あ……」

 自分に近づいてきていた黒服の姿は、ない
 …助かった、のか?
 「魔除けのお札」が混乱していると、追撃者が、申し訳なさそうな表情を浮かべてきた

「…御免なさい。私のせいで、あなたを危険な目にあわせてしまった」
「い、いや、俺がミスったせいだから…」

 その、申し訳無さそうな顔が、あまりにも悲しげなものだから
 …気のせいだろうか?
 その表情は、まるで過去に起こった何かと今回の事を重ねて、より、辛く感じているように思えた

「あなたは、もう「組織」にはいられないのね?」
「そりゃ、そうだろうな…」

 むくり、と「魔除けのお札」は起き上がった
 …体中、空から降ってきたナイフでメッタ刺しにされたはずなのだが、傷一つ残っていない
 服こそボロボロではあるが、体には傷一つないのだ
 追撃者が契約している都市伝説の能力なのだろうか?
 一体、どんな都市伝説と契約しているのだろう

「行くアテは?」
「…ないな」
「そう…」

 うぅん、と追撃者は考え込む

「…「首塚」辺り、どうかしら?「組織」の情報をもって逃げ込めば、保護してくれるかもしれないわ」
「「首塚」か…」

 なるほど、あそこなら、と思う
 だが、「首塚」の人間と接触できるポイントがわからないと、どうにもならない
 先に「組織」に見付かって生きていることが知られたら、改めて消されてしまう
 そんな、「魔除けのお札」の不安を感じ取ったのか
 安心させるように、追撃者は笑みを浮かべてきた

「大丈夫!「首塚」と接触できそうな場所、私たちが探すから!それまでは、私たちがあなたを護ってあげる!」
「…は?」
「おねーさん、こう見えて結構強いのよ?だから、大丈夫!」

 自信満々な様子で言い切る追撃者
 嘘も、偽りも、一切なく…心から、「魔除けのお札」を護って見せると、そう言いきっている

「ま、待て、俺相手にそこまでするメリット、あんた達にはないはずだ」
「…めりっと??」

 きょとん、と
 追撃者は首をかしげて…そして、笑った

「そんなの関係ないわ。私のせいで、あなたは死んでしまうところだった。でも、私はギリギリ、あなたを助ける事が出来た…ならば、私はあなたを死なせない。「組織」から護ってみせるわ」

 強い言葉
 胸を張った拍子に、その見事なバストが揺れた

「…おねーさん、ね。知り合いが自分のせいで傷つくとか死んじゃうとか、あんまり好きじゃないの」

 だから護らせてね?と追撃者は笑う
 その笑みの後ろに見えた…大きな大きな、過去の後悔と懺悔に
 「魔除けのお札」は思わず、こくりと頷いたのだった


 …そして
 「魔除けのお札」の契約者が「首塚」に保護され、同じく保護されている者達が住まう無人島へと向かうまで
 彼は、追撃者が仲介者と共に暮らす家に同居させてもらえる事になるのだが
 所詮、これは小ネタであり突発的な電波である為、続く予定はない






終われ





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