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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-38

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『……そう言う事だ、お嬢さん。どうにも、過激派の連中が、また何かやらかそうとしてるみたいだな』
「むぅ、困った奴等じゃのぅ…」

 G-No.0からの連絡を受け、少女…ヘンリエッタ・ホーンウッドこと、H-No.0はその可愛らしい眉を顰めた
 …強硬派に、過激派
 もうちょっと、大人しくしてくれないものだろうか
 そうすれば、こちらとて動かずにすむと言うのに

『まぁ、お嬢さんが実験関連を全部凍結して、今後、新しい実験はしない、って言い切った上に穏健派に転向したからな。連中も焦るだろうよ?』
「妾のせいだといいたいのか?」
『いや、そうとは言わないが』

 …電話の向こうの、声が
 ヘンリエッタを、気遣うように
 しかし、同時に……懸念を感じているように、続ける

『お嬢さん、H-No.360を保護した時に、何があったんだ?』
「………」

 その、問いに
 ヘンリエッタは、答えない
 …答える事が、できない

『お嬢さんが、実験関連を凍結し始めたのは、H-No.360を保護してから。穏健派に転向したのも、その時からだ。一体、何があったんだ?』
「…妾、は」
『あぁ、無理に話さなくてもいい。ただ、な?』

 続けて、かけられた言葉は
 どこまでも、彼女を気遣っている声だった

『頼むから、一人で背負い込まないで、相談しろよ?D-No.0のようになってほしくない』
「…………」
『H-Noは…もう、お嬢さんとH-No.360以外は、せいぜい3,4人しか生き延びてないだろ?純粋な実験体の生き残りは、H-No.360とマッドガッサー達の仲間になったH-No.96だけ。それ以外の………「研究者」の生き残りは、お嬢さんと、あと何人だ?』
「……せいぜい4人、かの。あとの6人は全員死体が見付かっておる」
『だからな、お嬢さん。このままじゃ、いつかお嬢さんも』
「もし」

 すぅ、と
 ヘンリエッタは、深呼吸して……続ける

「もし、妾が死体で見付かったならば。それは妾が罰を受けた、という事。ただそれだけじゃ」
『おい、お嬢さん………っ』

 ぶつん、と
 無理矢理、通話を切った
 駄目だ
 これ以上、話してはいけない
 小さく首を振って…ヘンリエッタは、己の体を抱きしめた

「わかっておる………わかっているのじゃ、全て……!」

 わかっている
 これは、全て自分の罪
 己の我侭が引き起こした罪なのだ

 何百人と犠牲を出してしまった
 その罪を、自分は償わなければならない

 自分と、H-No.1からH-No.10までの研究者達
 自分達の研究が、何百人もの人間の、都市伝説の、都市伝説契約者の運命を狂わせ、未来を閉ざしてしまった

 H-No
 それが示すのは、実験体の証
 おぞましい実験をされた者達への侮蔑の呼び名
 H-No.11以降は、全てが実験体だ
 黒服も、黒服化していない都市伝説契約者も一緒くたにした、侮蔑の呼び名

 その生き残りは二人だけ
 H-No.360と、彼が気にかけていたH-NO.96…広瀬 辰也だけ
 それ以外、彼らに実験を施した者の生き残りは…自分を含めて、5人

「…ようやく、5人……か…」

 …自分以外の四人が死ねば
 殺されれば



 ようやく、自分は彼に殺される事ができる



 ヘンリエッタは、ただその日が、酷く待ち遠しいのだった



to be … ?



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