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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-56

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 …それは、夏休み中の出来事



「……海造、そこの漢字、間違っている」
「え?…あ、本当だ」

 …さて
 何故、俺は、家に来ている海造の夏休みの宿題の手伝いなんぞやっているのだろうか
 花子さんも、傍でみーみー、海造が宿題をしている様子を観察してきているし

「宿題なんて、家でやればいいだろうが」
「若に手伝ってもらいたいから」
「……本当なら、自分の力だけでやるもんだ」

 小さく、ため息をついてやる

 …どぉん、と庭の方から爆音が聞こえたような気がした

「あ、でも。若、自分の宿題やる時間なくなっちゃう?」
「……もう終わらせている」
「みー。けーやくしゃは、いっつも夏休み始まってすぐに宿題は終わらせてるの」
「…真面目だなぁ」

 爆音が、断続的に続く
 「そっちに行ったぞ!」「どこの組のモンだぁ!?」とか、怒声も聞こえてくるような

「いつ、都市伝説事件に巻き込まれるかわからないからな。時間がある内に終わらせた方がいいだろ」
「………若らしいなぁ」

 かりかりと、海造がシャープペンを走らせる音が聞こえる
 気を抜くと、爆音にかき消されそうな小さな音だが、神経を集中させれば、聞こえない訳でもない

「…ところでさ、若。さっきから全力でスルーしようとしてる爆音だけど、無視し続けていいの?」
「……意識すらしたくなかったから、全力でスルーしていたんだが」
「みー??」

 爆音が続く、続く、続く
 ………
 あ、止まった
 ようやく、つかまったか
 俺はため息をついて、立ち上がった
 縁側に向かうと……あぁ、いたいた
 鳥空さんの鍵縄でつかまっている雨村の姿が

「!せんぱーーい!ヘループ!!」
「……とりあえず、何があった」
「っは!塀を乗り越えて進入しようとしていた不審者がいたので、捕えました!」
「被害は、庭と塀が一部爆破された程度です!」

 牛島さんと鼠谷さんが報告してくる
 そうか、被害はその程度ですんだか
 組の連中に怪我がなくて良かった

「…で、言い訳は」
「門から入ろうかとも思いましたが、怖い人がいたので塀を乗り越えようと思ったら、もっと怖い人に見つかりました」

 …あー、今日の門番、竜宮さんと御手洗さんだったっけか…
 こいつも、だったら、裏口から入ればいいだろうに
 まぁ、どちらにせよ、発見し次第不審者扱いされた可能性は高いが

 ……とりあえず
 ひとまずは、あれだ
 雨村も、いつまでも鍵縄でぐるぐる巻き状態で宙ぶらりんは嫌だろう
 一応、鳥空さん達に指示を出さなければ

「…………簀巻きにして、裏にでも捨てておいてくれ」
「「「っは!!」」」
「見捨てられた!?先輩!せんぱーーーーい!!??」

 雨村が叫んでいるが、とりあえずスルーして
 俺は、海造の夏休みの宿題の手伝いを続けることにしたのだった




多分続く



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