「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 夢幻泡影-24a

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匿名ユーザー

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我々はシャドーマンである。 名前などない。


物心ついた時、我々は既に闇の広がる影の中にいた。
影の中で、球体のような格好で彷徨い続ける。 そんな毎日である。
しかし、我々はシャドーマンの中でも、変わった存在だったらしい。




ある時、我々はある町に辿り着いた。
我々はただ影を彷徨っているわけではない。
地上を―――人間の住む世界を、知りたかったのだ。
だから我々は、影の中を移動し、真上の世界に出て、人間の行動、文化にとどまらず、
近辺の自然環境や生態系、あらゆるものを見てまわった。
だが我々シャドーマンは光に弱く、日の光に当たると消滅してしまう。
そうでなくとも、長時間外界に存在し続ける事も出来ない。
故に、町中の至る場所の影から出現し、すぐに消える我々を、気味悪がったものもいるだろう。
どう思われても構わない。 ただ、地上に憧れていた。 それだけだ。




そんな長い旅が、今終わろうとしていた。

我々がいつものように地上の探索を行なっていたのだが、
私が扉として出た影は、青々とした木の葉で出来た影だった。
光に当たってしまい、力が一気に抜けた。
「シャドーマン」は、「影人間」「シャドーピープル」とも言われている。
その呼び名は、我々が「群体」である事を示している。
つまり、私がここで消えてしまえば、私と共に彷徨ってきた仲間達も、共に消えることになる。
仕方のない事だと思った。 しかし心のどこかでは後悔・・・いや失望の念があった。




―――「知りたい」と願う事は、許されない事だったのだろうか、と―――




(少年>・・・あんた誰? 人間? 怪我でもしたの?

薄れゆく意識の中で、私は少年の姿を見た。 どうやらこの町に住んでいる子供らしい。

(シャドーマン>・・・質問ノ多イ子供ダナ・・・人間達ハ我々ヲ「シャドーマン」ト呼ブ。
(少年>「シャドーマン」・・・あ、ネットで見た事あるよ。
   実体はないのに影はある、っていうヤツでしょ?
   ・・・ってことは、あんた都市伝説!?

説明がよくわからないが、幼いながらに必死に言葉を捻り出したのだろう。
それよりも、この少年の目が気になった。
我々と同じ・・・「知りたい」という強い願いを感じた。

(少年>そうだ、どうかしたの?
(シャドーマン>我々ハ影ノ中デシカ行動デキナイ。シカシ私ハ誤ッテ、コノ木陰ニ出テシマッタノダ。
       木漏レ日ニ当タッタ私デハ、喋ルノガヤットダ・・・
(少年>・・・どうにか、なんないのか?
(シャドーマン>恐ラクナ。 コノママ消エルマデ待ツトシヨウ。

話し終わると、彼の目が潤んでいた・・・「涙」、というものだろうか。
我々が知っている「涙」は、怪我をしたり、辛い事があると流す、というものだ。
だがこの少年は、自分に悲しい出来事があったわけではない。
我々の現状を知って、同情して悲しんでいる、とても美しい目だった。
そして少年は、意を決したように明るく大声で言った。

(少年>そうだ! シャドーマン、今すぐ俺と契約できない?

先程とは違う、強く、鋭い、真っ直ぐな目。
我々が知らなかった人間の一面だった。
私は思ったのだ。 どうせ消えゆくと決まった命ならば、この少年と共に、世界を、全てを見たいと。

(シャドーマン>・・・良カロウ、私ノ命・・・オ前ニ預ケヨウ!










そして現在。

(裂邪>よっしゃミナワナイス粉塵! やっぱり愛してる!
(ミナワ>ご、ご主人様、こんな時に何をおっしゃってるんですかぁ///
(リム>その光景もう見飽きたバク・・・
(ウィル>あ、アカムトルムが旦那の方に!

 ・・・あの少年も、今では中学2年生。
姿こそ変わったが、心は今でも悪に満ちていて・・・しかしどこかに、優しさがある。
こいつといると、様々な事に驚かされる。 人間の無限の可能性、とでもいうのだろうか。
あの時、裂邪と出会っていなければ、私はどうなっていただろう・・・
おっと、昔の癖が出てしまったか。

(裂邪>シェイドォ! 今だ、尻尾切れぇ!
(シェイド>ム、了解シタ。
(一同>おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ切ったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

私の「知りたい」という願望は未だ消えない。
しかし、裂邪と・・・いや、皆といれば、いつか見られるだろう・・・「全て」を、な。

(裂邪>・・・おい、尻尾がマグマに落ちてったんだが。
(シェイド>ソコマデハ責任持テン。

   ...END

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