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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-54i

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 学校町繁華街
 ここに、ウェイトレスの制服が色々と有名なファミレス、フェアリーモートがある
 もっとも、一番有名なのはウェイトレスの制服だが、デザートがおいしい事でも有名である
 そのせいか、この店の客層は大きく分けて、二つ
 ウェイトレスの制服目当てか、デザート目当てである

「んー、このケーキはなかなか」
「うむ、美味しいのじゃ」

 そして
 彼女達は、その後者の客であった
 もっとも、一人はウェイトレスの制服を見て「良きかな良きかな」とか言っているような気もするが

 四人の少女達
 1人は中学生にも見えなくもないが、全員、小学生程度の外見である
 …1人は、そんな可愛らしい年齢ではないのはさておき
 一応、その1人も表向きは小学生程度の年齢という事になっているので、問題ないだろう

「まぁ、今の状況でのんびりケーキ食べていていいのか、とも思うけどね」
「いいんじゃない?こう言う時だからこそ、息抜きしないと」

 ぽつりと呟いた望に、そう言ったのは詩織
 …学校町は、今、悪魔の囁きやらコーク・ロアやらで大変な状況で
 しかも、望と詩織にとっては、その事態に家族が巻き込まれている状態
 ここで、友人達とのんびりするのが、気が引けるのかもしれない
 …ただ、詩織のいう事ももっともだ
 気を張りすぎていては、精神が疲弊しすぎてしまう
 無駄に気を張りすぎても、倒れるだけだ
 ……まさしく、翼がその状況になりかけている訳で
 その周りにいる望や詩織まで、気疲れする訳にもいかないのだ

「んー、色々と話は聞くんだけど、私は遭遇してないんだよねぇ」

 あむ、とケーキを口にしつつ、そう言ったのは友美
 都市伝説の事を色々と知りながらも、直接的な被害にはほとんどあっていないという、学校町において稀有な少女である
 今回も、悪魔の囁きやコーク・ロア支配型の話を聞き、気をつけろと言われてはいるのだが、それらに襲われてはいない
 ……もしかしたら、幸運の女神にでもとり憑かれているのかもしれない

「まぁ、遭遇しない方が幸せであろうな。報告を聞く限り、厄介な相手が多いようじゃからのぅ」

 友美の言葉にそう言って苦笑したのは、ヘンリエッタ
 「組織」に所属しており、ほぼ外に出る事が許されなかった彼女だが、初詣で望達と知り合い、友人になって以来、こうやってちょこちょこと外に出る自由が増えてきていた
 …いや、時折、また無断で出歩いてはお説教をくらっているのだが

「そうね……私達は見ていないけど、ライオンの都市伝説とか、洒落にならないわよ」
「よくもまぁ、ニュースで騒がれないわよね。ライオンなんて」
「直接の目撃例が少ないからじゃろ。「組織」でも、一応情報操作しとるしの」
「ライオンねー…こないだ、ライオンみたいな猫みたけど、それは違うの?」
「…猫サイズなら、違うんじゃない?」

 ケーキをつつきつつ、そんな事を話していく
 …店内から見える繁華街の様子は、いつも通り
 とりあえず、今のところ、都市伝説騒動の気配は感じない
 都市伝説の気配も、詩織とヘンリエッタ以外は感じない
 ……ひとまず、今は警戒をとこうか
 自分達が気を張りすぎても…それもまた、翼を追い詰める事になりかねない

「…いやー、それにしても、ヘンリエッタちゃん、いい食べっぷりだね。私のも一口食べる?」
「おぉ!良いのか?」

 友美の申し出に、キラキラと瞳を輝かせるヘンリエッタ
 話し方はどこか老獪な彼女だが、こうしていると、その外見相応の少女に見える
 …と、言うか…望達と一緒に行動するように、なってから
 彼女は、初めに初詣の時に出会った時よりも、どんどん生き生きとしてきているように見えた

「ヘンリエッタも、「組織」にいるからにはやっぱ忙しいんでしょ?大丈夫?」
「うむ、妾は大丈夫なのじゃ」

 詩織の問いかけに、ヘンリエッタは笑って答える
 …望達には秘密だが、ヘンリエッタは「組織」上層部に所属している
 現場に出る機会は少なく、また、彼女は書類仕事もほとんど回されない為…この「組織」が忙しい中でも、まだ余裕があるのだ
 そんな彼女でも、最近、少し忙しいが…

「…だから。お前達が危険な目に合いそうになったら、妾にすぐに連絡するのじゃ!すぐに助けに行くのじゃ!」
「お、頼もしいね」

 ヘンリエッタの言葉に、友美はそう言って笑う
 うむ!とヘンリエッタは、そのまな板レベルの胸を張って見せた

「特に、望、詩織……お前達には、顎砕き飴の騒動の時、何もしてやれんかった。だから、今度こそ…何かあったら、お前たちを助けさせておくれ」
「ま、連絡できる状況だったら、お願いするわ」

 望の答えに、うむ、と頷くヘンリエッタ


 …ヘンリエッタにとって
 望達は、大切な友人となってきつつある
 かつて諦めた、少女らしい日常
 それを、ほんの少しでも味あわせてくれる、彼女たちが

 ……大切な、大切な
 親友に、なってきつつあって


 そして
 ある事実に気づきつつ、ヘンリエッタはそれからは目をそらす
 それに気づいてはいけない、と言い聞かせる


 自分に出来る事は、ただ
 いつか、自分が殺されるその日まで
 この、大切な友人をせめて護ってやる事と


 彼の復讐を手伝う事
 ただ、それだけなのだから




to be … ?




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