止めて
お願い誰か止めて本気で止めてマジお願い
お願い誰か止めて本気で止めてマジお願い
激しい怒りの視線を向けてきている同僚…黒服Oの姿に、硬直してしまっている黒服Y
皆、巻き込まれることを恐れてか、周囲には誰もいない
こんな時に限って、あの優しいDは忙しいのか、いないのだ
皆、巻き込まれることを恐れてか、周囲には誰もいない
こんな時に限って、あの優しいDは忙しいのか、いないのだ
どうする!?
どうやって、Oの怒りを解けばよいのだ!?
Yが、必死に悩んでいると
どうやって、Oの怒りを解けばよいのだ!?
Yが、必死に悩んでいると
『----死ンダラ、治ルカモ知レナイゼェ??』
そんな声が、聞こえてきた
「…え」
思わずそらしていた視線を、Oに向けた
そこにいるのは、いつもと変わらぬ姿のO
その、彼女の体に……何か、黒い、布のようなものが、巻きついて……?
そこにいるのは、いつもと変わらぬ姿のO
その、彼女の体に……何か、黒い、布のようなものが、巻きついて……?
「…そうですね」
ぼそり
低く、呟いたO
低く、呟いたO
直後
ヒュンッ………と、Yに向かって、何かが迫ってきて
ヒュンッ………と、Yに向かって、何かが迫ってきて
「っ!!」
ガキンッ!!と
迫ってきたそれを、咄嗟に拳銃を取り出して防いだY
自分に迫ってきていた、それは
迫ってきたそれを、咄嗟に拳銃を取り出して防いだY
自分に迫ってきていた、それは
「鉈っ!?どこから出した!?」
それは、鉈
鋭いそれが、Yの首を狙ってきていたのだ
Oはいつでも武器を所持していたのだが…それは能力によって隠されていて、Yには視認できていなかった
はっきり言おう
いくら、「組織」の黒服が普通の人間より(若干)体が丈夫だからといっても、首を切り落とされたら死ねる!?
鋭いそれが、Yの首を狙ってきていたのだ
Oはいつでも武器を所持していたのだが…それは能力によって隠されていて、Yには視認できていなかった
はっきり言おう
いくら、「組織」の黒服が普通の人間より(若干)体が丈夫だからといっても、首を切り落とされたら死ねる!?
『ホラ、早ク治ルカ、試シテミロヨォオオ!!』
けたけたけたけたけたけたけたけたけたけた
Oに巻きついた黒い布のようなそれから、先ほどと同じ声が聞こえてきた
よく見ると、それには眼と口がついていて
Oに巻きついた黒い布のようなそれから、先ほどと同じ声が聞こえてきた
よく見ると、それには眼と口がついていて
「…悪魔の囁き!?」
報告に聞いていた、悪魔の囁きだ
「組織」内では、つい最近、構成員達が悪魔の囁きにとり憑かれていないかどうか…その卵を体内に宿していないかどうか、一斉検査が行われたばかりだ
とは言え、外回りの仕事がある黒服など、どうしてもどこかかしらで卵を拾ってくる可能性はある訳で、親玉がどうにかなるまで、定期的に検査を行う事になっているのだが…
…まさか、Oもどこかで拾ってきた!?
「組織」内では、つい最近、構成員達が悪魔の囁きにとり憑かれていないかどうか…その卵を体内に宿していないかどうか、一斉検査が行われたばかりだ
とは言え、外回りの仕事がある黒服など、どうしてもどこかかしらで卵を拾ってくる可能性はある訳で、親玉がどうにかなるまで、定期的に検査を行う事になっているのだが…
…まさか、Oもどこかで拾ってきた!?
「動かないでくださいよ、Y」
ブンッ、と
悪魔の囁きの声に応じて、無造作に鉈を振るうO
Yは、それを慌てて避けた
…攻撃したくないが、仕方ない
せめて、ゴム弾で動きを止めて…………って
悪魔の囁きの声に応じて、無造作に鉈を振るうO
Yは、それを慌てて避けた
…攻撃したくないが、仕方ない
せめて、ゴム弾で動きを止めて…………って
「げっ、さっきので銃が壊れてる!?」
始めの一撃を受けた時の衝撃で、銃が壊れてしまっている
まずい
袖に仕込んでいる銃に込めている弾は、ゴム弾ではない
ゴム弾に替えようにも…Oが、その隙を与えてはくれないだろう
このままでは、ジリジリと追い詰められる…!?
まずい
袖に仕込んでいる銃に込めている弾は、ゴム弾ではない
ゴム弾に替えようにも…Oが、その隙を与えてはくれないだろう
このままでは、ジリジリと追い詰められる…!?
再び、振り上げられる鉈
それが、Yに振り下ろされる直前
それが、Yに振り下ろされる直前
---しゅるり
どこからか伸びてきた黒い触手…ではなく、髪の毛が、Oの腕に絡みついて動きを止めた
「!?」
「何、バイオレンスな事やってんだ……って、悪魔の囁き、か?」
「何、バイオレンスな事やってんだ……って、悪魔の囁き、か?」
YとO、二人だけだった部屋に入ってきたのは、黒服H
能力で伸びた髪は、Oの腕をしっかりと束縛し、放さない
能力で伸びた髪は、Oの腕をしっかりと束縛し、放さない
「ちょうど良かった!Hさん、Oを止めて!縛り方は問わないから!」
縛り方は問わない
Yのその言葉に、Hはニヤリと笑う
Yのその言葉に、Hはニヤリと笑う
「よし、任せろ」
しゅる、と
髪が、一斉にOに襲い掛かる
黒い渦のようなそれが、落ち着いたと思った時…Oは、完全に全身を髪の毛で絡めとられ、動きを封じられていた
その縛り方は…何と言うか
髪が、一斉にOに襲い掛かる
黒い渦のようなそれが、落ち着いたと思った時…Oは、完全に全身を髪の毛で絡めとられ、動きを封じられていた
その縛り方は…何と言うか
「これはエロい」
「縛り方は問わないんだろ?」
「うん。まぁ、そうなんだけど」
「縛り方は問わないんだろ?」
「うん。まぁ、そうなんだけど」
えーと…、と、突っ込みたい気持ちも、あるのだが
とにかく、今は、Oを何とかしなければ
見た感じ、悪魔の囁きは具現化こそしているが…さほど、深くはとり憑いていないように見える
とにかく、今は、Oを何とかしなければ
見た感じ、悪魔の囁きは具現化こそしているが…さほど、深くはとり憑いていないように見える
「Hさん、銃をちょっと貸して欲しいんだけど。できれば、光線銃じゃないの」
「俺、銃は持ってないぜ。光線銃拳銃問わず」
「俺、銃は持ってないぜ。光線銃拳銃問わず」
………
…………
……………
…………
……………
「何…だと…!?Hさん、それでも黒服!?」
「お前、俺の射撃テストの点数知らないのか。「組織」の黒服とは思えないほど最低の成績って言われたんだぞ」
「威張れないよね、それっ!?」
「お前、俺の射撃テストの点数知らないのか。「組織」の黒服とは思えないほど最低の成績って言われたんだぞ」
「威張れないよね、それっ!?」
あぁ、もう、仕方ない
袖に仕込んでいた小型の拳銃を取り出すと、Yは懐から、小さな銃弾を取り出した
それは、中に薬品が仕込まれた特殊な物
銃弾をそれと入れ替え、Hによって束縛され、それから必死に逃れようとしているOに向ける
袖に仕込んでいた小型の拳銃を取り出すと、Yは懐から、小さな銃弾を取り出した
それは、中に薬品が仕込まれた特殊な物
銃弾をそれと入れ替え、Hによって束縛され、それから必死に逃れようとしているOに向ける
「っく……H、放しなさい!?」
「視覚的にもいい感じなんで、放したくないねぇ」
「視覚的にもいい感じなんで、放したくないねぇ」
Oの言葉に、肩をすくめるH
Yが、ピッタリと銃口をOに向けると…Oにとり憑いている悪魔の囁きが、暴れ出した
Yが、ピッタリと銃口をOに向けると…Oにとり憑いている悪魔の囁きが、暴れ出した
『グ………ヤ、ヤメロ!』
「駄目だよ。彼女から、離れてもらうよ」
「駄目だよ。彼女から、離れてもらうよ」
ぱんっ、と
響き渡る銃声
薬品が仕込まれたその銃弾は…Oの胸元に、直撃した
響き渡る銃声
薬品が仕込まれたその銃弾は…Oの胸元に、直撃した
「---っ」
『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』
『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』
Oの体内に入りこんだ銃弾は…その体内で溶けて、薬品を彼女の中ではじけさせる
それは、「組織」が作り出した、悪魔の囁きを除去する為の、薬
長期間の寄生には完全には対処しきれないが、短期間の寄生や卵の状態の悪魔の囁きを、宿主から排除する事ができる薬だ
一応、口からの摂取を前提としている物も作られているが…悪魔の囁きの宿主が薬の摂取を拒んだ時に備え、問答無用で使用できるように、特殊な銃弾に込めた物も作られたのだ
支給されていた物を、持っていて良かった
Oの体から排出され、床の上でのたうち回る悪魔の囁きを見ながら、Yはほっと息を吐き出したのだった
それは、「組織」が作り出した、悪魔の囁きを除去する為の、薬
長期間の寄生には完全には対処しきれないが、短期間の寄生や卵の状態の悪魔の囁きを、宿主から排除する事ができる薬だ
一応、口からの摂取を前提としている物も作られているが…悪魔の囁きの宿主が薬の摂取を拒んだ時に備え、問答無用で使用できるように、特殊な銃弾に込めた物も作られたのだ
支給されていた物を、持っていて良かった
Oの体から排出され、床の上でのたうち回る悪魔の囁きを見ながら、Yはほっと息を吐き出したのだった
30分ほど、後
「そう言う訳でさ。君にとり憑いてた悪魔の囁きは、一応、研究班に渡しておいたよ」
悪魔の囁き排出直後、衝撃でか気を失っていたO
そんな彼女が目を覚ましたので、Yは彼女の事情を説明していた
そんな彼女が目を覚ましたので、Yは彼女の事情を説明していた
「なるほど…事情はわかりました。迷惑をかけてしまい、申し訳ありません」
「うん、別にいいよ」
「うん、別にいいよ」
…元はといえば、こっちが悪いような気がしないでもないし
そこは、口に出さないでおくY
そこは、口に出さないでおくY
「ところで……H、いい加減、放してくれませんか?」
「えー」
「えー、じゃなくて」
「えー」
「えー、じゃなくて」
……しゅるり
Hが、束縛状態から放さない為
Oは、絶賛エロ縛られ中だった
体の凹凸を強調した縛り方は、どこまでもエロい
Hが、束縛状態から放さない為
Oは、絶賛エロ縛られ中だった
体の凹凸を強調した縛り方は、どこまでもエロい
「せっかくいい機会だし、なぁ?」
「いや、僕に同意を求められても」
「いや、僕に同意を求められても」
正直、同意を求められても、どこまでも困るしかないのだが
「…Y?まさか、Hに賛同したりはしませんよね?」
怖い!?
視線と笑顔と声が怖いよO!?
視線と笑顔と声が怖いよO!?
Oから向けられる怒り交じりの視線とオーラに、Yは再び硬直するしかないのだった
終わってしまえ