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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-79

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 日が落ちた学校街
 夕暮れからは、都市伝説の時間
 とっぷりと日が暮れた今、この街のどこを都市伝説が徘徊していようが
 どこで、戦闘が起きていようが
 ………それは、誰も知らない、夜の日常でしか、ない

 そして、その出来事も、また
 もしかしたら、日常の一つでしかなかったかもしれない
 もっとも……それを観測していた者にとっては
 違ったの、だろうが



「……見つけた」

 彼女は、目標を見つけた
 黒服、D-No.962、大門 大樹
 穏健派所属の、黒服

 彼女にとって、彼は邪魔だった
 なぜか、あの男は人を、都市伝説を惹きつける
 あれは…いつか、自分達強行派にとって、邪魔になる

 だから、今のうちに消してしまおう
 相手は「夢の国の地下トンネル」に飲まれた存在
 一撃でしとめなければ、逃げられる
 不意を撃つのが、一番だ
 そして、自分なら、それが充分に可能だ

 彼女は、「ぺとぺとさん」に飲まれた都市伝説だった
 だから、誰かの後をつけるなんて、朝飯前
 ゆっくり、ゆっくりと彼と距離を詰めていき…

(………今だ!!)

 すらり
 隠していたナイフを取り出し、突き出す
 刹那、さっきに気付いたのか、彼が振り返るが
 間に合うはずが無い
 彼女は狙いたがわず、心臓狙って突き出し……


 こん、と
 それが、はじかれた


「………え?」

 彼女と、彼の、間に
 誰か……割り込んだ
 それは、背が高く、甲冑を、着て……………!?

「な……な」

 彼女は
 信じられない、という表情で…それを、見上げた
 彼もまた、驚いた表情をしている

「将門公……!?」
「ふむ、危なかったようだなぁ?大樹」

 くっく、と
 それ………平将門は、楽しげに笑っている
 楽しげに、楽しげに
 彼女を、見下ろした

「さぁて、お前は我に攻撃したな?」
「っひ………!?」

 …「首塚」平将門は、己や「首塚」を害した者にしか、攻撃できない
 ……しかし
 攻撃したならば、その瞬間、容赦なく祟る……!

 逃げ出そうとしても、もう遅い
 否
 逃げる事など、不可能

 次の瞬間、彼女の首は、将門の刀によって、一瞬で切り落とされ
 ごろり、道路に転がったのだった



「ふむ……この女黒服、個の意思ではなく、上の命で動いたか……ならば、そちらも祟らねばなぁ?」

 くっく、と笑う将門
 たった今、切り殺した相手の記憶の糸をたどり、彼女に大樹の抹殺を命じた者を見つけ出す
 ………この瞬間、既に祟りは始まっている
 対象は既に苦しみだし……数刻もたたず、死にいたるだろう

「……すみません、将門公」
「なぁに、我の目の前で、お前が刺し殺されそうになっていたからなぁ?お前は、我が部下の家族。死なせはせぬよ」

 大樹は、「首塚」所属の翼と望の家族
 ……望にとっては、大切な、愛しい存在でもある
 将門にとって、そんな大樹もまた、加護対象なのだ
 将門の言葉に、大樹は申し訳なさそうな表情をして
 ……そして、告げる

「…申し訳ありませんが……今、起きた事を、翼や望には、話さないでくれますか?……特に、望には」
「ふむ?まぁ、構わぬぞ」
「ありがとうございます………心配させたくありませんので」

 ほっとしたような表情を浮かべる大樹
 くっく、とその様子に将門は笑う

「大切なのだなぁ?」
「もちろんです……大切ですよ、彼女達は」

 ……特に、望は、と
 小さく、続けた大樹
 その呟きを、将門はしっかりと聞き届けていた

 …その、大樹の表情に



 なぁ、将門
 俺は、彼女に幸せになってほしい
 俺自身が、彼女と結ばれなくとも構わない
 ただ、幸せになってほしいんだ
 もし、彼女の幸せを阻害する連中がいたら、俺はそいつを許さねぇ
 そいつらが、彼女に賽の目の1を叩きつけてきたならば
 俺は、その賽の目を引っつかんで、6を上にして叩きつけてやる
 ……だからよ、将門
 その時は、俺を手伝え
 俺と彼女の運命の賽の目を6にする手伝いを……お前も、してくれよ?



 かつての、契約者の……友の、面影を
 はっきりと、見た

「……将門公?」

 将門の様子に、大樹は首を傾げてくる

「どうした?」
「いえ……その、私を、注視していらしたように見えたので……」
「なぁに、あの少女がお前のどこに惚れたのか。見極めてみようかと思っただけよ」

 そう言って笑い、誤魔化す
 そのままくるり、大樹に背を向けた

「では、我は盟主のところにでも寄った後、塚に戻る。お前も、早く帰って翼達を安心させるがいい」
「………盟主様に迷惑をかけては、いけませんよ?」

 将門の言葉に、大樹は小さく苦笑して
 それでは、と頭を下げ、帰路につく

 その、後姿を、将門は眺め

「……くっく…………どうやら、我はまた……賽の目の6を叩きつける手伝いを、させられたようだなぁ?」

 と、なんとも、楽しげに呟いて
 そして、ふらり、夜の闇へと消えていったのだった








 ころりと転がるサイコロの目
 そのランダムな出目を、裏で操作して
 誰かに、1が出続ける事を強要した者がいたとしても

 ……誰かが、絶対的な、強い意志でもって
 それを、6を上にして、叩きつける










to be … ?




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