『……そう言う事だ、お嬢さん。どうにも、過激派の連中が、また何かやらかそうとしてるみたいだな』
「むぅ、困った奴等じゃのぅ…」
「むぅ、困った奴等じゃのぅ…」
G-No.0からの連絡を受け、少女…ヘンリエッタ・ホーンウッドこと、H-No.0はその可愛らしい眉を顰めた
…強硬派に、過激派
もうちょっと、大人しくしてくれないものだろうか
そうすれば、こちらとて動かずにすむと言うのに
…強硬派に、過激派
もうちょっと、大人しくしてくれないものだろうか
そうすれば、こちらとて動かずにすむと言うのに
『まぁ、お嬢さんが実験関連を全部凍結して、今後、新しい実験はしない、って言い切った上に穏健派に転向したからな。連中も焦るだろうよ?』
「妾のせいだといいたいのか?」
『いや、そうとは言わないが』
「妾のせいだといいたいのか?」
『いや、そうとは言わないが』
…電話の向こうの、声が
ヘンリエッタを、気遣うように
しかし、同時に……懸念を感じているように、続ける
ヘンリエッタを、気遣うように
しかし、同時に……懸念を感じているように、続ける
『お嬢さん、H-No.360を保護した時に、何があったんだ?』
「………」
「………」
その、問いに
ヘンリエッタは、答えない
…答える事が、できない
ヘンリエッタは、答えない
…答える事が、できない
『お嬢さんが、実験関連を凍結し始めたのは、H-No.360を保護してから。穏健派に転向したのも、その時からだ。一体、何があったんだ?』
「…妾、は」
『あぁ、無理に話さなくてもいい。ただ、な?』
「…妾、は」
『あぁ、無理に話さなくてもいい。ただ、な?』
続けて、かけられた言葉は
どこまでも、彼女を気遣っている声だった
どこまでも、彼女を気遣っている声だった
『頼むから、一人で背負い込まないで、相談しろよ?D-No.0のようになってほしくない』
「…………」
『H-Noは…もう、お嬢さんとH-No.360以外は、せいぜい3,4人しか生き延びてないだろ?純粋な実験体の生き残りは、H-No.360とマッドガッサー達の仲間になったH-No.96だけ。それ以外の………「研究者」の生き残りは、お嬢さんと、あと何人だ?』
「……せいぜい4人、かの。あとの6人は全員死体が見付かっておる」
『だからな、お嬢さん。このままじゃ、いつかお嬢さんも』
「もし」
「…………」
『H-Noは…もう、お嬢さんとH-No.360以外は、せいぜい3,4人しか生き延びてないだろ?純粋な実験体の生き残りは、H-No.360とマッドガッサー達の仲間になったH-No.96だけ。それ以外の………「研究者」の生き残りは、お嬢さんと、あと何人だ?』
「……せいぜい4人、かの。あとの6人は全員死体が見付かっておる」
『だからな、お嬢さん。このままじゃ、いつかお嬢さんも』
「もし」
すぅ、と
ヘンリエッタは、深呼吸して……続ける
ヘンリエッタは、深呼吸して……続ける
「もし、妾が死体で見付かったならば。それは妾が罰を受けた、という事。ただそれだけじゃ」
『おい、お嬢さん………っ』
『おい、お嬢さん………っ』
ぶつん、と
無理矢理、通話を切った
駄目だ
これ以上、話してはいけない
小さく首を振って…ヘンリエッタは、己の体を抱きしめた
無理矢理、通話を切った
駄目だ
これ以上、話してはいけない
小さく首を振って…ヘンリエッタは、己の体を抱きしめた
「わかっておる………わかっているのじゃ、全て……!」
わかっている
これは、全て自分の罪
己の我侭が引き起こした罪なのだ
これは、全て自分の罪
己の我侭が引き起こした罪なのだ
何百人と犠牲を出してしまった
その罪を、自分は償わなければならない
その罪を、自分は償わなければならない
自分と、H-No.1からH-No.10までの研究者達
自分達の研究が、何百人もの人間の、都市伝説の、都市伝説契約者の運命を狂わせ、未来を閉ざしてしまった
自分達の研究が、何百人もの人間の、都市伝説の、都市伝説契約者の運命を狂わせ、未来を閉ざしてしまった
H-No
それが示すのは、実験体の証
おぞましい実験をされた者達への侮蔑の呼び名
H-No.11以降は、全てが実験体だ
黒服も、黒服化していない都市伝説契約者も一緒くたにした、侮蔑の呼び名
それが示すのは、実験体の証
おぞましい実験をされた者達への侮蔑の呼び名
H-No.11以降は、全てが実験体だ
黒服も、黒服化していない都市伝説契約者も一緒くたにした、侮蔑の呼び名
その生き残りは二人だけ
H-No.360と、彼が気にかけていたH-NO.96…広瀬 辰也だけ
それ以外、彼らに実験を施した者の生き残りは…自分を含めて、5人
H-No.360と、彼が気にかけていたH-NO.96…広瀬 辰也だけ
それ以外、彼らに実験を施した者の生き残りは…自分を含めて、5人
「…ようやく、5人……か…」
…自分以外の四人が死ねば
殺されれば
殺されれば
ようやく、自分は彼に殺される事ができる
ヘンリエッタは、ただその日が、酷く待ち遠しいのだった
to be … ?