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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-54u

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 髪が、まるで別の生き物のように伸びて、それらに襲い掛かる
 その家の傍を通ったコーク・ロアの被害者達が、次々とそれに捕えられていって

 ---ぶす、と
 何か、薬品を注射されて…次々と、倒れていく

「…あぁ、わかってるっての、さっきからそう言う連中見てるよ。一応、コーク・ロアの解毒剤も受け取ってるから、いいけどよ」

 それを行っている男…黒服Hは、何やら携帯で誰かと連絡を取り合っていた
 そうしながらも、髪は動き続け、目標を細くし、捕え、解毒剤を打ち込み続けている

「解毒剤が切れても、まぁ、ある程度は何とかなる。ただし、個人的に護りたい相手がいるからこっからは動かねぇぞ」

 電話の向こうから、苦言を呈するような声が聞えてきたが
 Hは、自分の意志を曲げるつもりは、一切ない

 護るのだ
 佳奈美を、どんな悪意からも、護りきってみせる
 佳奈美の家の屋根の上で、佳奈美の家に近づく悪意を払いながら、Hはそう考える

「…愛華は、今回の件にゃ向かないから、待機させておくぞ。で、明日だが………よし、カイザー契約者の居場所もわかったか。俺から伝えておく。他の連中があのお子様を殺さないよう、頼んだぜ?……なぁ、G-No.1」

 最後は、少し意地悪く念を押すようにそう言って、携帯の通話を切ったH
 ……とりあえず、この辺りをうろついていたコーク・ロアの被害者は、粗方片付けたようだ

「で、俺はどうすればいいんだ?」
『トリアエズ、俺様ハ安全地点ニ居タインダヨ畜生メ。オ願イ主様殺サナイデぷりーず』

 Hの隣にいた星が、Hにたずねた
 星の頭の上では、かつて星にとり憑いていた悪魔の囁きが、小さな姿で縮こまっている
 そうだな…と、Hは髪を戻しつつ、考える

「コーク・ロアの解毒剤が切れた時の事を考えりゃあ、ここにいてくれた方がありがたいんだがな。いざとなれば、解毒剤は他にどうにかなるから、無理にここにいる必要はねぇが」
「そうか…さて、どうするかな」

 うーん、と考え込んでいる星
 …佳奈美と、佳奈美の家族が、この騒動の間家から出ない
 そんな事を、口にしていた星
 ファンタ・ゴールデンアップルとなった星によって、その言葉は現実に反映されている

「悪いな。佳奈美を護る為にお前の力借りといて、無責任で」
「心から謝ってないだろ?」
「あぁ」
「やっぱり」

 …しゅるり
 また、Hの髪が伸び出す
 コーク・ロアの被害者達が、近づいてきている

「俺は佳奈美を護る為に、手段を選ぶつもりはないからな」
「…ま、いいけど。それは俺も同意権だし」


 護りたい
 その願いは、目的は、同じ
 かつての恋敵同士は、今、同じ目的の下、動いているのだった



to be … ?




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