「首塚」本部
そこで、将門は一人の黒服と対峙していた
「首塚」所属の「日焼けマシンで人間ステーキ」の契約者、日景 翼が多重契約を結んでいる相手である黒服だ
本来なら敵対するべき間柄である「組織」の黒服ではあるが、この黒服だけは特別である
そこで、将門は一人の黒服と対峙していた
「首塚」所属の「日焼けマシンで人間ステーキ」の契約者、日景 翼が多重契約を結んでいる相手である黒服だ
本来なら敵対するべき間柄である「組織」の黒服ではあるが、この黒服だけは特別である
…その、黒服からの報告を聞いて
将門は、表情をゆがめる
将門は、表情をゆがめる
「…朝比奈 秀雄、か」
「はい…あの子の、父親です」
「はい…あの子の、父親です」
黒服の表情も、暗い
今、学校町を騒がせているその黒幕が、翼の実の父親であると言う事実
そして、その目的が翼であり…今、起こしている騒動ですら、翼の精神を追い詰める為に行っているという、救いようのない事実
今、学校町を騒がせているその黒幕が、翼の実の父親であると言う事実
そして、その目的が翼であり…今、起こしている騒動ですら、翼の精神を追い詰める為に行っているという、救いようのない事実
ぐしゃり
将門は、手にしていたその小さな杯を、握りつぶした
将門は、手にしていたその小さな杯を、握りつぶした
「……気に食わぬ」
ぼそりと、そう呟いた将門
己の部下が置かれているその状況に、怒りを抱いている
この祟り神は、己の部下に対する害意もまた、「首塚」への害意と見なし、祟りをもたらす
実際、望に復讐をしようとした「組織」のとある少女が、黒服まで巻き込んだあの騒動の後、再び「組織」への祟りを再開したほどである
一応、その祟りは強硬派や過激派相手にのみ、おさまってはいるが
己の部下が置かれているその状況に、怒りを抱いている
この祟り神は、己の部下に対する害意もまた、「首塚」への害意と見なし、祟りをもたらす
実際、望に復讐をしようとした「組織」のとある少女が、黒服まで巻き込んだあの騒動の後、再び「組織」への祟りを再開したほどである
一応、その祟りは強硬派や過激派相手にのみ、おさまってはいるが
「お前は、その男に、弓引くつもりか」
「…まぁ、私の場合、弓ではなく銃になりますが」
「…まぁ、私の場合、弓ではなく銃になりますが」
小さく、苦笑する黒服
スーツの下のその光線銃に、そっと触れる
スーツの下のその光線銃に、そっと触れる
翼に、父親殺しの罪は重すぎる
翼の心は、父親殺しの罪に耐え切れないだろうから
…だから
朝比奈 秀雄は、自分が殺す
翼の心は、父親殺しの罪に耐え切れないだろうから
…だから
朝比奈 秀雄は、自分が殺す
「お前の力で、それを成し遂げられるのか?」
じっと、将門が黒服を見つめる
…この黒服は、戦闘力が高くない
人間時代に契約していた都市伝説は戦闘向きではないし…そもそも、性格が戦闘向きではないのだ
慈悲深くてお人好し
どんな悪人であろうとも、最後には許そうとしてしまう男
…この黒服は、戦闘力が高くない
人間時代に契約していた都市伝説は戦闘向きではないし…そもそも、性格が戦闘向きではないのだ
慈悲深くてお人好し
どんな悪人であろうとも、最後には許そうとしてしまう男
悪魔の囁きと、クールトーと……もう一つ、正体不明の都市伝説の多重契約者である朝比奈 秀雄
悪魔の囁きとクールトーは、彼本人の戦闘能力をさほどあげてはおらず、彼本人の戦闘能力は、すべて、その三つ目の都市伝説によってもたらされたものであろう
熱に対する攻撃をものともせず、ビル二つを一瞬で切断するほどの怪力
この黒服が、真正面から対峙して勝てる相手とは、到底思えなかった
悪魔の囁きとクールトーは、彼本人の戦闘能力をさほどあげてはおらず、彼本人の戦闘能力は、すべて、その三つ目の都市伝説によってもたらされたものであろう
熱に対する攻撃をものともせず、ビル二つを一瞬で切断するほどの怪力
この黒服が、真正面から対峙して勝てる相手とは、到底思えなかった
「やりようはありますよ。元々、私は私自身の力ではなく、他の都市伝説の力を使わせて頂いて、戦闘を行っていますから」
…もっとも、その戦闘行為の大半は、防御行動だ
積極的な攻撃行動を、この黒服はめったに行わない
積極的な攻撃行動を、この黒服はめったに行わない
怒りという感情が、この黒服はあまりにも薄いのだ
怒りよりも、悲しみや同情と言った感情の方が先に出る
…だが、この黒服で、すら
朝比奈 秀雄には怒りを抱いているのだ
敬称をつけず、フルネームであの男を呼び捨てしているのが、それを表している
怒りよりも、悲しみや同情と言った感情の方が先に出る
…だが、この黒服で、すら
朝比奈 秀雄には怒りを抱いているのだ
敬称をつけず、フルネームであの男を呼び捨てしているのが、それを表している
「……あの子を苦しめると言うのなら、容赦をするつもりはありません」
「………そうか」
「………そうか」
砕けた杯を放置して、新たな杯を手にした将門
自身で酒を注ぎ、呟く
自身で酒を注ぎ、呟く
「…お前の手に余るようであったならば、我がその男、祟り殺す」
「出来うる限り、あなたの手は煩わせませんよ」
「……ふん。できる事ならば、今すぐにでも祟り殺したいところだがな」
「出来うる限り、あなたの手は煩わせませんよ」
「……ふん。できる事ならば、今すぐにでも祟り殺したいところだがな」
注いだ酒を飲み干し
将門は、小さく、呟いた
将門は、小さく、呟いた
「…あれは、笑っているのが一番いい。それを奪うならば、それがあれの父親であろうとも……容赦はせぬ」
笑っている顔が、一番似合う青年だから
太陽か向日葵を思わせる、あの笑顔を奪うと言うのならば
容赦をする必要など、あるはずがない
太陽か向日葵を思わせる、あの笑顔を奪うと言うのならば
容赦をする必要など、あるはずがない
黒服から、悪魔の囁きの契約者達の報告を聞いて
後で盟主に伝えるべきだな、などとも考えながら…将門は静かに、怒りを募らせたのだった
後で盟主に伝えるべきだな、などとも考えながら…将門は静かに、怒りを募らせたのだった
to be … ?