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連載 - 悪意が嘲う・マドカの話-02

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「へー、じゃあ、チャラい兄ちゃんって、それくらい昔から女装が似合ってたんだ」
「あぁ。まさか、出来心で着せた女物のコートがあんなに似合うと思わなかった。後悔はしていない」

 …なにやら、うっかりと翼の女装の話で盛り上がってしまった舞とマドカ
 Tさんは、こっそりとここにいない翼に同情した

「まぁ、あたしの弟も、どっちかと言うと女装が似合うタイプだからねぇ……日景の血筋の男は、女装が似合うのかね?」
「姐ちゃんの弟もかー……ん?」

 あれ?と言った表情で、首をかしげる舞

「どうたしたんだい?」
「どうしたの?お姉ちゃん」

 んー?と考え込んでいる様子の舞に、マドカとリカちゃんが尋ねる
 いや、と前置きして、舞はマドカに答えた

「いや、勝手なイメージなんだけどよ。姐ちゃん達の家って、旧家なんだよな?そう言うとこって、どっちかってぇと当主候補とかって言うのは、男が優先されそうなイメージがあるんだよ」
「まぁ、実際、そう言う家も多いようだな」

 なるほど、とTさんは舞が首を傾げた理由に気づく
 マドカに弟がいると言うのなら……次期当主候補は、そちらが優先されるのではないか?
 舞は、そう考えたのだろう
 それに対して、マドカは小さく苦笑して答えてくる

「やっぱり、普通そう思うよねぇ?でも、あの家は開祖が女だったせいか、そう言う事はあまり関係ないんだよ」
「かいそ??」
「日景の苗字は、昔、別の字があてられていたらしいんだけどねぇ。今の字になるようになったキッカケとなった人物を、あの家ではそう呼んでるのさ」

 一応、元は次期当主候補だったせいだろうか
 それなりの知識は持っているらしいマドカ
 続けて、言って来る

「日景家には、開祖様が小瓶の魔人と契約して、それで家を栄えさせたって話があってねぇ。それの影響なんだろうよ」
「………小瓶の魔人??」

 首をかしげる舞とリカちゃん
 …その単語に、心当たりがあったのだろうか
 Tさんが、やや、難しい表情を浮かべる

「小瓶か?ランプの魔人ではなくて?」
「あ、ランプの魔人ならわかる。願いを叶えてくれる魔人だよな」

 アラジンの話に出てくるような魔法のランプ
 それに封じられている願いかなえる魔人の話は有名だ
 Tさんの疑問に、マドカはそうさ、と答える

「その小瓶の魔人も、願いをかなえる存在だったらしいね。開祖様は、それと契約して、日景家を栄えさせたんだとか……昔、ババ様が寝物語で聞かせてくれたよ」

 どこか、懐かしそうにそう言ったマドカ
 へぇ、と、舞は感心した様子だったが
 Tさんは、ますます難しい表情を浮かべてきた

「…その話、他の誰かに話したことはあるか?」
「え?」

 Tさんにそう尋ねられ、きょとんとするマドカ
 ううん。と記憶を辿りだす

「そうさね………お伽話だと思っていたし、他の奴に話した事なんて………あ」

 …やや、嫌な予感を抱えたような、表情で
 マドカは、それを思い出した

「…一度だけ。酒に酔っていた時に………バカ亭主に、話した事があるような、気がする」

 その、事実の重大性に
 マドカは、自分自身の軽率さに、いい加減嫌気が刺した
 ……秀雄に、自分が小瓶の魔人の存在を話してしまっていたら
 …あの男が、その存在を知ったならば
 手に入れようとしないはずがない
 己が野望をかなえるために、何としてでも手に入れようとするだろう

「もう一つ、聞こう」

 …あぁ、わかる
 わかっている
 自分も、嫌な予感がしているのだから

「その魔人が入った小瓶は…今、どこにあるんだ?」
「……日景家で、封印しているって、聞いたことがあるよ。あたしゃ、それを見たことはないけどね……」

 だが、きっとあるのだろう
 都市伝説の実在を知った今ならば、それを疑う事はできない


 …朝比奈 秀雄の目的は、日景家の権力掌握だけじゃ、ない


 ………願いかなえる小瓶の魔人すら、手に入れようとしているに、違いない





to be … ?

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