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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある警察幹部の憂鬱-18b

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だれでも歓迎! 編集
 …全部知ってから?
 何を言ってくるのだろうか、この男は
 もう、十分
 もう十分に、私は知った

 あの少女は、兄の仇
 それがわかれば、十分なのだ


「…これ以上、何を知れというのです………どいて、ください……っ」

 美緒の手は、震え続けている
 それでも、その銃口はヘンリエッタを狙っていて…そして、それは、二人の間に割り込んでいるエーテルに向けられている事になる

 関係のない相手を、撃ってしまった
 その事実が、彼女の心を揺さぶる

「……いいから、聞け………お嬢さん、確かに、実験の許可を出したのは、お嬢さんかもしれない……じゃあ、その実験を言い出したのは…実験を行った奴は、どうなった?」

 ぴくり
 美緒の体が、小さくはねる

 本当の、仇
 それは、ヘンリエッタでは、ない

 本当の、仇は
 実験を行った、その相手

 気づきたくなった事実、目をそらしていた事実
 それが…突きつけられる

「…もう、おらぬ……あいつ自身が、殺してしもうたよ」

 俯き、小さく答えるヘンリエッタ
 あの実験を言い出したHNoは…もう、いない
 広瀬 宏也によって、八つ裂きにされて死んでいる

 つまり
 美緒にとっての、本当の仇は
 ………もう、どこにもいないのだ
 だからこそ、余計に、ヘンリエッタは美緒に撃たれる事を選択した
 どこにもぶつけられぬ、発散できぬ憎悪で、美緒がつぶれてしまう事を、恐れたように

 ……カタカタと
 美緒の手は、震え続ける
 その指先は、引き金にかけられたままで…

「…美緒さん」
「----っ」

 そっと、その手に、影守の手がかぶさった
 優しく、優しく…刺激しないように、そっと
 美緒に、銃を下ろさせる

「…影守さん……あなたまで、邪魔をなさるのですか…?」
「違います…邪魔では、ない。美緒さん……ここで、彼女を撃つ事が、本当に正しいと……そう、思っていますか?」

 影守の言葉に
 美緒の心が、揺さぶられる

「……っ私は……っ」
「…確かに…あなたのお兄さんは、人間ではなくなってしまったかもしれない。けれど……それでも、心まで、人間ではなくなった訳じゃ、ないんです」

 都市伝説に飲み込まれても
 彼は、心を失わなかった
 失うはずの記憶さえも、大半をとどめたまま
 心だけ人間で、その身は都市伝説と言う中途半端な存在となってしまった
 …それが、H-No.360
 広瀬 宏也
 せんみつとも呼ばれ、それによって自身を隠し続けた男の、真実

「都市伝説になっても、あなたを護ろうとしたお兄さんを……美緒さんは、否定しますか?」
「…………ぁ」

 ヘンリエッタは言った
 「あの男はいつだって、お前のことを心配して、妾達「組織」を利用して、護り続けようとしたのだから」
 と
 …広瀬 宏也が、自ら美緒との連絡役を買って出たのは、他の黒服が関わる事で、彼女が危険に巻き込まれるのを防ぐ為
 自分が接触する事で、妹の現状を把握しようとしたから

「お兄さんが、今でも、あなたを妹と思い続けているのなら…あなたがそれを否定してしまったら、お兄さんの、あなたへの想いも、すべて踏みにじる事になってしまう」

 …今更ながらに、影守は気づく
 以前、宏也が自分に「美緒を頼む」と言ってきた、その理由を
 あれは、妹を護ってくれという、そういう意味だったのだろう
 何故、自分にそれを言ってきたのかは、わからないが

「………さん」


 小さく、つぶやく美緒


 その手から
 拳銃が、するりと零れ落ちて

 カタン、と
 床に落ちて、転がった


「……さ、ん、兄さん………辰也兄さん……」

 ぼろぼろと、その両目から、涙があふれ出て
 美緒には、もう、それを止める事ができない

 長い間、ずっと一人で抱え込んでいた感情が、あふれ出て、止める事ができないのだ

 兄を失った当初の彼女に戻ったかのように、泣き続ける美緒
 影守は、ただ、その肩にそっと手を添える事しか、できなかった







to be … ?






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