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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者-62

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 …それは、星少年がニーナと言う少女を保護した、その翌日の事

「………ここにいたのか」
「あれ?どうかしたの?」

 見回りをしていた星の元に、名目上の上司であるジェラルドが姿を現した
 相変わらずの、フランケンシュタインの怪物を連想させる威圧感をまとう姿だ

「って言うか、何か用があるなら、電話かメールで連絡してくれればいいじゃん」
「……いくら電話をかけてもでないから、こうして赴いたのだが」

 広瀬といいお前といい…と、小さくため息をつくジェラルド
 相変わらず、部下には苦労させられているようだ
 その一方で、大門 大樹のような部下も抱えているのだが、今回はその件は特に関係してこない

「…「教会」という勢力について、把握しているな?」
「うん、まぁ、その資料見せられた事あるからある程度は知ってるけど。それがどうかしたの?そこって、学校街には不可侵で不介入の立場をとってるんでしょ?」
「……その、「教会」の構成員と思わしき者が、学校町内で目撃されている」

 ジェラルドのその言葉に、星は自分が保護したニーナの事を思い出した
 …確か、彼女は常にカソックを身にまとっていたし、教会に関係していると思わしき単語をボロボロと口にしていた
 もしや、彼女のことか?
 面倒なことになりそうなので、まずは黙っておくが

「それって、どんな人物?」
「………某アメリカに左遷中の黒服が目をつけそうな体格の、カソックを来た男だそうだ」

 ………
 …………
 ……………

 激しく気まずい沈黙が、場を支配する
 突っ込みたい気持ちにかられる星だが、ジェラルドは冗談を言う性格でもないし、言える性格でもない
 認めたくない現実だが、それは事実なのだろう

「…表向き、「教会」にはそのような奇天烈な存在している事すら否定したい人物が所属していると言う事実は存在していない事になっているが」
「何気に毒舌だね」
「……だが、実際には、「教会」でも狂信的な集団に所属している、狂信者の一人であると調べがついている」

 星の茶々入れも無視して、淡々と告げてくるジェラルド
 何というか、会話のしがいのない男である

「名前は、ヴァレンタイン・ヴァレンタイン。ガーゴイルの契約者だ」
「…わかりたくないけど大体わかった。それで?そのオカマな狂信者がどうかしたの?」
「………不可侵の立場をとっている「教会」のメンバー、それも…狂信的な一派に所属している者が、学校町に入り込んでいる。「組織」など、他組織への事前連絡なしにだ」

 …あぁ、なるほど
 つまり、「何かあるのではないか」そう言う事か
 狂信的な一派が、この学校町という特殊な土地を巡って、何か企んでいるのではないか
 この上司の杞憂は、それなのだろう

「目撃談や報告例によると、ヴァレンタインは「ニーナ」と言う少女を探しているらしい」
「……ニーナ?」

 …ニーナ、だと?

「…そうだ。その少女が何者なのかは、まだわからない。「教会」に問い合わせようとも、あちらは何も答えないだろうからな」
「……それで。そのオカマは、そのニーナって子をどうして探しているのか、わかってるの?」
「…あまり、良い目的ではないようだ。その少女を害しようとしている気配がある。最悪、抹殺目的で探しているようだ」

 抹殺、とは穏やかではない
 あの少女が、何故、命を狙われるのか
 事情を知らない星には、想像がつかない

「それで、僕にその情報を伝えて、どうしろと?」
「……そのニーナという少女、できる事ならば、見つけ次第保護してほしい」
「ヴァレンタイン、ってオカマは?」
「…表向き、「教会」に所属していない事になっている人物だ。何が起きようとも、あちらはその存在を否定し続けるだろう」

 それは、ヴァレンタイン、と言う人物が「死んだ」としても、特に問題はないと発言しているようなものだ
 元過激派だからか、それとも、元々の性格なのか
 ジェラルドはこうして、時折容赦ない発言を口に出す事がある
 そのような発言は、ジェラルドの外見との相乗効果で、彼を更に冷酷な男に見せる

「わかった。保護したら、報告すればいいの?」
「…一応は。出来る事ならば、その少女がどのような人物か、把握できていればもっとありがたい」

 ……さて、どうしようかな
 星はジェラルドに気付かれないように、思考をめぐらせるのだった





to be … ?





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