「あのさぁ…」
「なんでしょうか、マスター」
会話というのは素晴らしいものだ。
ジェスチャーで意思疎通をしていたころの苦労を思い出す。
ジェスチャーで意思疎通をしていたころの苦労を思い出す。
いや、今重要なのはそんなことではない。はっきりと言わなくては。
「首取り返したのになんでまだお前がいるわけ?」
そう、首なし騎士と契約したのは、首を一緒に探してほしいという願いを聞いたついでのことなのだ。
海外旅行中、しょんぼりとした首の無いこいつを見つけたときのこと、
最初は驚いたのだが、なんだか可哀相に思えてきてしまい。
それで話かけてしまったのは、今考えれば失敗だったと思う。
最初は驚いたのだが、なんだか可哀相に思えてきてしまい。
それで話かけてしまったのは、今考えれば失敗だったと思う。
「あ……迷惑でしたか?」
しょんぼりとする首なし騎士。
ああ、デジャブだ……
あのときと違うのは、悲しげな表情をした頭を抱えているくらいか。
はっきり言ってこわい。
ああ、デジャブだ……
あのときと違うのは、悲しげな表情をした頭を抱えているくらいか。
はっきり言ってこわい。
「あ、そうじゃなくて、首取り返したんだしさ。ここにいる必要は無いんじゃないかってこと」
「では…迷惑では無いんですね?」
「ああ、うん……」
はっきり言って迷惑だった。
組織とかいうのには狙われる。ござる口調の変な男が時たま尋ねてくる。
他にも色々と危ない目にあう……
組織とかいうのには狙われる。ござる口調の変な男が時たま尋ねてくる。
他にも色々と危ない目にあう……
「よかった……マスターに迷惑をかけていたら申し訳ないと思ってたんです」
ああ、くそ……せめてこいつが男だったら、さっさと突っぱねられたものを…
「私は帰りませんよ」
「えっと…なんで?」
「マスターには首を探していただいた御恩があります。
私はマスターに一生ついていきます」
私はマスターに一生ついていきます」
……なんと。
いや、別に特に何かしたわけじゃないんだけどね。
ただね、首なし騎士の身振り手振りの説明で、日本の甲冑のような感じだったかからさ、
日本にいるんじゃないかな?って教えただけでさ……
いや、別に特に何かしたわけじゃないんだけどね。
ただね、首なし騎士の身振り手振りの説明で、日本の甲冑のような感じだったかからさ、
日本にいるんじゃないかな?って教えただけでさ……
「いや、でも一生ってのは流石にさ…」
一生は無いだろ一生は、これからの俺の人生。ずっとこいつと一緒ってのは流石に嫌だ。
一生は無いだろ一生は、これからの俺の人生。ずっとこいつと一緒ってのは流石に嫌だ。
「どのみち契約は一生ものですし、問題ありませんよ」
首なし騎士の胸に抱えられた首は、とても良い笑顔をしていた。
「………は?契約の解除とかできないの?」
「あ…いえ…一応できるんですけど……」
なんだ、できるのかよ。
「そのですね……私は死を司るものでして……こっちで言えば死神のようなものでしてね……」
嫌な予感がしてきた。
「私の契約の場合、解除するには契約者の死が条件でして………」
「………そ……そうなんだ」
まじかよ…マジで一生こいつと生きていかないといけないのかよ……
「では、これからもよろしくお願いします。マスター」
またもや良い笑顔。
せめて…せめて……首がくっついててくれたら…
せめて…せめて……首がくっついててくれたら…
マジでこわいんだよ、それ……
終