しかし、だからこそ、毒を浄化する存在もまた、世界に満ちている
今は、その浄化作用が、少し弱まってしまっている状態なのだろう
だからこそ、こんなにも毒の存在が目立ってしまう
今は、その浄化作用が、少し弱まってしまっている状態なのだろう
だからこそ、こんなにも毒の存在が目立ってしまう
ビター・ポイズン
スウィート・ポイズン
そのどちらにも、浄化する存在は、ある
恐らくは、スウィート・ポイズンには、ビター・ポイズンを浄化する力もあるのではないか、と俺は勝手に考えている
スウィート・ポイズン
そのどちらにも、浄化する存在は、ある
恐らくは、スウィート・ポイズンには、ビター・ポイズンを浄化する力もあるのではないか、と俺は勝手に考えている
……だが、しかし
どんな浄化作用すら受け付けないような猛毒が、確かに世界には存在する
ならば、どんな毒に襲われたならば、どうすればいいか?
どんな浄化作用すら受け付けないような猛毒が、確かに世界には存在する
ならば、どんな毒に襲われたならば、どうすればいいか?
…簡単だ
逃げ出すか、その毒を逆に殺してやるか
ただ、それだけの事なのだ
逃げ出すか、その毒を逆に殺してやるか
ただ、それだけの事なのだ
「黄金の輝きよ その光の誘惑に 貪欲なる者群がりて……」
夕暮れの街を、一人歩く祐樹
いつも通り、即興の詩を口ずさみながら、家路につく
いつも通り、即興の詩を口ずさみながら、家路につく
「天に輝くその光に 群がる者は焼き尽くされ 後には何も残らずに 残るはただ黄金の……………」
…足を止める
背筋を、悪寒が走りぬけた
背筋を、悪寒が走りぬけた
目の前に、立ちふさがる男
黒スーツの上に、白衣。そして、身につけた眼帯
…何よりも、腰から下げている、豪華な装飾の鞘に収まった、西洋剣
異様な雰囲気を漂わせるその男を前に、祐樹は思わず、脚を止めてしまった
黒スーツの上に、白衣。そして、身につけた眼帯
…何よりも、腰から下げている、豪華な装飾の鞘に収まった、西洋剣
異様な雰囲気を漂わせるその男を前に、祐樹は思わず、脚を止めてしまった
「……祐樹 ペリシャだな」
男が口を開いた
一歩、祐樹に近づく
一歩、祐樹に近づく
「…答える義務はない………何者だ、お前は」
祐樹の本能が告げる
こいつは敵だ
最上級にタチの悪い毒……カンタレラに相当する、猛毒だ
こいつは敵だ
最上級にタチの悪い毒……カンタレラに相当する、猛毒だ
逃げるべきだ
関わってはいけない
ククージィが傍にいない今…自分では、敵わない
関わってはいけない
ククージィが傍にいない今…自分では、敵わない
祐樹は、そっと懐のスタンガンに触れた
こんなものではこの目の前のカンタレラ相手にダメージを与える事などできまい
ただの、気休め
…いや、きっと、気休めにも、ならない
こんなものではこの目の前のカンタレラ相手にダメージを与える事などできまい
ただの、気休め
…いや、きっと、気休めにも、ならない
男は祐樹の問いかけに、静かに答える
「…ハンニバル。ハンニバル・ヘースティングスだ。祐樹 ペリシャ………いや、門条 祐樹。お前を迎えに来た」
…門条
ククージィと共に生きると決めた時に、捨てた家名
ククージィと共に生きると決めた時に、捨てた家名
何故
この男が、それを知っている?
この男が、それを知っている?
全身を走り続ける悪寒
恐怖にも似た感情が、祐樹を縛り付ける
恐怖にも似た感情が、祐樹を縛り付ける
関わるな
逃げろ
逃げろ、逃げろ、逃げろ、逃げろ、逃げろ
逃げろ
逃げろ、逃げろ、逃げろ、逃げろ、逃げろ
本能が警告し続ける
しかし、まともに身動きする事すら、できず
祐樹は、近づいてくるハンニバルを、ただ、見ていることしかできなかった
しかし、まともに身動きする事すら、できず
祐樹は、近づいてくるハンニバルを、ただ、見ていることしかできなかった
to be … ?