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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-51a

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「なぁ、龍一」
「どうした、真樹」

 学園祭の模擬店で使う看板作りをしていた俺に、クラスメイトの花房 真樹が声をかけてきた
 俺のクラスの学園祭実行委員の一人であり……まぁ、うちのクラスが、学園祭で女装&メイド喫茶なんてものをやるはめになった原因の一人だ
 俺にとっては、数少なく「友人」と認識できる存在でもある

 その、友人が

「小鳥遊には、猫耳と犬耳とウサギ耳、どれが一番よく似合うだろうか?」

 至極真面目な表情で、そんな事を言い放った
 ………こいつは

「…知るか」
「ったく、お前は本当ノリ悪いな。もっと人生楽しめよ」
「俺は俺なりに、楽しんでいる」

 ……楽しんでいる、つもりだ
 小麦粉を水に溶かし、濃度を調節して………よし、この状態なら糊として使える
 薄く延ばしたそれを大きなダンボールに塗っていき、ぺたりと新聞紙を張っていく
 さらに、その表面に糊を塗り、白い大きな紙をはっていく
 ……俺は、看板の文字を書くところまでは担当していない
 糊が乾けば、後は他の連中の仕事だ

「真樹、後、何か仕事あるか?」
「ん?…そうだな、布とかレースとかフリルが足りてるか、聞いてくるか?足りなかったら、買出し頼む」
「…わかった」
「で、ついでに。猫耳か犬耳か、考えておいてくれ」

 …どっちでもいいだろ
 短く答えてやったのだが、スルーされた
 人の性癖に口を挟むつもりは毛頭ないが、できれば巻き込まないでほしいものだ
 ため息をつきながら、メニューの話し合いをしている小鳥遊に目をやった
 ……あいつも、色々と大変なものだ
 少し、同情していると

「獄門時君、獄門時君」
「…どうした?」

 メイド服作成係の女子の一人に声をかけられた
 …どうしたのだろうか
 そちらに視線をやると、そこには

「ほらほら、委員長、似合ってるよね?」
「ち、ちょっと……」

 …メイド服を着せられた、委員長の姿があった
 今流行のミニスカートのメイド服ではなく、ロングスカート
 フリルとかレースもほとんどないシックなデザインだ

「委員長は、古きよきスタンダードメイドにしてみたの。個人的に見立てバッチリだと思うんだけど」
「べ、別に、獄門時君に確認をとらなくても…」
「あぁ、似合っている」

 個人的にだが、委員長によく似合っていると思う
 委員長は、スカートが短くない方が似合っているし
 ヘタに可愛らしいデザインを狙うより、大人っぽい衣装の方が似合うと思うから
 確かに、見立ては完璧だろう

「そ、そう?」
「あぁ」

 俺の返答に、なぜか委員長は顔を赤くしてきた
 …熱っぽいのだろうか
 委員長は頑張りすぎるところがあるから、無理をしなければいいのだが


 学園祭の準備は、順調に進んでいる
 …さて、小鳥遊は結局、どんな恰好にされるやら
 女子達が楽しげに計画を練っている様子を眺めながら、俺は小鳥遊に同情してため息をついたのだった



終われ




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