----一瞬
場の空気が、凍りついたような
まるで、ゲーム世界がフリーズしたような錯覚
それを、その場に居た全員が、確かに感じ取った
場の空気が、凍りついたような
まるで、ゲーム世界がフリーズしたような錯覚
それを、その場に居た全員が、確かに感じ取った
「………見つけましたよ」
聞こえてきた、その声に
B-No.001は、背筋に寒いものを感じた
B-No.001は、背筋に寒いものを感じた
一度
たった一度、聞いた事のある声
できれば、二度と聞きたくは無かった、声
たった一度、聞いた事のある声
できれば、二度と聞きたくは無かった、声
「ぁ?……何だ、てめぇは」
PK集団のリーダーたる隊長が、現れたその人物を、不機嫌に睨みつけた
B-No.001も、自然と、そちらに視線を向ける
B-No.001も、自然と、そちらに視線を向ける
そこにいたのは……………一人の、女性だった
腰まで伸びた、黒いストレートのロングヘアー
黒一色のスーツを身に纏った、無表情な女性
無表情な瞳が、B-No.001を、静かに見下ろしてくる
腰まで伸びた、黒いストレートのロングヘアー
黒一色のスーツを身に纏った、無表情な女性
無表情な瞳が、B-No.001を、静かに見下ろしてくる
戦闘行為が、中断された、その瞬間
彼女は、足早にB-No.001に近づいてきた
その腕を、掴む
彼女は、足早にB-No.001に近づいてきた
その腕を、掴む
「少々、話があります。こちらに」
「え、ち、ちょっと…!?」
「え、ち、ちょっと…!?」
慌てる、B-No.001
……何故
何故、A-No.0が、ここに!?
何故、A-No.0が、ここに!?
この声は、間違いない
男か、女か、年齢すらもはっきりとさせない、この声は
男か、女か、年齢すらもはっきりとさせない、この声は
------間違いなく、以前、自分に電話をかけてきた………A-No.0、そのものだ
「おい、何だてめぇは、いきなり割りこんで…」
「イクトミ、後は任せました」
「イクトミ、後は任せました」
隊長の言葉など、聞きもせず
A-No.0は無感情な声で、一言、そう告げて
A-No.0は無感情な声で、一言、そう告げて
B-No.001を、掴んだまま
この場から、消滅した
この場から、消滅した
「----っ!?」
転移の魔法を使ったのか?
いや、それにしては、詠唱がなかったような…
いや、それにしては、詠唱がなかったような…
「ったく、相変わらず一方的な上に強引だよなぁ」
誰かの、呆れたような声
そして、隊長は気付く
そして、隊長は気付く
いつのまにか……自分達の、周囲に
目に見えないほどの、細い、細い、糸が
まるで、蜘蛛の巣のように、張り巡らされている事に
目に見えないほどの、細い、細い、糸が
まるで、蜘蛛の巣のように、張り巡らされている事に
「面倒な事を押し付けやがって………なー、あんた達。とりあえず、色々面倒臭いからさ。とりあえず、あの二人のことはしばらく放置してくんね?」
と
いつのまにか木の上にいた、ネイティブアメリカンのような衣服を身に着けた、褐色肌の男が……隊長たちを見下ろし、笑いながら、そう、告げてきた
いつのまにか木の上にいた、ネイティブアメリカンのような衣服を身に着けた、褐色肌の男が……隊長たちを見下ろし、笑いながら、そう、告げてきた
「………一時的に、この世界全てから、あなたと私の存在を隔絶させました。ここでの会話は、誰にも感知されません」
一方
B-No.001は、A-No.0に連れられて、森の更に奥深くへと入っていた
B-No.001は、A-No.0に連れられて、森の更に奥深くへと入っていた
…警戒をにじませ、B-No.001は、A-No.0を睨む
「突然、何の用です?しかも……何ですか、その姿は」
「以前、あなたと電話で接触を図った際、途中で通話を切られましたので。この世界ならば、あなたと直接対談できると判断し、以前聞きそびれた事を問おうかと。姿に関しては、私はよくわかりませんので、全面的にイクトミに任せました」
「一番任せちゃいけない相手に任せちゃった!?」
「以前、あなたと電話で接触を図った際、途中で通話を切られましたので。この世界ならば、あなたと直接対談できると判断し、以前聞きそびれた事を問おうかと。姿に関しては、私はよくわかりませんので、全面的にイクトミに任せました」
「一番任せちゃいけない相手に任せちゃった!?」
思わず、突っ込まずにはいられなかったB-No.001
…あれだ、あのエロ蜘蛛神に任せて、エロい装束を着せられなかっただけ、マシというべきか
しかし、今の状態でも、見事なぼんきゅっぼんのナイスバディにシックなスーツという、お好きな人にはたまらない格好なのだが
…あれだ、あのエロ蜘蛛神に任せて、エロい装束を着せられなかっただけ、マシというべきか
しかし、今の状態でも、見事なぼんきゅっぼんのナイスバディにシックなスーツという、お好きな人にはたまらない格好なのだが
「…?イクトミに任せるのは、いけないのですか?」
無表情のまま、首をかしげるA-No.0
……どうやら、自分の姿に関して、頓着していないようである
……どうやら、自分の姿に関して、頓着していないようである
「あぁ、いえ、何でもないです。忘れてください………それよりも、用、とは?」
…再び、警戒をにじませるB-No.001
正直なところ、以前、A-No.0が電話で接触を図ってきた際、一方的な話に対して、こちらもまた、一方的に通話を切るという態度を示して見せた
A-No.0が、何らかのリアクションをとってくる可能性は予測できたのだ
……最悪の場合、粛清、と言う形で
正直なところ、以前、A-No.0が電話で接触を図ってきた際、一方的な話に対して、こちらもまた、一方的に通話を切るという態度を示して見せた
A-No.0が、何らかのリアクションをとってくる可能性は予測できたのだ
……最悪の場合、粛清、と言う形で
「あぁ、そうでした。あなたには、他にも、問うべき事があります」
「あなたは、私にはB-No.0を処分する事は不可能だと言いました、それは、どう言う意味ですか?」
「貴方は、私が貴方方の事を何もわかっていない、と言いました。それは、どう言う意味ですか?」
「貴方は、私が選択を誤ったと言いました…何故、かつて私が首領に選んだ男を手放した事が、過ちなのですか?彼は、「組織」に大きなデメリットをもたらす存在です。それは、彼が「組織」に与えるメリットを、はるかに上回ります」
「貴方は、私が貴方方の事を何もわかっていない、と言いました。それは、どう言う意味ですか?」
「貴方は、私が選択を誤ったと言いました…何故、かつて私が首領に選んだ男を手放した事が、過ちなのですか?彼は、「組織」に大きなデメリットをもたらす存在です。それは、彼が「組織」に与えるメリットを、はるかに上回ります」
あの時と、同じだ
一方的に、次から次へと質問してくる
無感情な声で、淡々と
目の前にいるのは、一人
しかし、複数に問い掛けられている奇妙な錯覚を、また、感じた
一方的に、次から次へと質問してくる
無感情な声で、淡々と
目の前にいるのは、一人
しかし、複数に問い掛けられている奇妙な錯覚を、また、感じた
そして
「……貴方は……貴方方はダレン・ディーフェンベーカーの暗殺に……関与していない、と答えましたね?」
また
かすかな、感情の、揺れ
感情がないはずの存在に、しかし、わずかににじみ出る感情
かすかな、感情の、揺れ
感情がないはずの存在に、しかし、わずかににじみ出る感情
「ならば………更に、問います。貴方は……………ダレン・ディーフェンベーカーを暗殺した者を……………知っていますか?」
「………」
「………」
どう、答えるべきか
そして、どれから答えるべきか?
B-No.001は、いつでも逃げ出せるよう構えながら、考える
…A-No.0は、今、自分達をこの世界から一時的に断絶している、と言った
…先ほどから…B-No.005と、連絡を、取れない
恐らく、このゲーム世界において、自分達だけが、まったく別の、他の誰にも接触できないサーバー内に閉じ込められたような…そんな、状態になっているのではないだろうか?
真実は不明だが、B-No.001はそう判断した
そして、どれから答えるべきか?
B-No.001は、いつでも逃げ出せるよう構えながら、考える
…A-No.0は、今、自分達をこの世界から一時的に断絶している、と言った
…先ほどから…B-No.005と、連絡を、取れない
恐らく、このゲーム世界において、自分達だけが、まったく別の、他の誰にも接触できないサーバー内に閉じ込められたような…そんな、状態になっているのではないだろうか?
真実は不明だが、B-No.001はそう判断した
「……あぁ、そうです……それと、一つだけ。こちらから、先に伝える事があります」
「……?」
「…D-No.962……大門 大樹の事です」
「……?」
「…D-No.962……大門 大樹の事です」
怪訝な表情を浮かべた、B-No.001に
A-No.0は、無表情のまま……淡々と告げる
A-No.0は、無表情のまま……淡々と告げる
「あなたは、彼に脅威を感じていない、と言いましたね…………そうですね、もはや、「組織」を離れたあなたには……………きっと、彼に関わらない限りは、彼は、脅威ではないのでしょう」
「…何を言いたいのです?」
「彼には、もう、関わらない方がいいでしょう。彼の周囲にも………決して、彼と敵対しない方が、いいでしょう」
「…何を言いたいのです?」
「彼には、もう、関わらない方がいいでしょう。彼の周囲にも………決して、彼と敵対しない方が、いいでしょう」
それは
まるで、忠告のような、警告のような
まるで、忠告のような、警告のような
かつての、「組織」の一員への
せめてもの、慈悲のように、A-No.0は、告げる
せめてもの、慈悲のように、A-No.0は、告げる
「彼はもう、彼自身の未来を。そして、彼にとっての大切な存在の未来を、運命を、一歩も譲らない」
「彼らの幸福を邪魔するならば、彼らに不幸を、災いをもたらそうとするならば………そのサイコロの1の出目は、意味をなさない」
「彼は、それを6を上にして叩きつけて……そして、彼らに1の出目を強要した者は、代わりに、サイコロの1の出目を味わうでしょうね」
「彼らの幸福を邪魔するならば、彼らに不幸を、災いをもたらそうとするならば………そのサイコロの1の出目は、意味をなさない」
「彼は、それを6を上にして叩きつけて……そして、彼らに1の出目を強要した者は、代わりに、サイコロの1の出目を味わうでしょうね」
to be … ?