ケタケタケタケタケタケタケタ
潰しても潰しても、一寸婆の数が減る様子はない
ヘンリエッタが、小さく舌打ちする
潰しても潰しても、一寸婆の数が減る様子はない
ヘンリエッタが、小さく舌打ちする
「…っ召喚主本体を叩かん事には、どうにもならん……えぇい、どこにおるのじゃ、あの小童は!?」
っだん!と己に群がろうとしていた一寸婆達を踏み潰し、叫ぶヘンリエッタ
…それに、答えるように
「っきゃっははははははははははは!!!」
無邪気な、無邪気な
子供の笑い声が、廊下中に響き渡った
子供の笑い声が、廊下中に響き渡った
「呼んだ?ねぇ、僕を呼んだ?お嬢様?」
「……!」
「……!」
それは、階段の上
ヘンリエッタ達がいる位置から一番近い階段…屋上へと向かうその階段の上に、いた
H-No.3
少年の姿をした彼は、黒いスーツの上にぶかぶかの白衣をまとった服装で、無邪気に笑ってヘンリエッタ達を見下ろしている
彼のいる位置へ繋がる階段は…全ての段が、一寸婆によって埋め尽くされている……登ろうとしては、ただではすむまい
恐らくは、一寸婆によって、切り刻まれ尽くす
ヘンリエッタ達がいる位置から一番近い階段…屋上へと向かうその階段の上に、いた
H-No.3
少年の姿をした彼は、黒いスーツの上にぶかぶかの白衣をまとった服装で、無邪気に笑ってヘンリエッタ達を見下ろしている
彼のいる位置へ繋がる階段は…全ての段が、一寸婆によって埋め尽くされている……登ろうとしては、ただではすむまい
恐らくは、一寸婆によって、切り刻まれ尽くす
「ん~、門条 祐樹だけは殺さず確保したいんだけど……あ~、ククージィが邪魔してるなぁ。G-No.1も。もう、面倒臭いなぁ」
子供っぽく、そう呟くH-No.3
恐らく、自身が召喚した一寸婆の視界を通して、状況を把握しているのだろう
と、なると…この階全て、どこに逃げても、逃れる事は、不可能
恐らく、自身が召喚した一寸婆の視界を通して、状況を把握しているのだろう
と、なると…この階全て、どこに逃げても、逃れる事は、不可能
「貴様…っハンニバルに命令されたか?!」
「ん~ん、違うよ。でもさ、待機してるだけなんて、つまんないもん。僕だって、邪魔者をぶっ殺したいからね」
「ん~ん、違うよ。でもさ、待機してるだけなんて、つまんないもん。僕だって、邪魔者をぶっ殺したいからね」
怒気のこもったヘンリエッタの叫びに、H-No.3は平然と答えた
無邪気に無邪気に、笑い続けている
無邪気に無邪気に、笑い続けている
「あっはは、僕を殺したいって顔してるねぇ?お嬢様。でもさ、無理だよ、無理。お嬢様、遠距離攻撃手段もってないでしょ?それに、飛んできても無駄無駄。一寸婆の攻撃範囲からは、逃れられないよ」
ざわざわと、増え続ける一寸婆
会話しながら、ヘンリエッタはそれを潰し続ける
会話しながら、ヘンリエッタはそれを潰し続ける
「まぁ、昔のお嬢様だったら、僕を殺せたかもねぇ?………ねぇ、一夜にして一国を滅ぼした、吸血姫様?」
…ぴくり
その、言葉に…ヘンリエッタの体が、わずかに、震えた
その、言葉に…ヘンリエッタの体が、わずかに、震えた
一瞬の隙
その隙を逃さず、一寸婆が攻撃を仕掛けてくる
その隙を逃さず、一寸婆が攻撃を仕掛けてくる
「っ!?」
腕を、一寸婆がかすった
かすかな痛み
攻撃を仕掛けた一寸婆を改めてヘンリエッタは叩き潰す
かすかな痛み
攻撃を仕掛けた一寸婆を改めてヘンリエッタは叩き潰す
ヘンリエッタの動揺を読み取るように、H-No.3は笑い続けている
「あっれれ~?どうしたの?お嬢様。すっごい過去じゃない。一国を滅ぼすなんてさぁ!これこそ、化け物たる都市伝説!って感じだよ?」
「……うる、さい」
「……うる、さい」
化け物
そう呼ばれる事が、どれだけヘンリエッタにとって、辛い事をか
H-No.3は、それを理解している
理解して、わざと、そう言っているのだ
そうして、ヘンリエッタが苦しむ様子を見て…楽しんでいる
そう呼ばれる事が、どれだけヘンリエッタにとって、辛い事をか
H-No.3は、それを理解している
理解して、わざと、そう言っているのだ
そうして、ヘンリエッタが苦しむ様子を見て…楽しんでいる
「お嬢様もさぁ、割り切っちゃいなよ?どうせ、人間が都市伝説化しちゃえば、戻るなんて奇跡でも起きなきゃ無理だって。化け物になったからには化け物らしく生きていこうよ?」
「……っうるさい!!」
「……っうるさい!!」
飛び掛る一寸婆を、叩き潰し続けるヘンリエッタ
しかし、動きに鈍りが出始めている
その体に、小さな傷が増えていく
しかし、動きに鈍りが出始めている
その体に、小さな傷が増えていく
「ほらほら、どうしたの?もっといい動きを見せてよ?化け物お嬢様!!!」
けらけらと、ヘンリエッタをあざ笑うH-No.3
その、H-No.3に
マシンガンでも撃ち込まれたかのように、無数の銃弾が撃ち込まれた
だが、それは全て、一寸婆達によって防がれてしまった
マシンガンでも撃ち込まれたかのように、無数の銃弾が撃ち込まれた
だが、それは全て、一寸婆達によって防がれてしまった
「…ジェラルド!?」
「……お嬢様、勝手な行動をお許しください」
「……お嬢様、勝手な行動をお許しください」
ヘンリエッタを護るように、その体を担ぎ上げたのは…駆けつけた、ジェラルド
見れば、無数の蝙蝠が姿をあらわし、エーテル達をサポートしている
人間程の大きさの蝙蝠が、祐樹を背中に乗せているのを見ると…ククージィのようだ
見れば、無数の蝙蝠が姿をあらわし、エーテル達をサポートしている
人間程の大きさの蝙蝠が、祐樹を背中に乗せているのを見ると…ククージィのようだ
「あっぶないなぁ、何するのさ」
「……黙れ…これ以上お嬢様を侮辱する事は、許さない」
「……黙れ…これ以上お嬢様を侮辱する事は、許さない」
自ら片腕を外し、そこに仕込まれたマシンガンを剥き出しにした状態で、ジェラルドはH-No.3を睨みあげた
いまだ無傷のH-No.3は、それに対してもおびえた様子も見せず…むしろ、小馬鹿にしたように、笑う
いまだ無傷のH-No.3は、それに対してもおびえた様子も見せず…むしろ、小馬鹿にしたように、笑う
「ふ~ん?忠犬がお嬢様を助けにきたんだ?お嬢様命の忠犬、ばっかだよねぇ?自ら体を改造して、人間に戻れるかもしれない奇跡から、自ら遠くなるなんて」
…そう
ジェラルドは、自らの体に改造を加えている
それは、都市伝説から人間に戻るという願いの成就を、困難にしてしまう行為だ
そもそもは人間に戻る為にヘンリエッタの部下となったジェラルド
彼は、ヘンリエッタを護る為に…自らの願いを、押し殺すような行為をとってしまっているのだ
ジェラルドは、自らの体に改造を加えている
それは、都市伝説から人間に戻るという願いの成就を、困難にしてしまう行為だ
そもそもは人間に戻る為にヘンリエッタの部下となったジェラルド
彼は、ヘンリエッタを護る為に…自らの願いを、押し殺すような行為をとってしまっているのだ
気づいていた
しかし、気づかぬふりをしていた
…その事実を、ヘンリエッタは突きつけられる
しかし、気づかぬふりをしていた
…その事実を、ヘンリエッタは突きつけられる
しかし
ジェラルドは、動揺ひとつみせない
今の彼が抱く感情は、H-No.3への怒りのみ
ジェラルドは、動揺ひとつみせない
今の彼が抱く感情は、H-No.3への怒りのみ
「もういい、しゃべるな……死ね」
「きゃははははははははははははは!!殺せるものなら、殺してみなよ!僕に攻撃を届かせる事ができるならね!!」
「きゃははははははははははははは!!殺せるものなら、殺してみなよ!僕に攻撃を届かせる事ができるならね!!」
全てを見下し、H-No.3は笑い続ける
己に忍び寄る気配に、気づく様子もないままに
to be … ?