9月某日
俺は、天倉達と約束していたデザートフェスタに行くべく、花子さんと共にフェアリー・モートの前まで来ていた
…前に、真樹から話は聞いた事があったが……うん
なるほど、こう言う制服か
翼さんが、チケットを渡してくれた時に「ちょっと店員の制服が凄いけど気にするな」と言っていた意味がよくわかった
俺は、天倉達と約束していたデザートフェスタに行くべく、花子さんと共にフェアリー・モートの前まで来ていた
…前に、真樹から話は聞いた事があったが……うん
なるほど、こう言う制服か
翼さんが、チケットを渡してくれた時に「ちょっと店員の制服が凄いけど気にするな」と言っていた意味がよくわかった
そんな事を考えながら、しばし、花子さんと一緒に待っていると
「み!おねーちゃん達来たの!」
花子さんが、天倉達が来た事に気付いた
俺も、そちらに視線を向ける
俺も、そちらに視線を向ける
……うん?
知らない相手が二人、天倉達についてきている
花子さんもそれに気付いて、みー?と首をかしげた
知らない相手が二人、天倉達についてきている
花子さんもそれに気付いて、みー?と首をかしげた
「あ、獄門寺くーん」
向こうも、俺達に気付いたのだろう
天倉…俺のクラスメイトの方だから、確か彼女の方が妹だったはず…が、俺に手を振った
花子さんが手を振り返す
天倉…俺のクラスメイトの方だから、確か彼女の方が妹だったはず…が、俺に手を振った
花子さんが手を振り返す
「御免、待った?」
「…いや…待っては、いないが」
「…いや…待っては、いないが」
…天倉達についてきた…多分、俺たちよりは年上っぽい男と、その男に付き添っているように見える、青っぽい着物に白い髪、赤い目の少女
そっちに対する視線に気付いたか、天倉…俺とはクラスメイトじゃない、姉の方…って、面倒だな、悪いが、下の名前で呼ばせてもらおう…紗江が、口を開く
そっちに対する視線に気付いたか、天倉…俺とはクラスメイトじゃない、姉の方…って、面倒だな、悪いが、下の名前で呼ばせてもらおう…紗江が、口を開く
「あ、この人は、私達の従兄で…」
「白峰 徹だ、よろしく。それと…」
「お初にお目にかかります。主様と契約しております、ユキと申します」
「白峰 徹だ、よろしく。それと…」
「お初にお目にかかります。主様と契約しております、ユキと申します」
…なるほど、従兄、か
………
待て
「契約」?
…契約者と都市伝説、と言う事か
姉妹揃って、で、しかも従兄も都市伝説契約者とは
都市伝説は、都市伝説を引き寄せる
一度結ばれた縁は、なかなか切れない
…それは、こう言う事なのかもしれない
………
待て
「契約」?
…契約者と都市伝説、と言う事か
姉妹揃って、で、しかも従兄も都市伝説契約者とは
都市伝説は、都市伝説を引き寄せる
一度結ばれた縁は、なかなか切れない
…それは、こう言う事なのかもしれない
「…はじめまして。獄門寺 龍一です」
とにかく、名乗られたからには、こちらも名乗るべきだ
小さく頭を下げて、名前を告げる
カタギの人間相手だし、十三代目の名乗りはいらないだろう、まだ正式に継いだ訳でもないし
…そっけない声音になった事は自覚している
だが、元々愛想というものを持った覚えもないから、勘弁してほしい
……まぁ、この目元を隠した前髪の時点で、愛想などないと判断されているかもしれないが
小さく頭を下げて、名前を告げる
カタギの人間相手だし、十三代目の名乗りはいらないだろう、まだ正式に継いだ訳でもないし
…そっけない声音になった事は自覚している
だが、元々愛想というものを持った覚えもないから、勘弁してほしい
……まぁ、この目元を隠した前髪の時点で、愛想などないと判断されているかもしれないが
「み、花子さんなの」
ぴ!と
俺とは違い、元気に挨拶する花子さん
うん、俺と花子さんで愛想のバランスはとれているから問題ないだろ、多分
俺とは違い、元気に挨拶する花子さん
うん、俺と花子さんで愛想のバランスはとれているから問題ないだろ、多分
簡単な挨拶を済ませ、俺達は店内に入る事にした
翼さんがくれたチケットは限定販売されている物ではなく、店員が身内にだけ配るような代物だったらしい
奥の席を希望したら、すんなりとその希望は通された
花子さんと、花子さんと同じく、一般の人間には姿が見えないのだと言うユキを壁際の席に座らせる
これで、他の客や、店員達からすらもよく見えないはずだ
6人座っても余裕のあるボックス席でよかった
翼さんがくれたチケットは限定販売されている物ではなく、店員が身内にだけ配るような代物だったらしい
奥の席を希望したら、すんなりとその希望は通された
花子さんと、花子さんと同じく、一般の人間には姿が見えないのだと言うユキを壁際の席に座らせる
これで、他の客や、店員達からすらもよく見えないはずだ
6人座っても余裕のあるボックス席でよかった
翼さんから聞いたところ、このデザートフェスタはデザートの試食会をかねているものらしい
だから、特別なオーダー表からデザートを選べば、それを食べられる形式になっている
料金は通常、チケット代に入っているから、いくつ食べても料金は同じという事になる
飲み物は、ドリンクバーにある物以外は別料金となっているが…ドリンクバーで充分だろ
だから、特別なオーダー表からデザートを選べば、それを食べられる形式になっている
料金は通常、チケット代に入っているから、いくつ食べても料金は同じという事になる
飲み物は、ドリンクバーにある物以外は別料金となっているが…ドリンクバーで充分だろ
…正直、外食はあまりした事がないし、甘い物だって、ルーモアで花子さんにご馳走しているパフェ以外、よく知らない
花子さんが食べたいという物を注文して、俺はコーヒーですませる事にした
花子さんが食べたいという物を注文して、俺はコーヒーですませる事にした
注文すれば、きらびやかに飾られたケーキやパフェが運ばれてくる
この店はデザートに定評がある、と真樹が言っていたような気がする
それ以上に店員の制服が素晴らしいと言っていた様な気もするが、それは忘れよう、うん
この店はデザートに定評がある、と真樹が言っていたような気がする
それ以上に店員の制服が素晴らしいと言っていた様な気もするが、それは忘れよう、うん
「みー、美味しいの!」
「そうか」
「そうか」
口にあったなら、良かった
後で、翼さんに感想を伝えておこう
確か、この店では翼さんはデーザトの方を担当していたはずだから、この中にも、翼さんが手がけた物も混じっているだろうし
後で、翼さんに感想を伝えておこう
確か、この店では翼さんはデーザトの方を担当していたはずだから、この中にも、翼さんが手がけた物も混じっているだろうし
…ちらりと、天倉達と白峰さん、それにユキさんの様子をうかがってみた
どうやら、どのデザートも好評なようだ
どうやら、どのデザートも好評なようだ
「獄門寺君、獄門寺君は、ここでアルバイトしてる……翼さん、だっけ。その人から、チケットをもらったんだよね?」
と、紗奈が俺にそう問い掛けてきた
あぁ、と短く答える
あぁ、と短く答える
「厨房の方で、主にデザートを担当している、と話していた」
「そっか。お礼言いたかったけど、ちょっと無理かな」
「……どうだろうな」
「そっか。お礼言いたかったけど、ちょっと無理かな」
「……どうだろうな」
ちらりと、厨房に続く入り口に視線をやった
さっきから、頻繁に店員が出入りしていて、忙しそうだ
店は幸運にもチケットを手に入れた客と、さらに幸運にも、その人物から誘いを受けた客によって、満席状態
そりゃあ、忙しいだろう
さっきから、頻繁に店員が出入りしていて、忙しそうだ
店は幸運にもチケットを手に入れた客と、さらに幸運にも、その人物から誘いを受けた客によって、満席状態
そりゃあ、忙しいだろう
流石に、この忙しいであろう中、翼さんを呼ぶのは気が引ける
…あの人なら、出てきてくれそうな気がするから、なおさらだ
俺が、そう考えていると
…あの人なら、出てきてくれそうな気がするから、なおさらだ
俺が、そう考えていると
……店内の一角が、やや、騒がしい事に、気付いた
ボックス席から顔を出し、そちらを見る
ボックス席から顔を出し、そちらを見る
…俗に言う、「迷惑な客」と言ったところか
店員相手に、セクハラまがいの行為を働いているように見えた
この店の店員は、基本的に若い女性だ
それに、一応客相手だ、接客業では、強く出られないのだろうか
被害を受けている店員も、周りの店員も、うまく客を咎められないで居る
店員相手に、セクハラまがいの行為を働いているように見えた
この店の店員は、基本的に若い女性だ
それに、一応客相手だ、接客業では、強く出られないのだろうか
被害を受けている店員も、周りの店員も、うまく客を咎められないで居る
……ただ、流石に酷いな
誰かが止めるべきなのだろうが、周りの客も見て見ぬふりの状況だ
誰かが止めるべきなのだろうが、周りの客も見て見ぬふりの状況だ
(……同業相手じゃないから、少し違うといえば違うが……)
…あの手の奴を諌めるのも、家の役割だったな
「…み?契約者、どうしたの?」
俺の様子に気付いたのか、花子さんが首を傾げてきた
…うん、口の周りにソースとクリームが
とりあえず、それを拭いてやってから、立ち上がろうとして
何気なく、厨房入り口に視線を向けた
…うん、口の周りにソースとクリームが
とりあえず、それを拭いてやってから、立ち上がろうとして
何気なく、厨房入り口に視線を向けた
俺が、そっちを見たのと
「あ゙」
……そこから
この店の制服を着た翼さんが、他の店員に手を引かれて出てきたタイミングが、ちょうど重なって
この店の制服を着た翼さんが、他の店員に手を引かれて出てきたタイミングが、ちょうど重なって
「~~~~~~っ!!」
「あ、日景君っ!?」
「あ、日景君っ!?」
翼さんは、店員の手を振り払って、店の奥へと逃げていって
直後、誰かを殴り飛ばしたような音が、こっちにまで響いてきたのだった
直後、誰かを殴り飛ばしたような音が、こっちにまで響いてきたのだった
いらんと言われても続く