ガチャリ、と玄関のドアがゆっくり開いた。
(ミナワ>おかえりなさいませご主人様♪
いつも通り裂邪を出迎えたミナワだったが、彼の様子はどこかおかしかった。
普段は「ただいま」と笑顔で返すはずだが、今日は無言である。
普段は「ただいま」と笑顔で返すはずだが、今日は無言である。
(ミナワ>・・・どうかなさいましたか?
ミナワの声に気づいたのか、奥からバクとウィルも現れた。
(バク>バク? あぁ主、帰ってたバクか?
(ウィル>随分と遅かったぜい。どうしたんでい?
(裂邪>あぁ・・・この間お前らが言ってた「組織」って奴に、さっき会ったんだ。
(ウィル>随分と遅かったぜい。どうしたんでい?
(裂邪>あぁ・・・この間お前らが言ってた「組織」って奴に、さっき会ったんだ。
その瞬間、空気が一瞬で凍りついたのがはっきりと分かった。
(裂邪>・・・おい、どうしたんd―――
(ミナワ>ご主人様!お怪我はございませんか!?
(ウィル>まさか「組織」に会って無傷で帰ってきたんですかい!?
(バク>黒のお兄さんは!?
(裂邪>落ち着け; 俺もシェイドもピンピンしてるよ。 詳しい事は部屋で話すからさ。
(ミナワ>ご主人様!お怪我はございませんか!?
(ウィル>まさか「組織」に会って無傷で帰ってきたんですかい!?
(バク>黒のお兄さんは!?
(裂邪>落ち着け; 俺もシェイドもピンピンしてるよ。 詳しい事は部屋で話すからさ。
部屋に行くと、彼は自分の部屋のベッドに腰掛けて、ミナワ達に先程のことを洗いざらい話した。
途中、バクから「限界考えろバク」と突っ込みがあったが、そこはスルーしよう。
途中、バクから「限界考えろバク」と突っ込みがあったが、そこはスルーしよう。
(ミナワ>―――で、何も無かったんですね?
(裂邪>あぁ。 会話しただけだ。
(バク>全く、他人を驚かせるのもいい加減にして欲しいバク。
(裂邪>お前らが勝手に勘違いしたんだろ。 でも心配させてすまなかったな。
しっかし「組織」ってのは、あんな危ない奴らの集まりなんか?
(シェイド>私モ初メテ出会ッタガ、存在ヲ維持スルノガヤットダッタ・・・
(ウィル>一部はホントに危ないぜい? あの連中は・・・
(ミナワ>でも、無事で良かったです。
(裂邪>まぁね・・・
(裂邪>あぁ。 会話しただけだ。
(バク>全く、他人を驚かせるのもいい加減にして欲しいバク。
(裂邪>お前らが勝手に勘違いしたんだろ。 でも心配させてすまなかったな。
しっかし「組織」ってのは、あんな危ない奴らの集まりなんか?
(シェイド>私モ初メテ出会ッタガ、存在ヲ維持スルノガヤットダッタ・・・
(ウィル>一部はホントに危ないぜい? あの連中は・・・
(ミナワ>でも、無事で良かったです。
(裂邪>まぁね・・・
しかし裂邪は、話終わっても何かを抱えているようだった。
(バク>・・・主、まだ何かあるバクか?
(裂邪>いやね、そいつ・・・都市伝説に飲み込まれた、みたいなこと話ててさ。
俺もいつかそんなことになんのかな、って。
(裂邪>いやね、そいつ・・・都市伝説に飲み込まれた、みたいなこと話ててさ。
俺もいつかそんなことになんのかな、って。
そのままベッドの上に仰向けに寝転ぶ裂邪。 そして話を続ける。
(裂邪>それにあいつの目・・・あの目が今でも忘れられない。
正義とそっくりだった。 何か大事なもんを背負ってるような、鋭く真っ直ぐな目。
でも正義と何か違う。 それが何かってのはわかんねぇけど・・・
けど、あの目見てたら、「世界征服」ってのが段々ちっぽけに思えてきちまった。
(シェイド>珍シイナ。 オ前トモアロウ者ガ弱音ヲ吐クトハ。
(ミナワ>・・・ちっぽけなんかじゃありません!
ご主人様の夢は、もっとも~っと大きいものですよ!
(ウィル>そうでい! 自然を豊かにすることがちいせぇわけがねぇ!
(バク>それに小さなことだったら協力させられてたオイラがバカバカしいバク。
(ウィル>・・・それってフォローになってるんでやしょうか?
(バク>何か文句あるバクか?
正義とそっくりだった。 何か大事なもんを背負ってるような、鋭く真っ直ぐな目。
でも正義と何か違う。 それが何かってのはわかんねぇけど・・・
けど、あの目見てたら、「世界征服」ってのが段々ちっぽけに思えてきちまった。
(シェイド>珍シイナ。 オ前トモアロウ者ガ弱音ヲ吐クトハ。
(ミナワ>・・・ちっぽけなんかじゃありません!
ご主人様の夢は、もっとも~っと大きいものですよ!
(ウィル>そうでい! 自然を豊かにすることがちいせぇわけがねぇ!
(バク>それに小さなことだったら協力させられてたオイラがバカバカしいバク。
(ウィル>・・・それってフォローになってるんでやしょうか?
(バク>何か文句あるバクか?
フフッ、と小さく笑った後、裂邪は勢いをつけてガバッと起き上がった。
(裂邪>ッヒヒヒ! お前らがそういうなら大丈夫だ! 「組織」も「首塚」も何でも来い。
俺の夢はただでっかいのが一つ、世界征服だ!
(シェイド>何ノ脈絡モナクイツモノオ前ニ戻ッタナ。
(裂邪>黙れ。 ところでもう一つ、気になることがあるんだ。
(ミナワ>なんですか?
(裂邪>契約しすぎると、契約者の体と心がもたなくなって都市伝説に飲まれるんだろ?
俺が都市伝説に飲まれるとして・・・誰に?
俺の夢はただでっかいのが一つ、世界征服だ!
(シェイド>何ノ脈絡モナクイツモノオ前ニ戻ッタナ。
(裂邪>黙れ。 ところでもう一つ、気になることがあるんだ。
(ミナワ>なんですか?
(裂邪>契約しすぎると、契約者の体と心がもたなくなって都市伝説に飲まれるんだろ?
俺が都市伝説に飲まれるとして・・・誰に?
しん、と空気が静まりかえった。 暫くして、全員の視線は黒いフードの男へと向けられた。
(シェイド>・・・私カ?
(ウィル>・・・まぁ、当然でやしょうねぇ・・・
(バク>付き合いが一番長いでバクからね。
(裂邪>やっぱシェイドか。 シェイドと融合したとして―――
(ウィル>・・・まぁ、当然でやしょうねぇ・・・
(バク>付き合いが一番長いでバクからね。
(裂邪>やっぱシェイドか。 シェイドと融合したとして―――
裂邪の頭の中では、自分の姿が爪になったり誰かの身を覆ったりする光景と、
自分の腕で相手を闇に引きずり込む光景が浮かび上がった。
自分の腕で相手を闇に引きずり込む光景が浮かび上がった。
(裂邪>・・・いいけど・・・いざ俺自身ができるとなると・・・気味悪いな。
(シェイド>ソウ、ナノカ?
(裂邪>いや、影の中から人の手が無数にのびてみ? めっちゃ怖いで!
(ミナワ>何で関西弁なんですか?;
(裂邪>あ、ミナワなら融合しても違和感無いかもな。
(ミナワ>え?私と・・・ご主人様が?
(シェイド>ソウ、ナノカ?
(裂邪>いや、影の中から人の手が無数にのびてみ? めっちゃ怖いで!
(ミナワ>何で関西弁なんですか?;
(裂邪>あ、ミナワなら融合しても違和感無いかもな。
(ミナワ>え?私と・・・ご主人様が?
ミナワの頭の中では・・・いや、ここは伏せておこう。
真っ赤になった顔を両手で隠している所を見てどんなことを考えていたか大体察しがつくだろう。
真っ赤になった顔を両手で隠している所を見てどんなことを考えていたか大体察しがつくだろう。
(ミナワ>ご主人様とぉ・・・融合・・・///
(バク>お姉さ~ん? 何考えてるバクか~?
(裂邪>ん~、ミナワとなら「融合」より「合体」の方gゴフッ!?
(シェイド>言ワセルカ。
(裂邪>この野郎・・・ん、獏はどうだ?―――いややめとこ。
(バク>何でバクか!?
(裂邪>だって・・・そんな姿になるんだろ?
(バク>「そんな姿」って何バク!? てかその目は何だバク!?
(ウィル>落ち着いてくだせえバクの旦那ぁ!
(裂邪>ウィルもいいな。 なんか、「炎の漢」って感じがする。
(バク>この扱いの差は!?
(シェイド>ソモソモ「飲み込む」コトト「融合」ハ若干違ウゾ・・・?
(裂邪>そうだ! お前ら4人を融合させtヤダヤダ4人それぞれがいい~
(ミナワ>(どんな想像したんでしょう・・・;)
(バク>お姉さ~ん? 何考えてるバクか~?
(裂邪>ん~、ミナワとなら「融合」より「合体」の方gゴフッ!?
(シェイド>言ワセルカ。
(裂邪>この野郎・・・ん、獏はどうだ?―――いややめとこ。
(バク>何でバクか!?
(裂邪>だって・・・そんな姿になるんだろ?
(バク>「そんな姿」って何バク!? てかその目は何だバク!?
(ウィル>落ち着いてくだせえバクの旦那ぁ!
(裂邪>ウィルもいいな。 なんか、「炎の漢」って感じがする。
(バク>この扱いの差は!?
(シェイド>ソモソモ「飲み込む」コトト「融合」ハ若干違ウゾ・・・?
(裂邪>そうだ! お前ら4人を融合させtヤダヤダ4人それぞれがいい~
(ミナワ>(どんな想像したんでしょう・・・;)
さらに議論は拡大していった。
(裂邪>てかそもそもどんな奴に飲み込まれたら「世界征服」なんて簡単か、ってことだろ!?
(シェイド>オイ、話変ワッテキテナイカ?
(裂邪>というわけで早速インターネットで検索してみよう。
(シェイド>オイ、話変ワッテキテナイカ?
(裂邪>というわけで早速インターネットで検索してみよう。
数時間後―――
(裂邪>神話系最強じゃん。
(シェイド>馬鹿ナ真似ハ止セ。
(裂邪>なぁに安心しろ、人間やめてまで世界征服しようなんて思ってない。
あくまで俺は人間のままで、お前らと一緒に世界征服する。
一人も欠けさせないから覚悟しろよ。
(ミナワ>はい、ご主人様♪
(ウィル>がってんでい!
(バク>結局、主は今回の事で何を学んだバクか?
(シェイド>インターネットノ有能性ジャナイカ?
(裂邪>よし! 今日の会議は終了! さぁミナワ以外は部屋から出てけ。
(ミナワ>ご主人様ぁ・・・覚悟はできておりますぅ♪
(シェ+獏>貴様ら待てェ!
(シェイド>馬鹿ナ真似ハ止セ。
(裂邪>なぁに安心しろ、人間やめてまで世界征服しようなんて思ってない。
あくまで俺は人間のままで、お前らと一緒に世界征服する。
一人も欠けさせないから覚悟しろよ。
(ミナワ>はい、ご主人様♪
(ウィル>がってんでい!
(バク>結局、主は今回の事で何を学んだバクか?
(シェイド>インターネットノ有能性ジャナイカ?
(裂邪>よし! 今日の会議は終了! さぁミナワ以外は部屋から出てけ。
(ミナワ>ご主人様ぁ・・・覚悟はできておりますぅ♪
(シェ+獏>貴様ら待てェ!
裂邪に殴りかかるシェイドと獏。 彼に弁解の余地は無かった。
冗談だったとはいえ、やりすぎてしまったと反省する裂邪と、半ば本気だったミナワであった。
冗談だったとはいえ、やりすぎてしまったと反省する裂邪と、半ば本気だったミナワであった。
(裂邪>・・・もう言わないからさ、ミナワに会わせてくれない?
(シェイド>駄目ダ。オ前ハ危険スギル。 様々ナ意味デナ。
(シェイド>駄目ダ。オ前ハ危険スギル。 様々ナ意味デナ。
...END