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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 三面鏡の少女・小ネタ-08

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小ネタその8 も げ ろ


バレンタインデー
そんなものは職場の雰囲気を悪くする環境セクハラでしかない
ただでさえ忙しい年度末への繁忙期に、あれこれ手の込んだものを作ったり選んだりなどやっていられない
渡された男は茶化され浮かれ、渡されなかった男は無闇にテンションが下がり、仕事の能率は落ちるばかり
そんなイライラもあってか、その右手にはいつもの数倍の勢いで嫉妬の炎が燃え上がる
嫉妬でこの手が真っ赤に燃えてお前らもげろと轟き叫ぶほどにだ
だが普通の仲睦まじいカップルの男をもごうとは思わない
彼女がもいできたのはTPOを弁えないバカップルや、もてる事をひけらかし異性をはべらせているクズだけだ
そういった輩は周囲からの嫉妬チャージも凄まじいので、迅速かつ的確にもぐ事ができる
だが実際のところ、しばらくすれば治るもぎ方をした輩は同じ事を繰り返す
《イッソ首デモモイデヤレバイインジャネェノ?》
誰かが頭の中でそう囁いた気がした
この能力、応用すればバストサイズを妬む力を集めて乳をもぐ事も可能
ならば顔の作りが良い輩の首をもぐ事も可能なのでは
何なら試してみるといい、ほら丁度良く嫉妬の力が集まっている
ターゲットはあの――
「やかましい」
彼女が軽く手首を捻ると、頭の中で囁いていた何かの概念的股間がもぎり取られる
何か悶絶するような思念がぱちぱちと弾け、そして消えていった
「私がもいで回るのは義務でも何でもない。仕事が片付かないのにそんな事やってる暇があるかバカ」
どちらにせよ、町のあちこちで何やら騒ぎが起こっている
この町は毎年、いやカップルが現れるイベントの度にこうなのだ
目の前に精神衛生上よろしくない輩がいない限り、率先してこの力を行使するつもりは無い
職場の喫煙室兼給湯室の窓から見下ろす町の様子に溜息を吐き
彼女は手にした可愛らしいラッピングをされたチョコレートを窓から投げ捨てたのだった


クリスマスに出した『もげろ』の契約者
ブラック企業で働くタフなお姉さんですが彼氏はまだ出来てません


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