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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-77c

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 …それは、黄昏 光彦が、学校街の交番に勤務するようになってから、一ヶ月ほどたった頃だったろうか

「うー、おまわりさん」
「うん?どうしたんだい、坊や」

 てちてち
 コアラの絵がついたお菓子の箱をもった、小学校低学年か、それよりも幼い印象の少年が、てちてちと交番にやってきた
 す、と500円玉を差し出す

「うー、落し物」
「落し物?」

 うー、と頷く少年
 どうやら、この500円玉を拾って…ネコババせず、ここに届けに来たらしい
 いまどき、珍しい行動だ

「落とした人、きっと困ってる」
「そうだね…それじゃあ、ここで預かっておくよ」
「うー、わかった」

 こくん、と頷く少年
 じ……と、光彦を見上げてくる

「…おまわりさん、最近、学校街に来た人?」
「うん?そうだけど……よくわかったね?」
「うー、今までここにいたおまわりさんと違う」

 どこか、好奇心を持った眼差しで見上げてくる少年
 その無邪気な様子に、光彦はどこかほんわかとした雰囲気を覚える

「この街は、平和でいい街だね」
「平和?」

 そう、と頷く光彦
 まぁ、おかしな事件が多いようではあるが、全般的には平和な街だと思う
 光彦が、そう考えていると


 -----きひひ、と
 どこか、不気味な笑い声が、耳に届いた


「平和?この街が?………毎日のように、血生臭い事が起こっているのに?」
「………っ!?」

 見ると
 先ほどまで、無邪気な表情を浮かべていた少年が……どこか、不気味に笑って光彦を見上げてきていた
 奇妙に大人びた表情
 その表情で光彦を見上げて、どこか小馬鹿にしたように笑ってくる

「おじさんの目は節穴なのかな?………あぁ、それとも、まだこの街の「真実」に気づけていないだけかな?………きひひひひひ」
「…どう言う、事だい?」

 突然の、少年の変貌
 噂に聞く、都市伝説の影響でも受けているのか?
 それとも、この少年自体が都市伝説なのか…?

 きひひひ、と少年は笑い続ける

「知りたい?……きひひ、でも、駄目。駄目だよ。全然駄目。知りたければ、自分で見つけなきゃ駄目。教えられて知ったんじゃあ、意味がない………人間は、自分で体験しなければ、それを信じる事ができない愚かな生き物だからね。きひひひひひっ」

 くるり
 少年は、踵を返して、交番を後にする
 その小さな体は、しかし、なぜかどこか恐ろしい生き物のようにも見えた

「……あぁ、でも。もしかしたら、知らないままの方が幸せかもよ?………ここは、ありとあらゆる意味で、恐ろしい状態になっている街だから………無知なままの方が、ずぅっと幸せかもね。きひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」

 振り返り、笑い続ける少年
 それは、どう言う事なのか
 光彦が追求しようとした…その時

「幸太ー?」
「うー!パパー!」

 ぱっ、と
 少年が…元の、無邪気な表情に戻った
 どうやら、父親に呼ばれたらしい
 てちてちと、走り去っていってしまう
 その背中は、あっという間に見えなくなってしまって


 ただ
 日常とはどこか隔離された奇妙な不気味さだけを、光彦に残していったのだった




fin




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