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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦以降-19

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だれでも歓迎! 編集
 途中、うっかりと大変な騒ぎがおきつつも
 全体的に見れば、花見は平和だった
 …あれだけの騒ぎがおきて、まだ、平和と呼べるのだ
 何か、もっと致命的な大きな事件が起きている時と比べれば、ずっとマシだ

「…辰也」

 くいくい、と、恵が辰也の服の裾を引っ張った
 どうした?と視線を向けてやれば
 恵は、じっと、辰也を見上げてきていて

「…これ」
「ん?…あぁ、翼が作ったほうの桜餅な」

 錯羅喪血と違い、安全に食べられる物だ
 …一体、何をどうすれば、同じレシピであそこまで違う物体を作り上げられるのだろう…?

「…翼、が……さっきの騒ぎの詫び、と言って、もって来てくれた……一緒に、食べよう…?」

 見あげてくる眼差しに、幸せを覚える
 しかし、同時にかすかに、恐怖する
 この眼差しを向けられるのが、当たり前になれば
 今度は、それを失うことを恐れる


 -----近い内に迎えに行くぞ、H-No.96


「……っ」
「…?辰也…?」
「…いや、何でもない。一個、もらうぞ?」
「………けけっ」

 恵から、桜餅を一つ受け取る
 …頭の中に響いた、その声を無理矢理無視して、それを口に含んだ
 じわり、ほど良い甘さが口内に広がる


 …あの時
 一瞬、すれ違った相手は
 あの声は、間違いなく…H-No.1だった
 己の、最大の復讐相手
 己に無数の投薬を施し、数え切れないほどの実験を行ってきた、男

 己に
 人を殺すすべを、教えてきた、男


 しばし姿を隠し、行方不明になっていたH-No.1
 その存在を認識した時点で、後を追うべきだった
 殺すべきだった
 だと言うのに、自分はそれができなかった

 何という失態
 …恵と一緒にいる所を、見られた
 いや、たとえあの場に、恵がいなかったとしても……さっさと、あの男を殺すべきだったのだ
 あちらに、自分の今の状況を知られている
 護るべき存在がいる事が、知られてしまっている

 すれ違った時の、H-No.1の、声は
 こちらを、実験動物としてみていたあの声、そのままだった
 そして、何故なのかはわからないが、H-No.9と同様に、こちらに執着してきている

 辰也は、H-No.1と言う男を知っている
 目的の為ならば、手段を選ばない
 今のままでは、恵達を巻き込んでしまう

 失うことが恐ろしい
 その恐怖に、辰也は飲み込まれそうになって

「………辰也」
「……っ!?」

 ぽふ、と
 引き寄せられ、頭を抱えられる感覚

 …恵に、頭を抱き寄せられたのだ、と言う事実に
 気付くのが、遅れた
 頭を胸元に抱き寄せられ、薄い胸に顔を押し付けられる

「---っけ、恵!?」
「…辰也、何か、怖い…?」

 じ、と
 心配するように、恵が見つめてくる
 抱えていた考えを見抜かれた事に、う、と声を詰まらせると
 恵に、そっと頭を撫でられた

「…大丈夫、辰也は、一人じゃないから……皆、一緒なら、何も、怖くないから…」
「………恵」

 違う
 違うのだ
 「一人ではないから」恐ろしいのだ
 失う恐怖がここまで恐ろしいなどと
 自分は知ってしまったのだ

 恵は、ゆっくり
 ゆっくりと、続けてくる

「……辰也が、何かを怖がっているのなら。俺が、傍にいるから………辰也が、怖くなくなるまで、ちゃんと傍にいるから」
「………」

 駄目だ
 そんな事をしたら、お前を巻き込む
 お前だけは、巻き込みたくない

 …巻き込みたく、ないと言うのに

「……ありがとうな、恵」

 だと、言うのに
 今のこの幸せに、自分は溺れてしまい
 そう、答えてしまった

 その答えに、恵が笑ってくれた事で
 少し、ほんの少し
 恐怖が晴れてくれたのが、せめてもの救いだった




to be … ?



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