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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ドクター-90

最終更新:

Elfriede

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ドクター90


一般人以下の身体能力の少女が二人
『第三帝国』の面々が離れている時を狙ったのは、単に有羽と顔を合わせたくないからである
あの場にいた者達程度ならまとめて一瞬で消し炭にする自信はあったし、トライレス相手でも無事にこの町を出る事を考えなければ多少てこずる程度と判断していた
だが
「以前見かけた時から、そそられていた」
人間を一瞬で炭化させ鋼をも融解させるその熱線を、強引に打ち払う銀色の閃き
「今日は馳走を取り逃がしてな」
斬り散らされた熱線が生み出す陽炎の向こうに立つ漢が、獰猛な歓喜の笑みを浮かべる
「流石に、これはちょっと面倒な相手よねぇ……やっぱ来なきゃ良かったわ」
うんざりとした顔で鏡を両手に構え、とんとんと軽いステップで間合いを取るアンネローゼ
「後ろの小娘達。邪魔だ、失せろ」
メイを庇う沙々耶を背に目の前の敵だけを見据え、熱線を受け紅く灼熱を放つ方天画戟を振り回し
そこは――飛将が巻き起こす刃の暴風と、大灯台が放つ熱線がぶつかり合う爆心地と化した
「今はあんたみたいなのが暴れる時代じゃないわよ。風車をブチ壊すようなドン・キホーテはお断りだわ」
「武の道に時代も何もあるものか。そこに強き者あらば挑むのが俺の存在意義だ」
己の肉体と同じく気力で構築された方天画戟を振るい、熱線を切り裂き、跳ね飛ばし、受け止め、一歩一歩前へ進み
アスファルトが融解し、ブロック塀が爆散し、標識を焼き切り、電線が宙を踊る
真夏日どころではない熱波の渦の中、アンネローゼはうんざりしたように苦笑を浮かべる
「ターミネーターだってここまでここまで頑丈じゃないっつーの」
「ならば本気で戦うのだな」
「そっちの二人、先に始末させてくれたら本気で相手したげるけど?」
「この俺を、今ここで本気を出さずにどうにかできる相手だと思っているのか?」
「本気を出したらこの町無くなっちゃうもん。大事にしたくないのよねー、めんどくさいから。後日、本気で戦える場所で再戦ってのは?」
「再び向かい合う事無く逃げるだろうな、お前は」
「バレてるし」
アンネローゼはポケットからフィルムケース程の小さな容器を取り出すと、その中身を空中にぶち撒ける
「悪いけど、お仕事以外の戦いとかする気無いから。さっさと始末させてもらうよー?」
夕暮れの日差しを受けてきらきらと輝く銀色の粉末は、その輝きを全て細い熱線に変えて辺り一面を焼き払った
両腕で顔を庇い、身体の表面を焼け焦がせた呂布が、気合一閃熱気を吹き散らす
背後にいる少女二人は、その体躯に守られるように無傷では居たものの、荒れ狂う熱線の乱舞から逃れてその場を離れる事も出来ず
ただ座り込んでいる事しか出来なかった


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