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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-78b

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 ちゅーちゅーちゅー、ちゅっちゅちゅー、ちゅっちゅちゅー♪
 ちゅーちゅーちゅー、ちゅっちゅちゅー、ちゅっちゅちゅー♪

「ノロイ、どっかで聞いた事あるテーマ口ずさみながら背泳ぎを見せ付けないで」
「ちゅちゅー」

 ぱっちゃぱっちゃ
 詩織の前で、華麗な背泳ぎをしているノロイ
 どこまでもハツカネズミを超越している
 まぁ、詩織はそのノロイから泳ぎを教わっているわけだが

「ちゅー、ちゅちゅ、ちゅっちゅちゅー」
「いやいや、浮かばないから。人間…じゃないけど、私は。とりあえず、浮かぶように出来てないんだって。沈むってば」
「ちゅちゅちゅー」

 互いに都市伝説と、都市伝説になりかけの存在だからだろうか
 詩織はノロイの言う事が、なにとなくわかるらしい
 本当に、何となくと言うレベルだが

「体の力を抜けって言ってもねぇ。ビート板っつっても、こんな板に体預けるとか正直不安しか………」

 ノロイの指導を聞きつつ、プールサイドに腰掛、脚だけプールに入れてぱちゃぱちゃしていた詩織だったが


 ----すぅっ、と
 その足元を…何かが、通り過ぎた


「え?」
「ちゅ??」

 何かが、通り過ぎていった気配は感じた
 けれど…水の中には、何も、いない
 何も見えない
 ただ、気配だけははっきりと感じたのだ

「ノロイ、さっき、何か通ったわよね?」
「ちゅちゅ……ちゅちゅちゅー?」

 頷きつつも、首をかしげているノロイ
 ノロイも、気配は感じて…しかし、姿は見えない事に、首をかしげているようだ

 澄み切ったプールの水
 プールの底だって、はっきり見える
 しかし、気配の主は……見えない

「何かの都市伝説…?それっぽい気配だったわよね?」
「ちゅー」

 こくこく、詩織の言葉に頷くノロイ
 都市伝説的な気配だった
 だが……危険察知能力の高いノロイが、慌てている様子はない
 危険な存在ではない、と言う事だろうか?

 しばし、詩織は考え込み…
 結論

「ま、いっか」

 と
 深刻に考えない事にした

「愛美さんとかもいるんだし、危険な都市伝説がいたって、半端な奴だったらさっさと退治されるだろうしね」
「ちゅ?ちゅっちゅ、ちゅちゅちゅー」
「ん?愛美さんが暴れた方がヤバイって?…ん~、大丈夫じゃない?大樹さんとかもいるんだし」

 なぜか、ちらっと愛美さんの様子を見ると、精神的にめっさ疲労しているように見えたが…
 多分、さっきの壁が破壊されるような轟音とか、そっちの様子を見に行った大樹とかが関係しているっぽいが、深くは考えまい
 面白ければいいのだ、面白ければ
 ついでに、自分がそれに巻き込まれず、それを安全地点から眺める事ができれば、もっと

「何かヤバそーな気配感じたら、大樹さんなり翼なり、愛美さんなりに伝えりゃいいでしょ。どーにかなるって」
「ちゅ~…ちゅっちゅー」

 こうして
 詩織もノロイも、先程感じた気配について、ひとまず放置する事になった



 詩織も、ノロイも気づいていない
 確かに…先ほどの気配は、命の危険や負傷的な危険とは、直接的には結びつく存在ではない
 いや、元々はそういう存在だったかもしれないが、様々な事情により、そのような状況に結びつく存在ではなくなっていた

 しかし
 しかし、だ
 ある意味で、それよりも厄介な、果てしなく迷惑な存在である事を
 一人と一匹は、この時、予感すらしていなかった




続くかどうか不明で未定




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