---ぞくり、と
悪寒を感じたような
そんな錯覚を、サイレスは感じた
悪寒を感じたような
そんな錯覚を、サイレスは感じた
「………何してんだよ、お前」
聴こえてきた、声が
酷く、酷く冷たく聴こえたのは、気のせいか?
酷く、酷く冷たく聴こえたのは、気のせいか?
がさり、辺りの木々が、揺れる
姿を現したのは、本来洞窟系エリアに生息しているはずのウンゴリアント
その、巨体の背中に……人影が、見えた
ネイティブアメリカンを思わせる服装をした、一人の男だ
……サイレスは、その男を知っていた
姿を現したのは、本来洞窟系エリアに生息しているはずのウンゴリアント
その、巨体の背中に……人影が、見えた
ネイティブアメリカンを思わせる服装をした、一人の男だ
……サイレスは、その男を知っていた
「…S-No.0、自らお出まし、っすか?穏やかじゃないっすね」
かすかに警戒しながら、サイレスはイクトミを見上げた
冷たく、冷たく、見下ろしてくる眼差し
「組織」上層部が一人にして、A-No.0の実質上の右腕
そして、事実上の神が、今、自分の目の前にいる
冷たく、冷たく、見下ろしてくる眼差し
「組織」上層部が一人にして、A-No.0の実質上の右腕
そして、事実上の神が、今、自分の目の前にいる
「んー?サイレスさん、知り合い?」
「…一応、上司にあたるんすかねぇ?直接ではないにしろ」
「…一応、上司にあたるんすかねぇ?直接ではないにしろ」
………さて
この蜘蛛神は、この少女との接触を、どう判断してくるか
この蜘蛛神は、この少女との接触を、どう判断してくるか
冷たく、サイレスを見下ろしてくるイクトミが
ゆっくりと……口を、開いた
ゆっくりと……口を、開いた
「この野郎、何、可愛い女の子と一緒にいてやがるんだ。可愛い女の子の保護って役目なら、俺に変わりやがれ畜生が!!」
………
…………
……………
…………
……………
まるで
世界全体が、フリーズしたかのように
世界そのものが、数秒間、完全に停止した
世界全体が、フリーズしたかのように
世界そのものが、数秒間、完全に停止した
「また、奥さんに殺されるんじゃないすか?その発言」
「馬鹿野郎、ワイフが怖くてナンパできるか!!」
「わー、駄目にんげーん」
「いや、あれ、人間じゃないっすから」
「うん、まぁ、人間っぽくない色をしてるけど」
「馬鹿野郎、ワイフが怖くてナンパできるか!!」
「わー、駄目にんげーん」
「いや、あれ、人間じゃないっすから」
「うん、まぁ、人間っぽくない色をしてるけど」
張り詰めていた緊張の糸が、一瞬で緩められ、ぐっちゃぐちゃに絡まりだす
目の前にいたはずの神は、ただのどスケベで卑猥なトリックスターに成り果てていた
目の前にいたはずの神は、ただのどスケベで卑猥なトリックスターに成り果てていた
「ま、それはさておき、だ。お前はもうちょい寝てろよ。怪我治ったつっても、無理しない方がいいんだろ?」
「…心配してくれるんすか?」
「いや、俺は心配しねぇけど」
「…心配してくれるんすか?」
「いや、俺は心配しねぇけど」
あっさりと言い切るイクトミ
どうして男の心配なんざしなきゃいけないんだ、とでも言いたげだ
事実、その視線はすぐに暦に向き、告げる
どうして男の心配なんざしなきゃいけないんだ、とでも言いたげだ
事実、その視線はすぐに暦に向き、告げる
「なぁ、嬢ちゃん。あっぶねぇ所にうさんくさい奴と一緒にいたら、いつ(性的な意味で)食われるかわかんねぇし、俺とッ書に安全地点行かね?」
「わー、()の中身が見えた気がするー。むしろ、そう言う意味ではそっちについていった方が危ない予感いっぱーい」
「うわ、ひでぇ」
「いや、間違ってない予感がするっす。この人は卑猥が服着て歩いてるような存在っす。逸話に卑猥な話が多すぎとか酷すぎるっす」
「よし、てめぇそこになおれ。毒蜘蛛にその全身くまなく散歩させてやる」
「わー、()の中身が見えた気がするー。むしろ、そう言う意味ではそっちについていった方が危ない予感いっぱーい」
「うわ、ひでぇ」
「いや、間違ってない予感がするっす。この人は卑猥が服着て歩いてるような存在っす。逸話に卑猥な話が多すぎとか酷すぎるっす」
「よし、てめぇそこになおれ。毒蜘蛛にその全身くまなく散歩させてやる」
…かさかさと、サイレスの足元に、小さな蜘蛛が出現した
それが毒雲かどうか、サイレスには判断できない
……今の所登ってくる気配はないが、登ってこられても厄介なので、一応黙る
それが毒雲かどうか、サイレスには判断できない
……今の所登ってくる気配はないが、登ってこられても厄介なので、一応黙る
「…で?どうする?付いてきてくれるか?」
「ん~…」
「……ぶっちゃけると、嬢ちゃん、この世界……っつか、COAに詳しいか?いや、廃人レベルで詳しくなくてもいいんだけどよ。だったら、COAについて、説明してほしい相手がいるっつーか、そいつの話相手になってほしいっつーか…」
「話し相手?」
「そう。あ、ちなみに、お前は来なくていいからな、サイレス。お前、うさんくさいし。純真な心に、何余計な事吹き込むかわかったもんじゃねぇ」
「酷い言われようっす。ガラスハートが傷ついたっす」
「曇りガラスな上に、鉄芯入りの癖によく言うよ」
「ん~…」
「……ぶっちゃけると、嬢ちゃん、この世界……っつか、COAに詳しいか?いや、廃人レベルで詳しくなくてもいいんだけどよ。だったら、COAについて、説明してほしい相手がいるっつーか、そいつの話相手になってほしいっつーか…」
「話し相手?」
「そう。あ、ちなみに、お前は来なくていいからな、サイレス。お前、うさんくさいし。純真な心に、何余計な事吹き込むかわかったもんじゃねぇ」
「酷い言われようっす。ガラスハートが傷ついたっす」
「曇りガラスな上に、鉄芯入りの癖によく言うよ」
ウンゴリアントの背中に乗ったまま
イクトミは、静かに、暦を見下ろす
イクトミは、静かに、暦を見下ろす
「どうする?俺は、約束は破らねぇよ。嬢ちゃんが望むなら、ちゃぁんと、安全地点まで送ってやる」
と、手をひらひらとさせながら、笑っていった
……ぽちゃん、と
水面に、波紋が広がったような、錯覚
水面に……何者かが、細い、細い、糸をたらしたような、錯覚が
世界全体に……静かに、広がった
水面に、波紋が広がったような、錯覚
水面に……何者かが、細い、細い、糸をたらしたような、錯覚が
世界全体に……静かに、広がった
to be … ?