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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ビター・スウィート・ビターポイズン-08

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だれでも歓迎! 編集
 バレンタイン
 それは、禁じられた兵士の結婚を認めた司祭が処刑された日だ
 今では、思いを伝え合う日だったり、そんな感じになってはいるようだが
 特に、この日本と言う国では、想い人にチョコレートと共に愛を伝える日になっているようだ
 主に、女性から男性に
 誰からもチョコレートを受け取れなかった男性は、激しい嫉妬心を抱くもの、らしい

 俺、祐樹 ペリシャは、その嫉妬心はよくわからない
 日本を離れていた期間が結構長いから、女性が男性にチョコレートを送る、その感覚がよくわからないのだ
 幼い頃、日本に居た頃は………あの、地獄に等しい施設にいた頃は、そんな習慣とは縁もなかったし、尚更だ

 だから、決して、寂しくなどない
 今日一日、確実に誰からもチョコレートをもらえなかったとしても
 寂しくなどないのだ、決して



「ただいま」

 雑貨店をかねている住居に帰ってきた祐樹
 ククージィが、それを出迎える

「お帰り。寒かっただろう?」
「いや、平気だ」

 …相変わらず、客があまり来た気配はない
 正直、商売が成り立っているのかどうか、微妙である
 だからこそ、祐樹は仲介者を名乗る、顔も知らない相手から仕事を受け取るのだが

「……?爺ちゃん、それは?」

 と、祐樹は、カウンターの棚に、明らかに商品ではないチョコの箱を置いているのを見つけた
 どうしたのだろう?
 あぁ、とククージィはすぐに答えてくる

「あの黒服が置いていったよ」
「…スウィート・ポイズンが?」
「あぁ。お前と私で食べればいい、と」

 ………あぁ
 相変わらず、彼は優しいな、と思う
 ほんの数回しか顔を合わせたことのないこちらの事まで、気遣ってくれるのか

「まだ開けてないから、祐樹一人で食べるといい」
「…いや、甘い物、あまり好きじゃないし…」
「じゃあ、わしが一人で食べてもいいのか?」
「いや」

 甘い物はあまり好きじゃない
 けれど

「…あまり好きじゃない、から。少しずつ、食べていこうと思う」
「そうか」

 なら、そうしなさい、と笑ってきたククージィ
 祐樹はチョコの箱をそっと開けて…一口サイズのたくさんのチョコから一つ、適当に取ると
 ひょい、と口に放り込んだのだった



fin





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