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連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-60

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 それは、中央高校学園祭
 一般公開日の出来事

「よぉ、佳奈美」
「あ、お帰りなさいませ、ご主人さ……………え?」

 きょとん、と
 佳奈美は、目の前の男性客を見つめた
 くっく、と楽しげに笑う、その男は………間違いなく、広瀬 宏也
 いつもの黒スーツ姿ではなく、黒のカッターシャツにジーンズという、ラフな服装
 そのせいで、一瞬、宏也だと気づく事ができず
 ……目の前に来たのが、恋人だと、自覚した瞬間
 っぽ、と、佳奈美は頬を赤くした

「あ、ひ、宏也さん…」
「よぉ。お前の可愛い姿、見に来たぜ?」

 赤くなってしまう佳奈美の様子に、ますます楽しげに笑う宏也
 あぅあぅと赤くなりながらも、佳奈美はとにかく、接客しようとする

「き、来てくれて、ありがとう、宏也さん……あ、あの、ご、ご主人様、お席に、ご案内しますね」
「あぁ」

 しどろもどろ、接客する佳奈美を、宏也は楽しげに見つめる
 その、可愛らしいメイド服を、じっくりと見つめていた
 ………一瞬、髪が伸びたりもしたのだが、気づいている者はいないようなのでセーフである

 席につき、佳奈美からメニュー表を受け取り、宏也は改めて佳奈美を見つめる

「大盛況みたいだな、この店。忙しいだろ?」
「あはは…みんなが張り切ってるから。忙しいけど、楽しいよ」

 宏也の言葉に、楽しげに笑う佳奈美
 そうか、と宏也も笑って…

 ……そっと
 佳奈美の手をとった

「にゃ?」
「…でも、まぁ。大盛況って事は、お前が俺以外の何人もの男に対して「ご主人様」って、言った訳で………」

 そして
 佳奈美の顔を見上げて……ニヤリ、笑う

「……まぁ、あれだ………その点は、嫉妬するねぇ?お前の恋人としては」
「~~~~~~っ」

 ぽぽぽぽ、と
 頬が、どんどん赤くなっていく事を自覚する佳奈美
 さらりと、平気でそんな事を言われて
 ……男性と付き合う、という経験など、初めての佳奈美
 どう、対応したらいいのか、わからない

「え、えっと、ひ、宏也さん、そ、その、ま、周りに、みみ、みんなもいるから…」
「いるからこそ、だよ」

 ?と首をかしげる佳奈美
 …宏也と、しては
 佳奈美のメイド服姿という素晴らしい光景を見に来ると、同時に
 虫除けもかねて来たのだ

 だから
 …自分が、佳奈美の恋人である、と言う、その事実を、隠すつもりなど、微塵もなく
 むしろ、堂々とアピールするところである

「…ま、いいさ。ケーキセット、注文させてもらうな?」
「あ、は、はい。それでは、少々お待ちください。ご主人様」
「あぁ……佳奈美」

 もう一度、宏也は佳奈美を呼び止めて
 そっと、手をとると……その手のひらに、口付けて

「~~~~~~~~~~~~~~~~~!!??」
「頑張れよ、佳奈美」

 真っ赤になって、硬直してしまった佳奈美に
 にんまり笑いながら、ねぎらいの言葉をかけるのだった








もげろはみんなの合言葉だといいつつ終わる




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