赤く染まった視界が、再び元に戻る
ここは、どこかの学校の、校舎の中、だと思う
隣には、ピアスをつけた花子様の契約者が
ここは、どこかの学校の、校舎の中、だと思う
隣には、ピアスをつけた花子様の契約者が
「ここは…」
「ふむ、学校自体からは、移動していない。あの赤いちゃんちゃんこの契約者の気配は、この校内から感じられたのでね」
「ふむ、学校自体からは、移動していない。あの赤いちゃんちゃんこの契約者の気配は、この校内から感じられたのでね」
ひらり
格好つけた仕草でマントを翻しつつ、赤マントが続けてくる
格好つけた仕草でマントを翻しつつ、赤マントが続けてくる
「私と赤いはんてんを追っていた赤いちゃんちゃんこが、先ほどあのトイレに現れるまで、若干のタイムラグがあった
恐らく、校内の別のトイレに契約者を置いて、そこから我々を追ってきた、と考えられる」
「契約者と離れすぎると、あの再生力が発揮できない、って事か?」
恐らく、校内の別のトイレに契約者を置いて、そこから我々を追ってきた、と考えられる」
「契約者と離れすぎると、あの再生力が発揮できない、って事か?」
花子様の契約者の言葉に、赤マントはうむ、と頷いた
しぃん、と静まり返っている校舎内
ただ、窓から入ってくる月明かりだけがぼんやりと廊下を照らしており、かなり不気味だ
しぃん、と静まり返っている校舎内
ただ、窓から入ってくる月明かりだけがぼんやりと廊下を照らしており、かなり不気味だ
「あんたは、ここの学校の生徒か?」
「へ?あぁ、そうだけど」
「じゃあ、誰か人が隠れられそうな場所、心当たりがあるか?」
「へ?あぁ、そうだけど」
「じゃあ、誰か人が隠れられそうな場所、心当たりがあるか?」
俺の問いかけに、花子様の契約者は頷いてきた
もしかしたら、俺と同じような事を考えたのかも知れない
もしかしたら、俺と同じような事を考えたのかも知れない
「契約してる都市伝説に戦わせて、自分は安全な場所でガクブル震えていそうな奴が隠れそうな場所だろ?」
そう、その通り
赤いちゃんちゃんこに契約者がいるのなら…何故、あの場に現れなかった?
俺達のように、契約した都市伝説が戦っている場所に、一緒に居るべきだろう
それなのに、姿が見えなかったのは、戦いに巻き込まれるのが怖いからなのでは、と推測する
そんな奴が隠れそうな場所から、探していくべきだろう
俺達は、校内を走り出す
赤いちゃんちゃんこに契約者がいるのなら…何故、あの場に現れなかった?
俺達のように、契約した都市伝説が戦っている場所に、一緒に居るべきだろう
それなのに、姿が見えなかったのは、戦いに巻き込まれるのが怖いからなのでは、と推測する
そんな奴が隠れそうな場所から、探していくべきだろう
俺達は、校内を走り出す
「…ちなみに、赤マント。あんた、戦えるのか?」
「はっはっは。12歳以下の少女だったら一瞬で無力化できるが、それ以外に対してはほぼ戦闘力などないと思ってもらっていい」
「はっはっは。12歳以下の少女だったら一瞬で無力化できるが、それ以外に対してはほぼ戦闘力などないと思ってもらっていい」
何故12歳以下なんだ
何故12歳以下なんだよ
ロリコンか、こいつロリコンなのか
ロリコン系都市伝説なのか
盛大に突っ込みたかったが、ヘタに大声出して相手に気付かれては厄介な為、ツッコミを我慢する
しばし、俺たちの走る音だけが、校内に響き渡り…
何故12歳以下なんだよ
ロリコンか、こいつロリコンなのか
ロリコン系都市伝説なのか
盛大に突っ込みたかったが、ヘタに大声出して相手に気付かれては厄介な為、ツッコミを我慢する
しばし、俺たちの走る音だけが、校内に響き渡り…
……っかつん
走る足音が、一つ、増えた
ここからは、離れた場所から聞こえる、こちらから逃げ出していっているような、足音
走る足音が、一つ、増えた
ここからは、離れた場所から聞こえる、こちらから逃げ出していっているような、足音
「っあそこだ!」
扉が開け放たれた、視聴覚室
そこから、こちらの足音でも感じて逃げ出したのか
こちらから逃げていく背中が見えた
そこから、こちらの足音でも感じて逃げ出したのか
こちらから逃げていく背中が見えた
…逃がしてたまるか!
幸いと言うか何と言うか、こちらの方が走るスピードは上なようだ
徐々に、距離を詰めていく
…しかし
一定距離まで、追い詰めた所で
くるり、相手は振り返った
幸いと言うか何と言うか、こちらの方が走るスピードは上なようだ
徐々に、距離を詰めていく
…しかし
一定距離まで、追い詰めた所で
くるり、相手は振り返った
女、のようだった
多分、俺達と同じくらいの年代の、女
ひらり、長い髪を翻して、女が構えたものは
多分、俺達と同じくらいの年代の、女
ひらり、長い髪を翻して、女が構えたものは
…銃!?
パンっ、と
空気がはじけるような音が響き渡る
空気がはじけるような音が響き渡る
「っと!?」
「うわっ!?」
「うわっ!?」
きぃん!
弾が廊下の床に当たって、はじける
弾が廊下の床に当たって、はじける
「…ッ改造エアガンか!?」
音からして、本物の銃ではない
その事実に、ほっとする
本物の銃を持った人間なんかと、戦いたくない
と、言うか、現代日本高校生に簡単に銃が手に入って溜まるか
俺だって、銃も持ち出そうかと一瞬は考えたが、管理が厳重すぎて持ち出せなかったんだ
親父の日本刀も俺の腕には重すぎて扱えないし、結局持ってこれたのはこのドスだけ
だが…改造エアガンみたいな遠距離武器持ってる相手とやりあう事になるなら、もうちょっと頑張って持ち出すべきだったか、と後悔する
…いや…人間を銃で撃つなんて、正直嫌だが
その事実に、ほっとする
本物の銃を持った人間なんかと、戦いたくない
と、言うか、現代日本高校生に簡単に銃が手に入って溜まるか
俺だって、銃も持ち出そうかと一瞬は考えたが、管理が厳重すぎて持ち出せなかったんだ
親父の日本刀も俺の腕には重すぎて扱えないし、結局持ってこれたのはこのドスだけ
だが…改造エアガンみたいな遠距離武器持ってる相手とやりあう事になるなら、もうちょっと頑張って持ち出すべきだったか、と後悔する
…いや…人間を銃で撃つなんて、正直嫌だが
パンッ、パンっ!と
女は、容赦なくエアガンを撃ってくる
女は、容赦なくエアガンを撃ってくる
「こ、ここここ、来ないでよ!近づかないでよ!!」
パンパンパンっ!と
どうやら、狙いもつけずに、闇雲に撃っているようだった
半端に狙いをつけられるよりも、逆に危ない
これでは、近づけない!?
どうやら、狙いもつけずに、闇雲に撃っているようだった
半端に狙いをつけられるよりも、逆に危ない
これでは、近づけない!?
「むぅ…見たところ16歳といったところか……
…ッ駄目だ!!ストライクゾーンより4歳も年上では無力化できん!」
「広げろ!ストライクゾーンをもっと広くしろ!!」
「せめて、年齢があと40歳は上だったら…!」
「どんなストライクゾーンだっ!?」
…ッ駄目だ!!ストライクゾーンより4歳も年上では無力化できん!」
「広げろ!ストライクゾーンをもっと広くしろ!!」
「せめて、年齢があと40歳は上だったら…!」
「どんなストライクゾーンだっ!?」
思わず、俺と花子様の契約者で連続で突っ込む
駄目だ、この赤マント
色んな意味で早くなんとかしないと!?
パンパンっ!と
こんな馬鹿なやり取りをしている間にも、容赦なくエアガンの弾が打ち出される!
せめて、相手の攻撃がちょっとでも止まってくれたら…!
駄目だ、この赤マント
色んな意味で早くなんとかしないと!?
パンパンっ!と
こんな馬鹿なやり取りをしている間にも、容赦なくエアガンの弾が打ち出される!
せめて、相手の攻撃がちょっとでも止まってくれたら…!
「…っおっさん、あんた、トイレ以外にもワープできるか?」
「む、私はおっさんと呼ばれるほど歳は食っていないつもりだが
…それはさておき、神出鬼没の人攫いの都市伝説ゆえ、まぁ、可能だぞ」
「む、私はおっさんと呼ばれるほど歳は食っていないつもりだが
…それはさておき、神出鬼没の人攫いの都市伝説ゆえ、まぁ、可能だぞ」
花子様の契約者の質問に、そう答える赤マント
そう言えば、さっき俺達が連れて来られた場所、廊下だったよな
そうか、花子さんと違って、トイレ以外にもワープできるのか…
そう言えば、さっき俺達が連れて来られた場所、廊下だったよな
そうか、花子さんと違って、トイレ以外にもワープできるのか…
……そうか!
花子様の契約者の考えを、俺は理解した
赤マントも、理解したのだろう
ひらりっ、とマントを翻し
赤マントも、理解したのだろう
ひらりっ、とマントを翻し
その姿が、消えた
「え……っ」
目標が一人、消失した事に途惑ったのだろう
赤いちゃんちゃんこの契約者の攻撃が、一瞬、止んだ
たったこれだけの時間では、俺たちでは相手との距離は詰めきれない
…だから
赤いちゃんちゃんこの契約者の攻撃が、一瞬、止んだ
たったこれだけの時間では、俺たちでは相手との距離は詰めきれない
…だから
「さぁさ、お嬢さん……赤いマントは、いかがかな?」
「………!?」
「………!?」
赤いちゃんちゃんこの契約者の女
その背後に、赤いマントは姿を現した
ばさり、広げられたマントのせいで、その体が大きく見える
背後からかけられた声に、女はくるり振り返って
その背後に、赤いマントは姿を現した
ばさり、広げられたマントのせいで、その体が大きく見える
背後からかけられた声に、女はくるり振り返って
致命的な、こちらにとっては好機となる隙が、出来上がる
床を蹴って、走り出す
花子様の契約者とともに、走り
どんっ!と
赤いちゃんちゃんこの契約者に、体当たりした
床を蹴って、走り出す
花子様の契約者とともに、走り
どんっ!と
赤いちゃんちゃんこの契約者に、体当たりした
「きゃあっ!?」
背後からの衝撃に、赤いちゃんちゃんこの契約者の手から、改造エアガンがぽ~ん、と投げ出された
それを、赤マントがキャッチする
…よし!
これで、こちらに反撃はできまい!
それを、赤マントがキャッチする
…よし!
これで、こちらに反撃はできまい!
「…ッ捕まえたぞ!」
「いやーーーっ!?変態!どこ触ってるのよ!?」
「いやーーーっ!?変態!どこ触ってるのよ!?」
ん?
そう言えば、何か柔らか…
………
……うぉう!?
二人がかりで、赤いちゃんちゃんこの契約者を取り押さえていた訳だが
…俺の手が、思いっきり、女の胸を鷲掴みにしていた事実に、気付いて
俺は、思わず取り押さえる力を、弱めてしまった
そう言えば、何か柔らか…
………
……うぉう!?
二人がかりで、赤いちゃんちゃんこの契約者を取り押さえていた訳だが
…俺の手が、思いっきり、女の胸を鷲掴みにしていた事実に、気付いて
俺は、思わず取り押さえる力を、弱めてしまった
その隙を突いて、女はもみくちゃに体を動かしてくる
「っだ!?」
ごっ!と
女が振り回した腕が、俺の顎に命中した
ぐらんっ、と衝撃で意識が一瞬、揺らぐ
その瞬間、ぽろり
一度、懐に仕舞いこんでいたドスが、転げ落ちた
女が振り回した腕が、俺の顎に命中した
ぐらんっ、と衝撃で意識が一瞬、揺らぐ
その瞬間、ぽろり
一度、懐に仕舞いこんでいたドスが、転げ落ちた
「…っ!」
「あ!」
「あ!」
…しまった!?
ドスを手にした女
花子様の契約者に切りかかろうとする
ドスを手にした女
花子様の契約者に切りかかろうとする
「うわっ!?」
慌てて、女から手を離す花子様の契約者
女は立ち上がり、壁を背に、ドスを構えてくる
ドスを握る手は、震えていた
こんな刃物なんて、まともに手にした事がないのかもしれない
そう言えば、さっき改造エアガンを撃って来ていた時も、狙いがめちゃくちゃだったのは手が震えていたせいか?
女は立ち上がり、壁を背に、ドスを構えてくる
ドスを握る手は、震えていた
こんな刃物なんて、まともに手にした事がないのかもしれない
そう言えば、さっき改造エアガンを撃って来ていた時も、狙いがめちゃくちゃだったのは手が震えていたせいか?
(と、言うか…)
定まってきた意識を、二度と手放さないようにしつつ、俺は考える
目の前の女が、赤いちゃんちゃんこの契約者であるはずだ
…だが
目の前の女が、俺たちを襲ってきた赤いちゃんちゃんこの契約者である、と言われても、何か違和感を感じる
目の前の女が、赤いちゃんちゃんこの契約者であるはずだ
…だが
目の前の女が、俺たちを襲ってきた赤いちゃんちゃんこの契約者である、と言われても、何か違和感を感じる
「うぅぅ…あ、あいつ、どうしてこいつらに逃げられてるのよ、偉そうな事言って置いて…!」
「あんたが、赤いちゃんちゃんこの契約者、なんだな?」
「っそ、そうよ!」
「あんたが、赤いちゃんちゃんこの契約者、なんだな?」
「っそ、そうよ!」
半ば、やけっぱちになったように、女は叫んできた
ふむ?とエアガンを弄びつつ、俺たちの背後に立つ赤マントが、首をかしげたようだった
ふむ?とエアガンを弄びつつ、俺たちの背後に立つ赤マントが、首をかしげたようだった
「赤いちゃんちゃんこが無差別に人を襲っていると聞いていたから、てっきり、血に飢えたケダモノだとでも思っていたのだがね
こんな、草食獣のようなお嬢さんだったとは…」
こんな、草食獣のようなお嬢さんだったとは…」
…そうだ
赤いちゃんちゃんこに契約者がいる、と聞いた時
俺は、どんな悪党が赤いちゃんちゃんこと契約したのだろう、とかんがえた
だが、目の前の女は、そんな血生臭い事とは、無縁に思えてならない
そんな、俺の思考を遮るように、女は叫んできた
赤いちゃんちゃんこに契約者がいる、と聞いた時
俺は、どんな悪党が赤いちゃんちゃんこと契約したのだろう、とかんがえた
だが、目の前の女は、そんな血生臭い事とは、無縁に思えてならない
そんな、俺の思考を遮るように、女は叫んできた
「っう、煩いわね!いいから、さっさとどっか行ってよ!
あ、あああ、あいつが人を切り裂いてる所なんて、見たくもない!
どうして、無理矢理あんな奴に連れまわされて、こんな目にあわなくちゃいけないのよ!!」
「……っ!?」
あ、あああ、あいつが人を切り裂いてる所なんて、見たくもない!
どうして、無理矢理あんな奴に連れまわされて、こんな目にあわなくちゃいけないのよ!!」
「……っ!?」
無理矢理?
どう言う事だ?
赤いちゃんちゃんこの凶行は…彼女がやらせているのでは、ない?
契約者、なのに?
どう言う事だ?
赤いちゃんちゃんこの凶行は…彼女がやらせているのでは、ない?
契約者、なのに?
「あんた、赤いちゃんちゃんこを操ってるんじゃないのか?」
「っち、違うわよ!どうして好き好んで、人を殺せなんて命令しなきゃ駄目なのよ、気持ち悪い!」
「っち、違うわよ!どうして好き好んで、人を殺せなんて命令しなきゃ駄目なのよ、気持ち悪い!」
ガタガタと、震えている女
その両目に、涙が溢れ出す
その両目に、涙が溢れ出す
「っど、どうして…私が、こんな目に!
突然話し掛けられて、契約しないと殺すって言われて……!
契約したら、こんな夜中にあちらこちら、連れまわされて……っ!
どうしてよ!?どうして私がこんな目にあわなくちゃいけないのよっ!!」
突然話し掛けられて、契約しないと殺すって言われて……!
契約したら、こんな夜中にあちらこちら、連れまわされて……っ!
どうしてよ!?どうして私がこんな目にあわなくちゃいけないのよっ!!」
校舎内に響き渡る、女の叫び
悲痛な、悲痛な、叫び声
悲痛な、悲痛な、叫び声
「契約って、無理矢理でもできたのか!?っつか、成立するのかよ!?」
花子様の契約者の言葉に、赤マントはううむ、と難しそうな表情を浮かべてきた
「…他の都市伝説に襲われている相手に、護ってやるから契約しろ、と迫るパターンは多々聞くが…
ここまで、タチの悪い脅迫じみた方法で契約させる奴は、はじめてだな
まさか、そんな方法でも契約が成立するとは…」
ここまで、タチの悪い脅迫じみた方法で契約させる奴は、はじめてだな
まさか、そんな方法でも契約が成立するとは…」
都市伝説にとっても、そんな方法で成立するとは思っていなかったのか
俺のように、互いの意思が通じ合って、初めて契約が成立するとばかり思っていた
…いや、冷静に考えると、どう考えても意思を持って無さそうな骨を溶かすコーラとの契約成立、と言うよくわからんパターンも存在するのだ
半ば、相手の意思を無視した契約もありえるのかもしれない
俺のように、互いの意思が通じ合って、初めて契約が成立するとばかり思っていた
…いや、冷静に考えると、どう考えても意思を持って無さそうな骨を溶かすコーラとの契約成立、と言うよくわからんパターンも存在するのだ
半ば、相手の意思を無視した契約もありえるのかもしれない
「それじゃあ、あんたは。赤いちゃんちゃんこに、無理矢理こんな事をさせられていたのか?」
「そ、そうよ!わ、私は何も悪くない!悪いのは、あいつよ!!」
「そ、そうよ!わ、私は何も悪くない!悪いのは、あいつよ!!」
ヒステリックに、女が叫ぶ
…不味い
ヘタに刺激したら、その手に持っているドスで切りかかってくるかもしれない
ガタガタと、震え続けている体
完全に、恐怖に支配されている
…不味い
ヘタに刺激したら、その手に持っているドスで切りかかってくるかもしれない
ガタガタと、震え続けている体
完全に、恐怖に支配されている
「契約を解除はできないのか?」
「むぅ…今回のパターンのように、無理矢理に結ばされた契約であれば。
契約者が、契約を破棄するとでも口にすれば、契約は解除されるはずだがね
話を聞くに、口約束の契約のようだしな」
「っで、できる訳、ないじゃない。契約解除なんて!」
「むぅ…今回のパターンのように、無理矢理に結ばされた契約であれば。
契約者が、契約を破棄するとでも口にすれば、契約は解除されるはずだがね
話を聞くに、口約束の契約のようだしな」
「っで、できる訳、ないじゃない。契約解除なんて!」
こちらの会話を聞いていた女が、叫ぶ
ドスを握る手が、力の入れすぎで白くなっていた
ドスを握る手が、力の入れすぎで白くなっていた
「あ、あいつ…契約を解除したら、殺すって…!わ、私、死にたくなんかない!!」
恐怖
それが、赤いちゃんちゃんこが、彼女を縛り付ける契約
契約している間は殺さない
ただし、契約を解除したら殺す…!
それが、赤いちゃんちゃんこが、彼女を縛り付ける契約
契約している間は殺さない
ただし、契約を解除したら殺す…!
なんと言う、タチの悪い呪縛
「だったら、花子様たちが、あのちゃんちゃんこ婆さんを倒す!それなら問題ないだろ」
「っし、信じろって言うの!?あんたたちを、信じろって!?
ほ、保障してくれるの?絶対に、あの赤いちゃんちゃんこを倒す、って!!」
「っし、信じろって言うの!?あんたたちを、信じろって!?
ほ、保障してくれるの?絶対に、あの赤いちゃんちゃんこを倒す、って!!」
恐怖と迷い
それが、彼女の表情から、声から、ありありと感じられた
彼女は、赤いちゃんちゃんことの契約を破棄したがっている
かかわりを、拒絶したいと願っている
ただ、恐怖のせいで拒絶できないのだ
それじゃあ、恐怖の元を、断ち切ると約束するならば…!
それが、彼女の表情から、声から、ありありと感じられた
彼女は、赤いちゃんちゃんことの契約を破棄したがっている
かかわりを、拒絶したいと願っている
ただ、恐怖のせいで拒絶できないのだ
それじゃあ、恐怖の元を、断ち切ると約束するならば…!
「花子さんたちは、絶対に負けない。あんたが契約を解除してくれれば、赤いちゃんちゃんこを倒せる」
「ほん、とう、に?本当に、何とかしてくれる、訳?あんな化け物に、勝てる、わけ?」
「花子様が負けるわけがない」
「ほん、とう、に?本当に、何とかしてくれる、訳?あんな化け物に、勝てる、わけ?」
「花子様が負けるわけがない」
女の言葉に、花子様の契約者が、きっぱりとそう言い切った
それは、強い信頼から来る言葉
花子様というあの存在を、心の底から、強く、強く、信じているが故の即答
それは、強い信頼から来る言葉
花子様というあの存在を、心の底から、強く、強く、信じているが故の即答
「赤いはんてんは、弱い子ではないのだよ。お嬢さん二人もいれば、問題あるまい」
赤マントも、はっきりと言い切る
あの赤いはんてんの強さを信頼しているが、故に
あの赤いはんてんの強さを信頼しているが、故に
「花子さんなら、大丈夫だ。必ず勝つ。俺はそう信じる」
…そして
俺も、花子さんを信じている
あの馬鹿みたいな再生力さえなくなれば、花子さんは勝てる
俺達が信頼している三人が、赤いちゃんちゃんこと戦っているのだ
彼女が契約を破棄さえすれば…勝負は、もう決まった物なのだ
俺も、花子さんを信じている
あの馬鹿みたいな再生力さえなくなれば、花子さんは勝てる
俺達が信頼している三人が、赤いちゃんちゃんこと戦っているのだ
彼女が契約を破棄さえすれば…勝負は、もう決まった物なのだ
「………」
…っぺたん
ドスを握り緊めたまま、女はその場に座り込んだ
そして、その唇が……小さく、言葉を紡ぎだした
ドスを握り緊めたまま、女はその場に座り込んだ
そして、その唇が……小さく、言葉を紡ぎだした
~~時間は、ほんの少しだけ、遡る
びちゃりっ!!
赤い血が、辺りに飛び散る
その女子トイレは、最早血の海一歩手前だった
赤い血が、辺りに飛び散る
その女子トイレは、最早血の海一歩手前だった
「きひひひひひひひぃ!!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁっ!!!!」
赤いちゃんちゃんこが不気味に笑い、鞭によって切り落とされた腕が、水撃によって穴のあいた胴体が、再生する
体中につけられた青痣すらも、一瞬で消えうせた
体中につけられた青痣すらも、一瞬で消えうせた
「きっひひひひひぃ!契約者が存在する限り、あたしゃ無敵さぁ!!」
「煩い馬鹿笑いね…いい加減、しつこいわよっ!」
「煩い馬鹿笑いね…いい加減、しつこいわよっ!」
ひゅん!と花子様は容赦なく鞭を振るう
花子さんも、それに続いて水激を放った
どちらも、並大抵の都市伝説であれば、一撃で行動不能にできるだけの威力
女子トイレと言うテリトリーが、彼女たちの力を底あげし、強大にする
しかし、相手のテリトリーもまた、「学校のトイレ」である事に変わりはない
赤いちゃんちゃんこはトイレの中をとびまわり、攻撃をかわし、撃ち落す
青いはんてんは、ひらり、赤いはんてんに戻ると…き!と赤いちゃんちゃんこをにらみつけた
花子さんも、それに続いて水激を放った
どちらも、並大抵の都市伝説であれば、一撃で行動不能にできるだけの威力
女子トイレと言うテリトリーが、彼女たちの力を底あげし、強大にする
しかし、相手のテリトリーもまた、「学校のトイレ」である事に変わりはない
赤いちゃんちゃんこはトイレの中をとびまわり、攻撃をかわし、撃ち落す
青いはんてんは、ひらり、赤いはんてんに戻ると…き!と赤いちゃんちゃんこをにらみつけた
「あぅあぅ、赤いちゃんちゃんこなんかより、赤いはんてんの方がいいのです!」
赤いはんてんがそう叫んだ直後…赤いちゃんちゃんこの体に、赤い斑点が浮かびだした
赤いはんてんの、手加減無用の必殺技
相手の体に、原因不明の赤い斑点を浮かび上がらせ、死なせて仕舞う能力
都市伝説相手といえど、体力を奪い動きを鈍らせるくらいはできる
赤いはんてんの、手加減無用の必殺技
相手の体に、原因不明の赤い斑点を浮かび上がらせ、死なせて仕舞う能力
都市伝説相手といえど、体力を奪い動きを鈍らせるくらいはできる
…はず、だった
「きひひひひひひひ!無駄だといってるだろぉ!?」
すぐに消えうせてしまう赤い斑点
これすらも、赤いちゃんちゃんこの再生力を前には通用しない
これすらも、赤いちゃんちゃんこの再生力を前には通用しない
「きひひっ!いい加減、諦めたらどうだい?
あいつらなんかに、アタシの契約者を簡単に見つけられるかねぇ?
あの子は怖がりだから、契約を簡単には破棄しないだろうしねぇ、きひひった!」
あいつらなんかに、アタシの契約者を簡単に見つけられるかねぇ?
あの子は怖がりだから、契約を簡単には破棄しないだろうしねぇ、きひひった!」
けらけらと、赤いちゃんちゃんこは嘲笑う
歓喜している、楽しんでいる
誰かを切り裂き、その背中を真っ赤に真っ赤に染め上げるのが、赤いちゃんちゃんこの極上の喜び
それを、ずっと続けられるように
誰か、他の都市伝説に、自分が倒されてその楽しみが続けられなくならないように
赤いちゃんちゃんこは、適当な人間を捕まえては契約を迫ってきていた
契約を拒絶したり、破棄した相手はみんな殺してきた
今回とて、契約を破棄されたら…さっさと、あの餓鬼を殺しに行けばいい
赤いちゃんちゃんこは、そう考えていた
契約者という存在など、自分にとって都合のいい存在でしかない
そう信じて、疑わない
他の都市伝説にとっても、契約者とはそんな存在であろう、と赤いちゃんちゃんこは信じて疑わない
歓喜している、楽しんでいる
誰かを切り裂き、その背中を真っ赤に真っ赤に染め上げるのが、赤いちゃんちゃんこの極上の喜び
それを、ずっと続けられるように
誰か、他の都市伝説に、自分が倒されてその楽しみが続けられなくならないように
赤いちゃんちゃんこは、適当な人間を捕まえては契約を迫ってきていた
契約を拒絶したり、破棄した相手はみんな殺してきた
今回とて、契約を破棄されたら…さっさと、あの餓鬼を殺しに行けばいい
赤いちゃんちゃんこは、そう考えていた
契約者という存在など、自分にとって都合のいい存在でしかない
そう信じて、疑わない
他の都市伝説にとっても、契約者とはそんな存在であろう、と赤いちゃんちゃんこは信じて疑わない
…だから、こそ
花子さんたちが、自分に向かって放ちだした、言葉を
赤いちゃんちゃんこは、真正面から受け止めるなど、できなかった
花子さんたちが、自分に向かって放ちだした、言葉を
赤いちゃんちゃんこは、真正面から受け止めるなど、できなかった
「だいじょーぶだもん!けーやくしゃは、やる時はやるんだもん!」
花子さんが、無邪気にそう言う
契約者なら、大丈夫
ちゃんと、赤いちゃんちゃんこの契約者を見つけて、契約を破棄させてくれる
そう、信じて疑っていない
契約者は契約者だから、大丈夫
そんな理屈で、花子さんは契約者を信じていた
契約者なら、大丈夫
ちゃんと、赤いちゃんちゃんこの契約者を見つけて、契約を破棄させてくれる
そう、信じて疑っていない
契約者は契約者だから、大丈夫
そんな理屈で、花子さんは契約者を信じていた
「あいつは駄犬だけどね、それでも、まったく使えないわけじゃないの
むしろ、まったく使えない駄犬だったら、私の傍には置いてやらないわ」
むしろ、まったく使えない駄犬だったら、私の傍には置いてやらないわ」
っふん、と笑いながら、花子様はそう口にする
決して、簡単に口に出してはやらないけれど
それでも、契約者の男を信頼している、信じている
だから、契約者の男が、赤いちゃんちゃんこの契約を破棄してくるまで、自分は相手を攻撃するのみ
決して、簡単に口に出してはやらないけれど
それでも、契約者の男を信頼している、信じている
だから、契約者の男が、赤いちゃんちゃんこの契約を破棄してくるまで、自分は相手を攻撃するのみ
「あぅあぅ、赤マントは真性の変態ですが、やる事はきっちりやるのです!」
赤いはんてんもまた、パートナーである赤マントを信じている
長く、長く、共に生き続けたが故の、信頼
それを、決して疑ったりはしない
長く、長く、共に生き続けたが故の、信頼
それを、決して疑ったりはしない
…信頼?
それが、どうした
そんな不確かなものを信じるだなんて、愚かだ
そう考えて、赤いちゃんちゃんこは彼女たちを嘲笑う
さぁ、お遊びはおしまいだ
こいつらにも、赤いちゃんちゃんこを着せてやろう
ぎらり、その両手の爪が、鋭さを増した
さぁ…誰から切り裂いてやろうか!
それが、どうした
そんな不確かなものを信じるだなんて、愚かだ
そう考えて、赤いちゃんちゃんこは彼女たちを嘲笑う
さぁ、お遊びはおしまいだ
こいつらにも、赤いちゃんちゃんこを着せてやろう
ぎらり、その両手の爪が、鋭さを増した
さぁ…誰から切り裂いてやろうか!
「いい加減、ワンパターンなのよっ!」
花子様の鞭が、迫ってきた赤いちゃんちゃんこの腕を切り落とす
赤いちゃんちゃんこは、それをあえて避けようとはしなかった
切り落とされても、自分の腕はすぐに再生する
いっそ、いくらでも攻撃させて…攻撃など無駄だ、と絶望させればいいのだ
絶望した相手を切り刻むのも、また楽しい
そう、考えていた
赤いちゃんちゃんこは、それをあえて避けようとはしなかった
切り落とされても、自分の腕はすぐに再生する
いっそ、いくらでも攻撃させて…攻撃など無駄だ、と絶望させればいいのだ
絶望した相手を切り刻むのも、また楽しい
そう、考えていた
…いたの、だが
「きひっ……!?」
腕が
切り落とされた、腕が…再生、しない
その断面からは、止まる事無く血が溢れ続ける
切り落とされた、腕が…再生、しない
その断面からは、止まる事無く血が溢れ続ける
「きひぃいいいいいいいいい!!??」
それと同時に、痛みが赤いちゃんちゃんこ襲い掛かった
今まで、一瞬で傷が再生したが故に…痛みなど、感じなかった
感じる暇もなく、体は再生していったから
…なのに
何故、再生しない!?
今まで、一瞬で傷が再生したが故に…痛みなど、感じなかった
感じる暇もなく、体は再生していったから
…なのに
何故、再生しない!?
「き、ひひ……っ!?まさか、あの餓鬼ぃ……!?」
…契約を、「破棄」したのか!?
あれほど、破棄したら殺してやる、と言っていたというのに
なんと、使えない人間だ…!
傷口を抑え、赤いちゃんちゃんこは花子さんたちから距離を取った
不味い
これは、不味い
さっさと、ここから逃げ出さなければ
再生力がない状態では、一対三の対決など、分が悪すぎる…!
あれほど、破棄したら殺してやる、と言っていたというのに
なんと、使えない人間だ…!
傷口を抑え、赤いちゃんちゃんこは花子さんたちから距離を取った
不味い
これは、不味い
さっさと、ここから逃げ出さなければ
再生力がない状態では、一対三の対決など、分が悪すぎる…!
「駄目なの、逃がさないの!」
しかし
赤いちゃんちゃんこの身勝手な思考と行動は、許されなかった
トイレから伸びたトイレットペーパーが、赤いちゃんちゃんこを束縛する
赤いちゃんちゃんこの身勝手な思考と行動は、許されなかった
トイレから伸びたトイレットペーパーが、赤いちゃんちゃんこを束縛する
「ふふん、私の駄犬はね、やる時はやるのよ?」
「けーやくしゃは、ちゃんとやる時はやってくれるの!」
「あぅあぅ、お前には、契約者との信頼が足りなかったのです!」
「けーやくしゃは、ちゃんとやる時はやってくれるの!」
「あぅあぅ、お前には、契約者との信頼が足りなかったのです!」
「お…の…れ…………っおのれぇぇええええええええ!!!!」
赤いちゃんちゃんこの絶叫が、響き渡る
その赤いちゃんちゃんこの体に、浮かび上がりだす赤い斑点
それは、もう消えてはくれない
赤いちゃんちゃんこの命を、確実に削ってくる
そして、トイレットペーパーの束縛から逃れようとする赤いちゃんちゃんこの視界に
白い鞭と、轟音を立てて迫るトイレの水が、目の前までやってきていて
それは、もう消えてはくれない
赤いちゃんちゃんこの命を、確実に削ってくる
そして、トイレットペーパーの束縛から逃れようとする赤いちゃんちゃんこの視界に
白い鞭と、轟音を立てて迫るトイレの水が、目の前までやってきていて
「ぎぃゃぁああああああああああああああああああああ!!!!!?????」
契約が切れてしまった赤いちゃんちゃんこ
もはや、驚異的な再生力を持たない、赤いちゃんちゃんこ
三人の攻撃を同時に受けて……この世から、消滅した
もはや、驚異的な再生力を持たない、赤いちゃんちゃんこ
三人の攻撃を同時に受けて……この世から、消滅した
「花子さん」
「み!けーやくしゃ!!」
「み!けーやくしゃ!!」
ぴょ~ん!と、花子さんが俺に飛びついてきた
血の匂いのする女子トイレ
だが、花子さんが血を水で流したのだろうか
血の痕はあまり残っていない
…壁にはちょっと残っているようだが、大丈夫だろうか
血の匂いのする女子トイレ
だが、花子さんが血を水で流したのだろうか
血の痕はあまり残っていない
…壁にはちょっと残っているようだが、大丈夫だろうか
「花子様っ!ご無事でがはっ!?」
…あ、花子様に駆け寄った契約者が軽く蹴り飛ばされた
そして、踏まれた
そして、踏まれた
「遅いのよっ!駄犬!」
ぐりぐりぐり
おぉ、踏んでる踏んでる、踏みにじっている
止めるべきなのだろうか
しかし、あれがあの二人のコミュニケーションだとしたら、部外者が邪魔するべきではないだろう
止めるべきか、否か、俺は花子さんの頭を撫でてやりつつ、考える
おぉ、踏んでる踏んでる、踏みにじっている
止めるべきなのだろうか
しかし、あれがあの二人のコミュニケーションだとしたら、部外者が邪魔するべきではないだろう
止めるべきか、否か、俺は花子さんの頭を撫でてやりつつ、考える
「あぅ?赤マントはどうしたですか?」
「あぁ、赤いちゃんちゃんこの契約者を、家に送ってくるって言ってたけど」
「あぁ、赤いちゃんちゃんこの契約者を、家に送ってくるって言ってたけど」
てちてち、駆け寄ってきた赤いはんてんの問いかけに、俺は答える
遅い時間に、女子高生一人で歩かせるのは物騒だろう、と元・赤いちゃんちゃんこの契約者をマントで包み込んで消えたのだ
正直、赤マントの男が女子高生と歩いている方が物騒だと思うのだが
遅い時間に、女子高生一人で歩かせるのは物騒だろう、と元・赤いちゃんちゃんこの契約者をマントで包み込んで消えたのだ
正直、赤マントの男が女子高生と歩いている方が物騒だと思うのだが
「そうですか……ちなみに、その赤いちゃんちゃんこの契約者は女だったですか?
ついでに言うと12歳以下もしくは50歳以上だったですか?」
「女だけど、女子高生だった」
「あぅ、それなら問題ないのです。赤マントが犯罪行為に走らないのです。多分」
ついでに言うと12歳以下もしくは50歳以上だったですか?」
「女だけど、女子高生だった」
「あぅ、それなら問題ないのです。赤マントが犯罪行為に走らないのです。多分」
多分かいっ!?
なんと言う扱いだ、赤マント
なんと言う扱いだ、赤マント
「み?犯罪こーい??」
「…花子さんには、わからなくていい世界だから」
「…花子さんには、わからなくていい世界だから」
もふもふ
花子さんの頭を撫でてやる
花子さんは、ロリコンとか熟女萌えとかの世界はわからなくてよろしい
花子さんの頭を撫でてやる
花子さんは、ロリコンとか熟女萌えとかの世界はわからなくてよろしい
「あぅ、私たちが逃げ込んできたせいで、ご迷惑かけたのですよ。
赤いちゃんちゃんこを倒すのを手伝ってくれて、ありがとうなのです」
赤いちゃんちゃんこを倒すのを手伝ってくれて、ありがとうなのです」
ぺこりっ
赤いはんてんが、そう言って俺達に頭を下げてきた
あぁ、俺と花子さんは、元からあの赤いちゃんちゃんこを倒すつもりだったから、問題ない
…これで、俺の友人が事件に巻き込まれる事もあるまい
赤いはんてんが、そう言って俺達に頭を下げてきた
あぁ、俺と花子さんは、元からあの赤いちゃんちゃんこを倒すつもりだったから、問題ない
…これで、俺の友人が事件に巻き込まれる事もあるまい
「まぁ、仕方ないわね。今回だけは、許してあげるわ」
ふん、と鼻を鳴らし、そう言ってくる花子様
…ところで、契約者を踏みっぱなしなのだが、いいのだろうか
うん、まぁ、契約者が嫌がってないしいいのだろうな
そう判断する事にした
…ところで、契約者を踏みっぱなしなのだが、いいのだろうか
うん、まぁ、契約者が嫌がってないしいいのだろうな
そう判断する事にした
「それじゃあ、さよならなのですよ。花子ちゃん、また今度遊ぼうなのです」
「うん、ばいばい!」
「うん、ばいばい!」
てとてと
俺達に見送られ、赤いはんてんがトイレの個室に入っていって…消えた
多分、花子さんと同じように、個室トイレを通ってのワープ能力があるのだろう
俺達に見送られ、赤いはんてんがトイレの個室に入っていって…消えた
多分、花子さんと同じように、個室トイレを通ってのワープ能力があるのだろう
「それじゃあ、俺たちも帰るか。色々と、邪魔したな」
「あなたたちも。私たちのテリトリーに勝手に入り込むのは、今後は許さないわよ?」
「あなたたちも。私たちのテリトリーに勝手に入り込むのは、今後は許さないわよ?」
どこか妖艶さすら感じさせる、凄みのある笑みを浮かべる花子様
…これは、頷かざるを得ない
花子様たちに別れの挨拶をして…俺は、花子さんの能力で、自宅に戻った
…うん、家の中は騒がしくない
俺が家を出ていた事は、誰にもバレてない、多分
…これは、頷かざるを得ない
花子様たちに別れの挨拶をして…俺は、花子さんの能力で、自宅に戻った
…うん、家の中は騒がしくない
俺が家を出ていた事は、誰にもバレてない、多分
「それじゃあ、花子さん。ありがとうな。おやすみ」
「うん、おやすみ、けーやくしゃ」
「うん、おやすみ、けーやくしゃ」
にぱ、と笑ってくる花子さん
ぱたんっ、とトイレの扉を閉める
一瞬、間を置いてトイレの扉を開ければ…そこには、もう花子さんの姿は無い
ちゃんと、学校に帰ったことだろう
ぱたんっ、とトイレの扉を閉める
一瞬、間を置いてトイレの扉を開ければ…そこには、もう花子さんの姿は無い
ちゃんと、学校に帰ったことだろう
ふぅ、と小さく息を吐く
今夜は、何かどっと疲れた
他の契約者や、人間に害を与えない都市伝説と知り合えたのは、いいのだが
今夜は、何かどっと疲れた
他の契約者や、人間に害を与えない都市伝説と知り合えたのは、いいのだが
「…契約者付きの都市伝説、か…」
失念していた可能性
都市伝説と契約した人間が、悪事を働く事もある
都市伝説に悪事を働かせる事もある
その、可能性
今回は、都市伝説によって無理矢理に契約を結ばされていた相手だった
もし、人を傷つける都市伝説と、嬉々として契約する人間と、戦う事になったら…
都市伝説と契約した人間が、悪事を働く事もある
都市伝説に悪事を働かせる事もある
その、可能性
今回は、都市伝説によって無理矢理に契約を結ばされていた相手だった
もし、人を傷つける都市伝説と、嬉々として契約する人間と、戦う事になったら…
「…殺すのも、殺させるのも、嫌だよなぁ」
ぼそり、小さく呟く
俺が人間を殺すのも嫌だし、花子さんに殺させるのも、嫌だ
…こんな考え方は、甘いだろうか
臆病だろうか
だが、甘いと言われようが、なんと言われようが
俺は人間を殺したくはないし、花子さんに殺させたくも無い
俺が人間を殺すのも嫌だし、花子さんに殺させるのも、嫌だ
…こんな考え方は、甘いだろうか
臆病だろうか
だが、甘いと言われようが、なんと言われようが
俺は人間を殺したくはないし、花子さんに殺させたくも無い
「………」
赤いちゃんちゃんこの契約者の手から引き剥がしたドスを見つめる
これで、人を切りつけるようなことにはなりたくなかった
これの使い道は、ヘマした奴が指を詰める時でじゅうぶ……
……いやいやいや、それも、あれか
自分の思考に、自分で突っ込みをいれながら
俺は、自分の部屋へと戻っていったのだった
これで、人を切りつけるようなことにはなりたくなかった
これの使い道は、ヘマした奴が指を詰める時でじゅうぶ……
……いやいやいや、それも、あれか
自分の思考に、自分で突っ込みをいれながら
俺は、自分の部屋へと戻っていったのだった
本当に恐ろしい事とは何なのでしょう
本当に怖いものとは何なのでしょう
本当に怖いものとは何なのでしょう
それは誰にもわかりません
もし、それがわかってしまったならば
もし、それがわかってしまったならば
その人は、一生それに恐怖し続けなければならないのです
Red Cape