「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦編-24d

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「…っふ……あいつの黄金コンボを喰らうなんざ、高校の時以来だな、懐かしい……!」
「…あんまり、あの子におかしな事を言わないであげてくださいね」

 ぼろっ
 翼に叩きのめされ、ぼろぼろの誠
 が、それでもわりと平気そうなのは、やはり鍛えているからだろう
 翼はようやく宥められ、今はひとまず落ち着いて…
 …いや、あっちではないちもんめTさんの契約者に、またからかわれているようだが…

「俺は別におかしな事は言っちゃいねぇよ……ところで、黒服さん」
「はい?」
「あんた、翼が実家を出た後……あいつの両親がどうなったか、知ってるか?」

 …誠の、言葉に
 黒服は、少し悲しそうな表情を浮かべた

「…離婚、なさったそうですね」
「あぁ。まぁ、昔っから夫婦と思えない夫婦だったんでまぁ納得なんだが…問題は、その後。どうなったか、知ってるか?」

 ……黒服の、暗い表情に
 誠は、小さく舌打ちして、続ける

「…知ってやがるな?」
「………はい」
「それじゃあ」

 誠が、黒服を真正面から睨みつける

「……翼は、自分の父親が行方不明になっているのを、知っているのか?」

 …その、問いかけに
 黒服は、答えない
 それを肯定ととって、誠はますます舌打ちした

「話してないのかよ?」
「…あの子には、彼の両親が離婚した事も伝えていません…その事は、あの子自身もなんとなく感じ取ってはいるようですが…」

 両親の離婚については、いつか話そうと思っていた
 だが……彼の父親が、行方不明になっている、事実
 それを、どう伝えたらいいものか……黒服は、ずっと悩んでいた

 翼が、両親の元を離れてすぐ…彼の両親は、離婚した
 その直後、父親は仕事でヨーロッパに向かっていて

 そのヨーロッパの地で、消息を断っているのだ

 はたして、都市伝説絡みなのか、どうか
 それすらも、わからない
 あまりにも、情報が少なすぎて…逆に、話す事ができないのだ

「…ま、あんたがどう思ってそれを話していないのか。俺は興味ない。俺からも、それを話す気はないしな………ただ」

 誠の視線が、鋭くなる
 殺気すら含んだ、眼差し

「……もし、あいつに何かあったら。俺はあんたを許さない」
「…肝に銘じておきます」

 小さく、苦笑する黒服
 彼の言葉に、誠は満足したように、彼から離れようとして…

「あ、そうだ」
「…?」
「俺達が、高校卒業した日、あるだろ?……あの日、あいつの父親を、見かけたような気がするんだよ」
「……朝比奈さんを、ですか?」

 あぁ、と頷く誠
 だが、その表情は、やや自信なさげだ

「いや、ほんの一瞬、だけどよ……すれ違った気がするんだよ。そんな訳、ないんだが」

 あの時点で、翼の父親は行方不明で
 どこにいるのかも、わからない状況で
 まさか、あの場にいたはずはないのに
 そう言うように、自信なさげに、告げて…誠は今度こそ、黒服から離れて翼に駆け寄っていっている
 ……あぁ、また拳が飛んで…

 黒服は小さく苦笑して…しかし、先ほどの誠の言葉が、気になって
 やや、悩むように、思考をめぐらせたのだった



to be … ?



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