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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-54r

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だれでも歓迎! 編集
 …幸せになってください
 どうか どうか
 幸せになってください
 それだけが 私の望みです




         aika harukaze






 さて
 黒服Hこと広瀬 宏也の前から、とっさに逃げ出してしまった佳奈美
 が、途中で買い物のことを思い出し、スーパーに立ち寄っていた
 野菜だけなら八百屋で済ませばいい話だが、野菜以外も頼まれているとなると、スーパーで済ませた方が早い
 八百屋なら、安くていい店を知っていたのだが……いや、質が良いのに安いと言う素晴らしい店であるが為、常に主婦達によってお昼時の戦争状態の購買並に混んでいる店だ
 半端な覚悟で踏み込んでは、もみくちゃにされて終わりになりそうな予感もしないでもないだが

 とまれ、スーパーである
 買い物メモをしつつ、買い物を済ませようとしていた佳奈美だったが

「…あら、佳奈美ちゃん?」

 そう、声をかけられて…思わず、脚を止めた
 聞き覚えのある声
 と、言うか、間違えるはずもない

「あ、愛華さん」
「こんにちは」

 ころころと笑ってくる、その女性…春風 愛華
 佳奈美と同じく、黒服Hが担当している契約者だ
 そして、佳奈美にとっては…ちょっと、顔を合わせるのが気まずい相手でもあった

 愛華は、黒服Hを…広瀬 宏也の事を、好いていた
 いや、過去系で言うべきではない
 今だって、好いているはずだ
 それは、佳奈美もよくわかっていた
 彼の傍にいる時の愛華は、とても、とても、幸せそうで
 宏也を見つめている時の愛華の眼差しは、まさしく、恋する女性だったから

 …佳奈美が、気まずそうな表情を浮かべているのに気づいて
 どうしたの?と愛華は不思議そうに微笑んでくる

 佳奈美からすれば、彼女から宏也を奪ってしまったような
 そんな、申し訳なさを感じてしまうのだ

「えぇ、と、その…」
「…あぁ、そう言えば。あの人から、聞きましたわ」

 ころころと、愛華は笑う
 いつも通りの、綺麗な、曇り一つない笑顔
 そして

「ありがとう、佳奈美ちゃん。あの人の想いに、答えてくれて」

 愛華の口から発せられた、その言葉に
 佳奈美は、思わずきょとん、とする

「え…そ、その、でも……お姉さん、宏也さんの、事…」
「えぇ、好きよ、あの人の事」

 だから、と
 ころころと、愛華は笑う

「だから、ね。嬉しいの、私。あの人が、幸せそうだから」

 当たり前のように
 あっさりと、愛華は言い切った

「私は、あの人が幸せなら、それでいいんですの。あの人があなたを愛しているのならば、私はそれを応援しますわ」
「…本当に、いいの?」

 不安そうな表情を浮かべてきた、佳奈美に
 愛華は安心させるように微笑んだ

「えぇ。あの人が幸せなら、私はそれで満足ですもの」

 だからね、と
 愛華は優しく、佳奈美の頭を撫でてきた
 まるで、妹の頭を撫でるかのように
 優しく、優しく

「あなたも、幸せになってね?そうすればきっと、あの人も幸せでいられるから」
「お姉さん……ありがとう」

 ごめんなさい、と
 謝ってきた佳奈美
 そんな佳奈美に、愛華はころころと、幸せそうに笑って

 愛華は心から、佳奈美と宏也の関係を、祝福したのだった





fin




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