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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-55c

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 はらり、はらり
 桜の花びらが、静かに舞い散る

 北区にある、古ぼけた教会の裏
 大きな桜の木の下にて


「そっか…宏也さん、妹さんがいたんだ」
「あぁ」

 佳奈美を背後から抱きしめるように座っている黒服H、広瀬 宏也
 …そんな体勢に、佳奈美はやや赤くなっていたりもするのだが
 まぁ、他に誰も見ていないので、問題あるまい

「まぁ、俺はこの通り、都市伝説に飲み込まれて黒服になっちまった訳で。会ってもわからないだろうけどな」
「……寂しく、ないの?」

 ぽつり、そう尋ねてきた
 宏也はぽふぽふと佳奈美の頭を撫でながら、苦笑しつつ答える

「まぁ、寂しくないっちゃあ嘘になるがな……いっそ、気付かれない方がいい、って事もあるからな」


 自分達兄妹は、都市伝説を憎んでいたから
 …自分が、都市伝説と化した事を知ったら
 妹の心に、どれだけの傷を与えてしまうか
 …それを考えると、伝える事など、できないのだ


「…そんな事、ないよ」

 きゅ、と
 自分を抱きしめてきている宏也の手に、そっと手を重ねて
 佳奈美は、そう呟くように言う

「だって、家族なんだから……家族と会えないなんて、悲しいから…」
「………佳奈美」

 俯く佳奈美の体を、優しく抱きしめる宏也
 …佳奈美の優しさが、宏也の壊れた心に、染み渡る

「…ありがとうな。佳奈美」
「ふ、ふぇ!?」

 ふわり
 額に、口付けを落とされて
 ぽぽぽ!!と、佳奈美の頬が、赤く染まった

「ひ、宏也さん!?」
「…お前のお陰で、決心ついたわ……色々とゴタゴタ片付いたら、妹に話してみる」

 宏也の、言葉に
 佳奈美はほっとしたように、笑った

「そっか……妹さん、きっと、わかってくれるよ」
「あぁ……だと、いいな」

 その為にも…まずは、成し遂げるべき事を、成し遂げなければ
 佳奈美の体を抱きしめたまま、宏也は決意を固めるのだった




to be … ?



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