かごめかごめがK-No.232を撃退した、その後
…ピンポ~ン
玄関から、来客を告げるチャイムの音が
玄関から、来客を告げるチャイムの音が
「はい?」
がちゃり、扉を開けると、そこには
「ハッピー・バレンタイン。勤勉に働いている者には、労を労うのじゃ!」
ちょーん
ゴスロリ服で黒いレース生地の日傘をさした幼女がいて
す、と青年に可愛らしいラッピングのされた箱を手渡した来た
ゴスロリ服で黒いレース生地の日傘をさした幼女がいて
す、と青年に可愛らしいラッピングのされた箱を手渡した来た
…………え?
「誰?」
「妾が何者でも、別に良かろ?」
「いえ、良くないですけど」
「妾が何者でも、別に良かろ?」
「いえ、良くないですけど」
…誰だ?
正直、面識がない
しかし、幼女はどこか老獪な笑みを浮かべ、青年を見上げてきた
正直、面識がない
しかし、幼女はどこか老獪な笑みを浮かべ、青年を見上げてきた
「お前には、K-No.232という者を押し付けてしもうておるしな。その詫びもかねておる。受け取るが良い」
「え?あ…はい」
「え?あ…はい」
す、と勢いで受け取ってしまった青年
くるり、日傘を回して幼女は笑った
くるり、日傘を回して幼女は笑った
「うむ、良い良い。さぁて、次は誰のところに行こうかのぅ」
「あ、ちょっと…!」
「あ、ちょっと…!」
青年が、止めたのも聞かずに
幼女は、てちてちと楽しげに走り去ってしまった
後には、チョコレートが入っているのだろう、箱だけが残される
幼女は、てちてちと楽しげに走り去ってしまった
後には、チョコレートが入っているのだろう、箱だけが残される
「どうした?誰が来たんだ?」
「……見知らぬゴスロリ幼女が」
「は?」
「……見知らぬゴスロリ幼女が」
「は?」
どうしたらいいものか
渡された箱を手に、青年は困ってしまったのだった
渡された箱を手に、青年は困ってしまったのだった
「さぁて、せっかく、うまいことG-No.1の目を盗んで外に出たのじゃし。皆にチョコレートを配るのじゃ!」
うきうきと、楽しげに街を歩くヘンリエッタ
…彼女は、日本のバレンタインの風習を、イマイチ理解していない
ただ、部下や知り合いにチョコレートを配る日と認識していて
たっぷり買い込んだチョコレートが入った鞄を手に、街中を彷徨うのだった
…彼女は、日本のバレンタインの風習を、イマイチ理解していない
ただ、部下や知り合いにチョコレートを配る日と認識していて
たっぷり買い込んだチョコレートが入った鞄を手に、街中を彷徨うのだった
続くかどうかわからない