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連載 - 赤い幼星-09

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匿名ユーザー

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『COA』内部―――


『だ・・・だずげ・・・ぁ゙』


―――無惨に太陽が照りつける乾いた大地に


『グア・・・ァ・・・』


―――無様に伏して重なる血塗れになった戦士達の成れの果て


『ギャアアアァァァァァァ!!』


―――そして


『実に不愉快だ・・・この程度か貴様等?』


―――――――無慈悲に笑う、白髪の少女



R-No.4―――レクイエム・リッケンバッカー


(レクイエム>貴様等・・・私を捕らえて何かするつもりじゃなかったのか?

彼女は、冷たく笑いながら、
先程まで従えていた20人の仲間を5分も経たずに10人にされ、
動揺の色を隠せない、大きな剣を持ったリーダー格の剣士に問う

彼等はプレイヤーキラーの集団だった
今日もこの砂漠地帯で、いつものように弱ったPCを狙って一仕事やろうと集った所、
目の前に突然少女が現れたので、奴隷市場に売り飛ばすべく彼女を捕らえようとした―――のだが、

(剣士>な・・・ふ、ふざけんなよ・・・こんなの在り得るか!
    相手はたった1人だぞ!?特別な武器も持っちゃいねぇ!なのに何でこんな・・・!?
(レクイエム>その様子では・・・勝機がない、か

ふぅ、と溜息をついた彼女は

(レクイエム>残念だ

瞬く間に、彼の背後に回った

(剣士>い、いつの間に―――
(レクイエム>消えろ

レクイエムが剣士に向けて、構えた右手をぶつけようとした

が、
赤々と燃える炎が現れ、彼女を吹き飛ばし、間一髪で剣士を救った
魔術師と思しきローブを羽織った男が、慌てて剣士に駆け寄る

(魔術師>だ、大丈夫か!?
(剣士>あ、あぁ
(レクイエム>・・・なんだ、やればできるじゃないか

レクイエムは、焼け焦げた右腕を押さえながら、ゆっくりと立ち上がった
ぽたぽたと、血が滴り落ちては、乾いた大地に染み込んでゆく

(剣士>・・・ハッ、片腕だけじゃもう何もできねぇだろ!
    殺られた仲間の恨み、晴らさせてもらうぞ!

剣士は、身の丈程の剣を軽々と振り上げ、レクイエムに切りかかった

(剣士>貰ったぁ!!
(レクイエム>――――――何を、だ?

ピタッ、と白い刃がその動きを止める

(剣士>ぐ・・・ぬぬ・・・!
(レクイエム>どうした? 晴らすのだろう?仲間の恨みを
(剣士>何で・・・何で呪文詠唱もしてねぇのに・・・右手が治ってんだぁ!?

そう、レクイエムが今、彼の剣を抑えているのは、先程業火によって焼かれた筈の右腕
その右腕は既に、何事も無かったかのように怪我が完治していた

(レクイエム>詠唱?・・・そうか、この世界には魔法というものがあるのだったな
       ならば、これはどうだ?

彼女は胸元から、水の入った小ビンを取り出し、蓋を開ける


―――――“我早已換過花的香氣”


他のメンバーが、剣士を助けるべく、レクイエムに各々の武器を向ける


―――――“為何融釀記憶汚染自己”


しかしそれも束の間、彼等の足は止まってしまった


―――――“祝我”


この灼熱と旱魃が支配する地に、一陣の風が吹いた


―――――“和誰走到下世紀”


背筋が凍るような、冷たい風


―――――“從頭能頌讚”


その空気の流れは、戦士達の間を通り抜け、


―――――“人的優美、為自己”


彼女の周りで大きく、激しくうねり、


(レクイエム>――――――――“別再憎恨里”

彼女が詠唱し終えると、風は止み、沈黙だけが残った

(魔術師>・・・何か、起きたのか?
(剣士>き、気を抜くな! もう何が起こっても不思議じゃない―――

(レクイエム>「お憑かれ様」

小ビンに入った水を、辺りにばら撒く
飛び散った雫から、無数の霊魂が現れて、
剣士を除いた9人は、断末魔をあげながら、霊達によって貪られた
残された剣士は、何が起きたのか理解できず、ただ声にならないような声をあげ続けている

(レクイエム>何をそんなに怯えている?所詮ゲームだろう?

冷めた笑みを浮かべながら、レクイエムは剣士に歩み寄る
叫びながら、無我夢中で剣を振るう剣士
作られた生傷は、すぐに完治してゆく

(レクイエム>尤も、ゲームの中ではなく、実際に何かに襲われていたとしたら・・・滑稽だがな?

成す術も無く、頭部を鷲掴みにされた剣士
もう、声も出ていない

(レクイエム>とんだ茶番劇だった・・・さっさと逝け、貴様の下らん仲間の元へ

鈍い音が響き、脳漿が飛び散った
どさ、と落ちた骸に、先程の霊が群がる
気がつけば、一帯の死体は全て消えていた
遺されたものといえば、霊の内1匹が、たった今彼女に渡したもの

(レクイエム>ん、奴等の金か? 私には必要ないが・・・念の為貰っておくとしよう

空になった小ビンと共に、霊が持ってきた金の詰まった小袋を、胸元に忍ばせようとするが・・・

(レクイエム>・・・少し窮屈だな・・・それにしてもやけに暑い・・・
       いい加減、黒スーツ以外も認めて欲しいものだな

と、ぶつぶつ文句を言いながら、彼女は上着を脱ぐ

(レクイエム>まずは水の補充だな

そして、水を求めて砂漠中を飛び周ったそうだ


ちなみにこの時彼女はノーブラワイシャツ状態だったというのはどうでもいい話である

   ...END

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