それは、まだしとしとと梅雨が続いていた、6月のこと
学校町 西区 繁華街の一角 ファミリーレストラン「フェアリー・モート」にて
学校町 西区 繁華街の一角 ファミリーレストラン「フェアリー・モート」にて
「う~ん、やっぱり、ここは目の保養だねぇ」
うんうん
満足そうに頷いている友美
相変わらず、この店のウェイトレス達の制服にご満悦である
満足そうに頷いている友美
相変わらず、この店のウェイトレス達の制服にご満悦である
「相変わらず、この店にはウェイトレス目当てで来てるわね、あんたは」
「それじゃあ、友美の分も食べちまって大丈夫そうだね」
「っあーー!?待って、食べる!食べるから!!」
「それじゃあ、友美の分も食べちまって大丈夫そうだね」
「っあーー!?待って、食べる!食べるから!!」
本日はフェアリー・モートの年4回のイベントデザートフェスタ
チケットを手に入れた幸運な者だけが参加できるそれに、望達は参加していた
…ようは、季節のデザートの試食会なのだが
それでも、通常チケットは入手困難
望達とて、翼がこの店でアルバイトをしているから、入手できたようなものである
チケットを手に入れた幸運な者だけが参加できるそれに、望達は参加していた
…ようは、季節のデザートの試食会なのだが
それでも、通常チケットは入手困難
望達とて、翼がこの店でアルバイトをしているから、入手できたようなものである
はじめは、望、友美、詩織、ヘンリエッタの四人で来るはずだったのだが
大人の事情により、友美の母も加わっての5人だ
大人の事情により、友美の母も加わっての5人だ
新作デザートを、女5人で美味しく食べていく
「むぐ……どう?ヘンリエッタ、最近は、自由に外に出られてる?」
「うむ。以前と比べれば、かなり自由に行動できるようになったのじゃ」
「うむ。以前と比べれば、かなり自由に行動できるようになったのじゃ」
望や大樹の助力もあり、以前より大分、自由な行動ができるようになったヘンリエッタ
……もっとも、「組織」上層部メンバーであるヘンリエッタにとっては危険と隣り合わせの行為でもある
特に、彼女は穏健派だ
外を出歩けば、強硬派・過激派に襲撃される可能性は高くなる
……もっとも、「組織」上層部メンバーであるヘンリエッタにとっては危険と隣り合わせの行為でもある
特に、彼女は穏健派だ
外を出歩けば、強硬派・過激派に襲撃される可能性は高くなる
それでも
もう、籠の中の鳥は御免だった
それくらいなら……D-No.0のように、自由に行動し、狙われる方がまだマシだ
もう、籠の中の鳥は御免だった
それくらいなら……D-No.0のように、自由に行動し、狙われる方がまだマシだ
「…「組織」か、相変わらずらしいな」
「それでも、最近はマシになってきているのじゃ。まともな構成員もいるゆえ、そう嫌わんでくれ」
「それでも、最近はマシになってきているのじゃ。まともな構成員もいるゆえ、そう嫌わんでくれ」
愛美の言葉に、そう苦笑するヘンリエッタ
そうだ「組織」も強硬派や過激派のような連中ばかりではない
………まともなものも、いるのだ
そうだ「組織」も強硬派や過激派のような連中ばかりではない
………まともなものも、いるのだ
「あぁ、すまない……だが、個人的に、気に食わないものでね」
す、と紅茶を口にしつつ
…愛美が、ぽつり、呟く
…愛美が、ぽつり、呟く
その、言葉が
「化け物を倒すのは、人間でなければならない……あいつらのやり方は、気にいらん」
ずきん、と
ヘンリエッタの心に……容赦なく、突き刺さった
愛美には、そんな気はなかっただろう
ただ、彼女の信念を口にしただけ
ヘンリエッタの心に……容赦なく、突き刺さった
愛美には、そんな気はなかっただろう
ただ、彼女の信念を口にしただけ
しかし
彼女が何気なく口にしたその言葉が…ヘンリエッタの心を、蝕む
彼女が何気なく口にしたその言葉が…ヘンリエッタの心を、蝕む
「…ヘンリエッタ?どうしたの?」
「あ……な、何でもないのじゃ!」
「あ……な、何でもないのじゃ!」
詩織に声をかけられ、慌てて首を左右に振るヘンリエッタ
慌てて、誤魔化す
慌てて、誤魔化す
ずきん
ずきん、ずきん、ずきん
ずきん、ずきん、ずきん
痛い
痛い、痛い、痛い
痛い、痛い、痛い
心が痛い
(……ふふ、そうじゃろうな)
望達に気付かれないよう
ヘンリエッタはこっそりと…………自嘲気味に、笑う
ヘンリエッタはこっそりと…………自嘲気味に、笑う
(所詮、人間にとって……妾達、都市伝説は……化け物にすぎぬのだろうな)
わかっていた
わかりきっていた事だ
今までだって、ずっと、そんな扱いを受けてきたではないか
わかりきっていた事だ
今までだって、ずっと、そんな扱いを受けてきたではないか
だが、それでも
自分は、もう、二度と……………-------------
自分は、もう、二度と……………-------------
その真意を、ヘンリエッタは多い隠す
彼女の真の悲しみを、絶望を知る者は
まだ、少ない
彼女の真の悲しみを、絶望を知る者は
まだ、少ない
to be … ?