「あなた、最近、随分と翼に懐かれてるのねぇ?甲斐甲斐しくあなたのところに通ってるそうじゃなぁい?」
「…誤解を招く発言は控えろ」
「…誤解を招く発言は控えろ」
死人部隊の契約者の中年の突っ込みに、貴腐人…キャリアウーマン風の女性は、「ごめんなさいねぇ?」と肩をすくめた
彼女の背後を浮遊するハンガーの女幽霊が、おどおどと申し訳なさそうな表情を浮かべている
食料の買出しの帰り道、たまたま彼女と遭遇してしまった中年
…なお、一年生になったらの契約者である子供は、連れて来ていない
子供を、食べ物が豊富な場所に連れて行くのは危険な行為である
妖怪ハラヘッタ的に
彼女の背後を浮遊するハンガーの女幽霊が、おどおどと申し訳なさそうな表情を浮かべている
食料の買出しの帰り道、たまたま彼女と遭遇してしまった中年
…なお、一年生になったらの契約者である子供は、連れて来ていない
子供を、食べ物が豊富な場所に連れて行くのは危険な行為である
妖怪ハラヘッタ的に
中年が買った食材を運ぶのを手伝いつつ、貴腐人はくすくすと笑う
…ある意味、男性にとっては理解するのが非常に難しい思考の持ち主の彼女
翼が、中年の元に一週間に一度、食事を作るのを中心として家事をしに来ている事実を、どう考えているのか…
……想像するのも恐ろしいので、中年は考えるのをやめた
…ある意味、男性にとっては理解するのが非常に難しい思考の持ち主の彼女
翼が、中年の元に一週間に一度、食事を作るのを中心として家事をしに来ている事実を、どう考えているのか…
……想像するのも恐ろしいので、中年は考えるのをやめた
「でもぉ。あの子、たくさん食べるんでしょぉ?翼が一週間に一度作りに来るくらいで、料理、足りるのぉ?」
「…まぁ、正直微妙ではある」
「…まぁ、正直微妙ではある」
米だって、一度に炊ける量は限られているし
鍋でたっぷり作るにも、鍋の大きさ的に限度がある
…ただ
鍋でたっぷり作るにも、鍋の大きさ的に限度がある
…ただ
「……微妙では、あるんだが。最近、翼があのマンションの俺達が使っている部屋に、三升もの米を一度に炊ける炊飯器を持ち込んでだな」
「業務用じゃないのぅ?それ」
「業務用じゃないのぅ?それ」
どう考えても業務用だ
バイト先で使わなくなったのをもらってきた、と言っていたし
バイト先で使わなくなったのをもらってきた、と言っていたし
「…そして、今度、バイト先で使わなくなった50Lの圧力鍋があるから、もらってくると言っていてだな」
「それも、業務用ねぇ」
「それも、業務用ねぇ」
同じく、どう考えても業務用だ
「でもぉ、その二つがあれば、あの子供の食事、一気に作れそうよねぇ」
「あぁ、そうだな」
「あぁ、そうだな」
今までは、二度三度に分けて作っても、あの子供の一回の食事分、足りたかどうか、と言う感じだった
だが、あの炊飯器と、今度持ち込んでくるという圧力鍋があれば…多分、一回分で一度の食事分+αくらい、作れるだろう
作れるだろう、が
その状態は、何と言うか…
だが、あの炊飯器と、今度持ち込んでくるという圧力鍋があれば…多分、一回分で一度の食事分+αくらい、作れるだろう
作れるだろう、が
その状態は、何と言うか…
『……給食センターみたいです』
「そうよねぇ」
「そうよねぇ」
ハンガーの女幽霊の呟きに、同調して頷く貴腐人
---言うなっ!?
そんな感じもしてきていたのだから言うなっ!!??
と、言うか、そんな状況で平気で料理をする翼も翼だ
そして、子供の契約都市伝説が人食いの都市伝説だとわかったのだから、いい加減食べ物の匂いを纏いながら来るのは危険だと自覚してほしいものだ
主に、捕食されそうな意味で
---言うなっ!?
そんな感じもしてきていたのだから言うなっ!!??
と、言うか、そんな状況で平気で料理をする翼も翼だ
そして、子供の契約都市伝説が人食いの都市伝説だとわかったのだから、いい加減食べ物の匂いを纏いながら来るのは危険だと自覚してほしいものだ
主に、捕食されそうな意味で
軽く頭を抱える中年の様子に
しかし、貴腐人はくすくす、笑い続けていて
しかし、貴腐人はくすくす、笑い続けていて
「いいんじゃなぁい?って言うかぁ、その通い婚状態とか給食センター状態が嫌なら、ずっとそこにいさせて家事やってもらえばぁ?同居妻状態にすれば、そんな給食センター状態な調理風景にならないでしょぉ?」
「…却下だ」
「…却下だ」
何が悲しくて、この貴腐人の妄想を爆走させる状況にしなければならないのだ
中年の即座の却下に、貴腐人は残念そうに、肩をすくめたのだった
中年の即座の却下に、貴腐人は残念そうに、肩をすくめたのだった
終われ