……携帯が、着信を告げる
「はい……あぁ、辰也か?どうした?」
それは、不吉の予兆
「ん?あぁ、龍一には連絡取れるけど…」
せめて、最悪へと転がらぬ為の
「……………え?」
わずかばかりの、慈悲のような
いつものように、何気なく刀を前にしていたら………マナーモードにしていたままだった携帯が、着信を告げてきた
画面に映し出された名前を見て…少し、驚く
画面に映し出された名前を見て…少し、驚く
「はい……翼さん、どうしましたか?」
あの人が、俺になど何の用だろうか?
何かあれば、すぐに駆けつけるつもりではあるが…
何かあれば、すぐに駆けつけるつもりではあるが…
「…天倉達が?……………………っ!!」
…ガタン、と
俺が立ち上がった音に、驚いたのだろうか
み!?と、花子さんが驚いたように体を跳ねらせた
俺が立ち上がった音に、驚いたのだろうか
み!?と、花子さんが驚いたように体を跳ねらせた
「……すぐに、向かいます!」
やや乱暴に、通話を切る
にじにじと花子さんは立ち上がり、俺を見つめてきた
にじにじと花子さんは立ち上がり、俺を見つめてきた
「行くの?」
「あぁ………付いて来てくれ」
「み!けーやくしゃが行くところなら、どこでもついていくの!」
「……ありがとう」
「あぁ………付いて来てくれ」
「み!けーやくしゃが行くところなら、どこでもついていくの!」
「……ありがとう」
花子さんと一緒に、刀を安置している部屋を出る
……カタン、と
背後で、かすかに刀が……童子切安綱が、音を立てたような気がしたが
……俺は気付かないふりをして、振り返らずに、花子さんと一緒に、部屋を出た
……俺は気付かないふりをして、振り返らずに、花子さんと一緒に、部屋を出た
いつも通り、「組織」からの仕事が来ず、部屋でだらだらとしていたら、電話がきた
「直希か?何かあったのか?」
今、あいつはCOAやら何やら、色々と抱えている最中だ
いい加減、無理して倒れないといいんだが
「光輝の書」との契約で命を保ってるようなもんだし、それでも体力ない奴なんだから…
いい加減、無理して倒れないといいんだが
「光輝の書」との契約で命を保ってるようなもんだし、それでも体力ない奴なんだから…
「……ん?あぁ、覚えてるよ。A-No.666が担当になっちまった二人だろ?一応、こっちでも調べられる範囲で調べて……………え?」
直希が告げてきた、その内容に
すぅ……と、血の気が弾いていくのを、自覚する
すぅ……と、血の気が弾いていくのを、自覚する
「…っわかった、俺も行く!ついでに、C-No.572にも、連絡しておく。強行派や過激派の余計なちょっかいをこれ以上出させねぇ!」
携帯を持ったまま家を飛び出し、直希との通話を切って、すぐに自分の担当黒服に電話する
『…お前の上司、G-No.1に、緊急連絡!西区A-8エリアに一般人が入らないよう、結界封鎖!それと、そこに過激派と強行派の連中が近づかないよう、牽制を!………A-No.666が、禁止されている類の実験を強行しようとしているとの情報あり、今から止めに行く!!』
一般人に聞かれても問題ないよう暗号言語でC-No.572に指示を出し、とにかく、問題の現場に向かう
……いざとなれば、その建物毎、そのA-No.666を始末する
……いざとなれば、その建物毎、そのA-No.666を始末する
…俺や辰也のような、被害者なんざ、もう、「組織」に生み出させたくない
そう、考えながら
そう、考えながら
惨劇を阻止せんと、彼らは動き始め
されど、悪魔の脚本は止まる事なく
脚本家は、演出家は、彼らを嘲笑い
されど、悪魔の脚本は止まる事なく
脚本家は、演出家は、彼らを嘲笑い
………されど
舞台役者は、最悪の結末を決して認める事はなく
最悪の結末だけは回避しようと、反抗す
舞台役者は、最悪の結末を決して認める事はなく
最悪の結末だけは回避しようと、反抗す
to be … ?