祭りである。
まぁ、俺は興味はないんだが
うるさくされっぱなしなのもむかつくから来てみた。
うるさくされっぱなしなのもむかつくから来てみた。
と、孤独を望むはずの僕が来ていることを
友人に見つかった時のための言い訳も完璧だ。
友人に見つかった時のための言い訳も完璧だ。
正直、僕だって素直に祭りを楽しみたいのだ。
出来れば持ち歩くのは海水ではなく綿あめか何かにしたいところだけど
それは我慢しよう。念のため。
出来れば持ち歩くのは海水ではなく綿あめか何かにしたいところだけど
それは我慢しよう。念のため。
どっちにしろ、友人に見つからない方がありがたい。
と、思っていた矢先である。
知り合いに遭遇してしまった。
知り合いに遭遇してしまった。
運がいいのか悪いのか、友人と呼びたくないような厨二病である。
「くくくっ、あまり来たくはなかったのだが、何かが俺をよんでる気がしただけさ。くくく。」
ある意味で同類だったことが唯一の救いだろうか。
何かに呼ばれた気がして向かった祭りでは
常にペットボトルを携帯している同士に出会った。
くくくっ、やはり我々はともにたたかう運命なのか…。
常にペットボトルを携帯している同士に出会った。
くくくっ、やはり我々はともにたたかう運命なのか…。
「気持ち悪いな、にやにやするもんじゃないぜ。」
「くくくっ、おそらくはここに他の使い手もいるだろうともうとな。」
「ご遠慮願いたいものだな。本当にいるのか?」
「我々がであうということはおそらく何かあるのだ。」
「くくくっ、おそらくはここに他の使い手もいるだろうともうとな。」
「ご遠慮願いたいものだな。本当にいるのか?」
「我々がであうということはおそらく何かあるのだ。」
そう、これは選ばれし者たちの宿命。クククッ。
「根拠は薄いわけだ。何もないことを願うがね。」
「ククク、さだめからは逃れられない…。」
「ククク、さだめからは逃れられない…。」
同士はあまり本気にしていないようだった。
だが何かが起こるはずだ…。宿命なのだから。
だが何かが起こるはずだ…。宿命なのだから。
「さて、どうする?」
「決まってるだろう、探すのだ。強力な使い手を。」
「ひとつ言っておくが、使い手じゃなくて契約者だからな。」
「決まってるだろう、探すのだ。強力な使い手を。」
「ひとつ言っておくが、使い手じゃなくて契約者だからな。」
まったく、相変わらずの厨二病には困ったものだ。
「くくく、感じる。」
「いきなり何なんだ?」
「感じるのだ、使い手のにおいを。」
「いきなり何なんだ?」
「感じるのだ、使い手のにおいを。」
そういうとあいつはふらふらと焼鳥屋へ向かっていった。
焼き鳥のにおいしか感じないのだが…。
焼き鳥のにおいしか感じないのだが…。
「くくく、我々に気づかぬ程度の使い手に用はない。」
何事もなく焼鳥の屋台から離れた後にあいつは言い放った。
結局ふつうに焼鳥が食べたかっただけなんじゃないか。
結局ふつうに焼鳥が食べたかっただけなんじゃないか。
その後も何軒かの屋台に行ったがすべて何事もなかった。
結局祭りを楽しみたかったのだろう。
「お、タロットだ。別のところにも占いがあったなぁ…。」
「くくくっ、それがどうした。占いなど所詮は戯言。真の使い手が気にすることではない。」
「くくくっ、それがどうした。占いなど所詮は戯言。真の使い手が気にすることではない。」
どこかにいるはずの能力者を探して祭りをまわったが、結局見つからなかった。
我が同士にはどうやら何も感じないらしい。
我が同士にはどうやら何も感じないらしい。
「なぁ、なんかやけに仮設トイレが多くないか?」
「それよりも選ばれしものを探したまえ。」
「それよりも選ばれしものを探したまえ。」
「あれはコスプレか。鎧武者かっこいいな。」
「くくっ、選ばれし者に憧れても姿形しか真似が出来ないとは。悲しいな。」
「くくっ、選ばれし者に憧れても姿形しか真似が出来ないとは。悲しいな。」
「黒い服の人多くない?なんかあるのかな?」
「…。」
「…。」
先ほどから同士はどうでもいいことばかりに気を取られている。
くっ、この程度の能力者だったのか。
くっ、この程度の能力者だったのか。
どこかにいるはずの強力な敵を探すことが目的なのに。
「おい、お化け屋敷があるぜ。行ってみないか。」
「くくくっ、作りもののお化けに何の意味があるのか。」
「くくくっ、作りもののお化けに何の意味があるのか。」
「はぁはぁ。な、なかなか、よ、よくできてるな。」
「はっはっは。少年!強がらなくてもいいぞ!怖かったのだろう。」
「怖くない!ってかあんたこそいつの間に人格入れ替えたんだよ。」
「それは私じゃなくて体の持ち主に聞いてくれたまえ。ははは。」
「はっはっは。少年!強がらなくてもいいぞ!怖かったのだろう。」
「怖くない!ってかあんたこそいつの間に人格入れ替えたんだよ。」
「それは私じゃなくて体の持ち主に聞いてくれたまえ。ははは。」
お、お化け屋敷はなかなかの完成度だったな。
あの人体模型とかどういう仕掛けだよ…。
相方はいつの間にか筋肉バカの人格と入れ替わっていた。
怖かったのだろうか。
あの人体模型とかどういう仕掛けだよ…。
相方はいつの間にか筋肉バカの人格と入れ替わっていた。
怖かったのだろうか。
そのあとは特に何もなく
帰り道にハンバーグ屋を見つけた筋肉バカがタンパク質がほしいとか言いだして
大量に買って帰った。
きっと元の人格に戻った時に胃もたれに苦しむんだろう。
帰り道にハンバーグ屋を見つけた筋肉バカがタンパク質がほしいとか言いだして
大量に買って帰った。
きっと元の人格に戻った時に胃もたれに苦しむんだろう。
それにしてもこれだけ大きな祭りというのも珍しい。
去年まではこんなに規模が大きくなかったのに。
去年まではこんなに規模が大きくなかったのに。
おかげでテンションが上がっていろんな地区のいろんな所を回ってしまった。
とはいえ一日中自転車を飛ばしたって回りきれるほどこの町はせまくないし
明日もこよう、と思ったのだった。
明日もこよう、と思ったのだった。
終わり