髪が、まるで別の生き物のように伸びて、それらに襲い掛かる
その家の傍を通ったコーク・ロアの被害者達が、次々とそれに捕えられていって
その家の傍を通ったコーク・ロアの被害者達が、次々とそれに捕えられていって
---ぶす、と
何か、薬品を注射されて…次々と、倒れていく
何か、薬品を注射されて…次々と、倒れていく
「…あぁ、わかってるっての、さっきからそう言う連中見てるよ。一応、コーク・ロアの解毒剤も受け取ってるから、いいけどよ」
それを行っている男…黒服Hは、何やら携帯で誰かと連絡を取り合っていた
そうしながらも、髪は動き続け、目標を細くし、捕え、解毒剤を打ち込み続けている
そうしながらも、髪は動き続け、目標を細くし、捕え、解毒剤を打ち込み続けている
「解毒剤が切れても、まぁ、ある程度は何とかなる。ただし、個人的に護りたい相手がいるからこっからは動かねぇぞ」
電話の向こうから、苦言を呈するような声が聞えてきたが
Hは、自分の意志を曲げるつもりは、一切ない
Hは、自分の意志を曲げるつもりは、一切ない
護るのだ
佳奈美を、どんな悪意からも、護りきってみせる
佳奈美の家の屋根の上で、佳奈美の家に近づく悪意を払いながら、Hはそう考える
佳奈美を、どんな悪意からも、護りきってみせる
佳奈美の家の屋根の上で、佳奈美の家に近づく悪意を払いながら、Hはそう考える
「…愛華は、今回の件にゃ向かないから、待機させておくぞ。で、明日だが………よし、カイザー契約者の居場所もわかったか。俺から伝えておく。他の連中があのお子様を殺さないよう、頼んだぜ?……なぁ、G-No.1」
最後は、少し意地悪く念を押すようにそう言って、携帯の通話を切ったH
……とりあえず、この辺りをうろついていたコーク・ロアの被害者は、粗方片付けたようだ
……とりあえず、この辺りをうろついていたコーク・ロアの被害者は、粗方片付けたようだ
「で、俺はどうすればいいんだ?」
『トリアエズ、俺様ハ安全地点ニ居タインダヨ畜生メ。オ願イ主様殺サナイデぷりーず』
『トリアエズ、俺様ハ安全地点ニ居タインダヨ畜生メ。オ願イ主様殺サナイデぷりーず』
Hの隣にいた星が、Hにたずねた
星の頭の上では、かつて星にとり憑いていた悪魔の囁きが、小さな姿で縮こまっている
そうだな…と、Hは髪を戻しつつ、考える
星の頭の上では、かつて星にとり憑いていた悪魔の囁きが、小さな姿で縮こまっている
そうだな…と、Hは髪を戻しつつ、考える
「コーク・ロアの解毒剤が切れた時の事を考えりゃあ、ここにいてくれた方がありがたいんだがな。いざとなれば、解毒剤は他にどうにかなるから、無理にここにいる必要はねぇが」
「そうか…さて、どうするかな」
「そうか…さて、どうするかな」
うーん、と考え込んでいる星
…佳奈美と、佳奈美の家族が、この騒動の間家から出ない
そんな事を、口にしていた星
ファンタ・ゴールデンアップルとなった星によって、その言葉は現実に反映されている
…佳奈美と、佳奈美の家族が、この騒動の間家から出ない
そんな事を、口にしていた星
ファンタ・ゴールデンアップルとなった星によって、その言葉は現実に反映されている
「悪いな。佳奈美を護る為にお前の力借りといて、無責任で」
「心から謝ってないだろ?」
「あぁ」
「やっぱり」
「心から謝ってないだろ?」
「あぁ」
「やっぱり」
…しゅるり
また、Hの髪が伸び出す
コーク・ロアの被害者達が、近づいてきている
また、Hの髪が伸び出す
コーク・ロアの被害者達が、近づいてきている
「俺は佳奈美を護る為に、手段を選ぶつもりはないからな」
「…ま、いいけど。それは俺も同意権だし」
「…ま、いいけど。それは俺も同意権だし」
護りたい
その願いは、目的は、同じ
かつての恋敵同士は、今、同じ目的の下、動いているのだった
その願いは、目的は、同じ
かつての恋敵同士は、今、同じ目的の下、動いているのだった
to be … ?