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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 我が願いに踊れ贄共・頭のあったかい子-06

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「…カイン司祭」
「何だ?」
「これは、何でしょうか?」
「………………カブのランタンだ」

 若干、視線をそらしながらニーナの問いかけに答えたカイン
 カブのランタン
 …に、なるはずだったのだろう、多分
 今日は、ハロウィンだ
 イギリス出身のカインは、南瓜ではなくカブでランタンを作ろうとしたのだが
 ……カイン、かなり致命的な不器用である
 多分、カブの中身をくりぬいた後、目鼻口をつけようとしたのだろうが…
 …何というか、形容しがたい顔…と言うか、顔とすら呼べない状況になっている
 ある意味、新手のクリーチャーだ

 カインの指先に、ちらりとニーナは視線を向ける
 …傷だらけである
 あんなクリーチャーになってしまったが、一生懸命作ったのだろう
 そんなカインの努力を、無碍にはしたくない
 …が…これ、教会に来る子供、泣きそうだ
 ニーナから見ても、ちょっぴり怖い

「…とりあえず、ハロウィンで来る子供達に配るクッキー、袋詰にするぞ」
「はい…で、司祭様。このクッキーの形は…」
「………十字架だ」

 どこからどう見てもミジンコです
 本当にありがとうございました
 …クッキーは、自分が作ればよかったのかな
 ニーナはこっそり考えたが、これも、カインが一生懸命作った物であり、その努力を無駄にしたくない
 今は、カインの手伝いをしよう
 ニーナはてとてととクッキーが載っている皿に近づき、それを袋詰し始めたのだった


 …こうして
 見た目がアレなので、こっそりと放置された、カブのランタン
 その、傍に

「……やれやれ」

 どこからか、人影が現れて
 そのランタンもどきに向かって……つい、と杖を軽く、ふった


 子供達が帰っていき、一息ついて

「…あ…ランタン…」

 …あのランタンもどき、どうしよう
 てちてちと、ニーナはランタンを放置していた場所に向かう
 すると

「…あれ?」

 そこに、あったのは
 綺麗な、カブのランタンだった
 カインが作ったクリーチャーもどきではない
 綺麗な、ちゃんとしたカブのランタンが、そこにあった

「ニーナ?どうした?」
「あの、カイン司祭、これ」

 す、とそのランタンを差し出すニーナ
 カインは、一瞬、きょとんとして

「……あぁ、あいつか」

 と、小さく呟く

「??」
「あぁ、気にするな…せっかくだから、飾っておこうか」
「はいっ!」

 そうだ、せっかくのカブのランタン
 ハロウィンの夜なのだ、飾っておこう
 ニーナはそれを教会の入り口付近において、中に蝋燭をいれ、火をともす
 ぽぅ、と明かりがともったそのランタンを、ニーナは笑顔で見つめたのだった






「……ん」

 テントの中、目を覚ます
 …昔の夢を見ていた
 唯一の家族だった祖父を無くし、「教会」に引き取られてすぐの頃の

 あの頃は、独りぼっちになってしまったばかりで
 何もわからず、ただ、心細くて
 だから、こそ
 自分を引き取ってくれた、エイブラハムと
 親身になって、色々な事を教えてくれたカインに、ニーナは深く感謝していた

 今は
 また、独りぼっち
 異国の地で、独りぼっち

「………っ」

 寝袋の端を、ぎゅうと掴む
 寂しがっている場合ではない
 自分は、神の任務を実行している最中なのだ
 あの淫魔を殺すまで、「教会」には帰れない
 帰る事など、できるものか

 けれど

「…えぐっ……司祭様……………カイン司祭………会いたいよぅ………!」

 まだ幼いニーナに、この状況は、過酷過ぎて
 幼き神の使途は一人、テントの中で静かに泣いていた


 その泣き声は、誰の耳にも届く事なく
 ただ、暗闇の中に吸い込まれていってしまったのだった






to be … ?





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