「暑ぃ…」
みーんみんみんみんみんみん
ジジジジジジジジジジジジジ
セミの声がやかましい
今日は風もないのか、風鈴はうんとも寸とも音をたてやしない
俺はぐったりと、部屋の中で力尽きていた
長い、夏休み
宿題は夏休みの初めの内にさっさと終わらせたから、特にやる事もない
いつ、都市伝説との戦いに巻き込まれるかわからない身としては、宿題などとっとと終わらせるに限る
……ギリギリまで溜めておいて、夏休み終了ギリギリに事件に巻き込まれて宿題やる暇がなかったら悲劇である
ジジジジジジジジジジジジジ
セミの声がやかましい
今日は風もないのか、風鈴はうんとも寸とも音をたてやしない
俺はぐったりと、部屋の中で力尽きていた
長い、夏休み
宿題は夏休みの初めの内にさっさと終わらせたから、特にやる事もない
いつ、都市伝説との戦いに巻き込まれるかわからない身としては、宿題などとっとと終わらせるに限る
……ギリギリまで溜めておいて、夏休み終了ギリギリに事件に巻き込まれて宿題やる暇がなかったら悲劇である
「暑いの~」
くってん
花子さんも、力尽きている
夏休み時期は、部活動の生徒くらいしか学校にいないから、学校にいても暇なのだろう
花子さんは、俺の家に遊びに来ている事が多い
だからといって何かする訳でもなく、二人して暑さにぐったりとしている訳だが
花子さんも、力尽きている
夏休み時期は、部活動の生徒くらいしか学校にいないから、学校にいても暇なのだろう
花子さんは、俺の家に遊びに来ている事が多い
だからといって何かする訳でもなく、二人して暑さにぐったりとしている訳だが
「…アイスでも食べるか?」
「!食べる!」
「!食べる!」
がばっ!!
アイス、という単語を聞いて、復活した花子さん
わくわく、きらきら
瞳を輝かせている姿は、歳相応で愛らしい
アイス、という単語を聞いて、復活した花子さん
わくわく、きらきら
瞳を輝かせている姿は、歳相応で愛らしい
「ちょっと待ってろよ、すぐに戻るから」
「は~い」
「は~い」
花子さんを部屋に置いて、台所に向かう
…いや、別についてきても構わないといえば、構わないのだ
多分、妹以外の家族には、花子さんの姿は見えないから
……もし、見えたらそれはそれで問題である
その可能性が、完全に0であると言い切れないために、置いてきたようなものだ
これ以上、家族の誰かが都市伝説と関係しているとかは、考えたくない
…いや、別についてきても構わないといえば、構わないのだ
多分、妹以外の家族には、花子さんの姿は見えないから
……もし、見えたらそれはそれで問題である
その可能性が、完全に0であると言い切れないために、置いてきたようなものだ
これ以上、家族の誰かが都市伝説と関係しているとかは、考えたくない
「…あら、○○、アイスでも取りにきたの?」
「あ、うん……お袋?どっか出かけるのか?」
「えぇ、ちょっと、△△さんにご挨拶に」
「あ、うん……お袋?どっか出かけるのか?」
「えぇ、ちょっと、△△さんにご挨拶に」
…あれ?
確か、あの人、この間刑が確定してたような…
………あ、面会に行くのか
確か、あの人、この間刑が確定してたような…
………あ、面会に行くのか
「暑いからって、冷たい物を食べ過ぎちゃ駄目よ?」
「ん、わかってるよ」
「ん、わかってるよ」
いってらっしゃい、とお袋を見送る
それから、冷蔵庫からアイスを取り出そうとして…
それから、冷蔵庫からアイスを取り出そうとして…
「……あ」
…まいった
残り、一個だけか
まぁ、いいか、と俺はその残りのアイスを取り出した
カップアイスだから、スプーンも一緒に持っていかないと
アイスを持って部屋に戻ると、花子さんはちょこん、と正座して、俺を…否、アイスを待っていた
キラキラキラキラキラキラ
あぁ、なんて純真な瞳
残り、一個だけか
まぁ、いいか、と俺はその残りのアイスを取り出した
カップアイスだから、スプーンも一緒に持っていかないと
アイスを持って部屋に戻ると、花子さんはちょこん、と正座して、俺を…否、アイスを待っていた
キラキラキラキラキラキラ
あぁ、なんて純真な瞳
「ほら、花子さん」
「ありがとう!」
「ありがとう!」
嬉しそうに、アイスを受け取る花子さん
早速、いただきます!と食べ始める
もむもむ、しばしアイスを食べて…
俺の様子を見て、み?と首を傾げてくる
早速、いただきます!と食べ始める
もむもむ、しばしアイスを食べて…
俺の様子を見て、み?と首を傾げてくる
「けーやくしゃは、アイス食べないの?」
「アイス、それしかなかったんだよ。花子さん、ゆっくり食べててくれ」
「アイス、それしかなかったんだよ。花子さん、ゆっくり食べててくれ」
俺の事は気にしなくていいから
そう言って、ごろん、とベッドの上に寝転がる
み~……と、考え込んでいる様子の花子さん
本当、気にしなくてもいいのだが
…と、てちてち
花子さんは、俺に近づいてきて
そう言って、ごろん、とベッドの上に寝転がる
み~……と、考え込んでいる様子の花子さん
本当、気にしなくてもいいのだが
…と、てちてち
花子さんは、俺に近づいてきて
「けーやくしゃ、けーやくしゃ」
「うん?」
「はい、あ~ん!」
「うん?」
「はい、あ~ん!」
スプーンに載せたアイスを、俺の口元に持ってくる花子さん
………
花子さんや
それは、大人が子供に対してとか、ラブラブイチャイチャバカップル同士でやる事じゃないのかい?
が、花子さんは、キラキラワクワクと
何とも、期待の篭った眼差しで、こちらを見つめてきている訳で
この期待を裏切るなど、俺にできるはずもなく
………
花子さんや
それは、大人が子供に対してとか、ラブラブイチャイチャバカップル同士でやる事じゃないのかい?
が、花子さんは、キラキラワクワクと
何とも、期待の篭った眼差しで、こちらを見つめてきている訳で
この期待を裏切るなど、俺にできるはずもなく
「ん」
ぱくり
俺は、そのアイスに食いついた
ひやり、程よい甘さのバニラアイスの味が、口の中に広がる
俺は、そのアイスに食いついた
ひやり、程よい甘さのバニラアイスの味が、口の中に広がる
「美味しい?」
「あぁ」
「あぁ」
良かった、と花子さんは嬉しそうに笑って
あむあむ、またアイスを食べ始める
あむあむ、またアイスを食べ始める
…っちりん、と
ようやく、風鈴が微かに涼しげな音をたてて
暑い夏の昼下がり
ほんのりと、涼を感じたのだった
ようやく、風鈴が微かに涼しげな音をたてて
暑い夏の昼下がり
ほんのりと、涼を感じたのだった