双子の姉弟がいた
弟は病弱で、いつもベッドから動けなかった
姉はいつも弟に付き添って、弟の為に物語を語り続けた
祖母から、母から、語られた物語を
弟は病弱で、いつもベッドから動けなかった
姉はいつも弟に付き添って、弟の為に物語を語り続けた
祖母から、母から、語られた物語を
ある日、弟の体調が悪化した
医者も匙を投げてしまう
医者も匙を投げてしまう
弟は、やっぱりそうなったか、と冷静だった
自分は体が弱すぎる、どうせ、長生きなんてできないだろう
姉は絶望していたが、絶望したってどうにかなる訳ではないのだ
自分は体が弱すぎる、どうせ、長生きなんてできないだろう
姉は絶望していたが、絶望したってどうにかなる訳ではないのだ
だが、やはり死にたくはない
弟は考えた
考えて、考えて、考えて
思い出したのは、姉から聞かされた物語
弟は考えた
考えて、考えて、考えて
思い出したのは、姉から聞かされた物語
-----あぁ、あの物語の神々のように、俺も魔法を使えたら
万能たるルーンの力を手に入れれば、俺はこの狭い世界から、そして迫る死から解放されて、自由になれるのに
万能たるルーンの力を手に入れれば、俺はこの狭い世界から、そして迫る死から解放されて、自由になれるのに
考え抜いた弟に、力が降りた
望む力を、彼は手に入れた
万能たる、ルーンの…魔法の力を
望む力を、彼は手に入れた
万能たる、ルーンの…魔法の力を
彼は喜んだ
力を手に入れ、己の体はそれに耐えられず、人間ではなくなってしまったけれど
むしろ、己はそれを望んだのだ、と
力を手に入れ、己の体はそれに耐えられず、人間ではなくなってしまったけれど
むしろ、己はそれを望んだのだ、と
己がどれだけ罪深い事をしでかしたのか、と
その罪の重さに、どこまでも気づく事はない
その罪の重さに、どこまでも気づく事はない
fin