恐怖のサンタ 日常編 13
マゾサンタの朝は早い。
といって、それは彼女が仕事に精を出していることを意味しない。
彼女の契約者たる山田と違い、マゾサンタには三つの重要な「任務」がある。ただし内容は極秘。
その為にマゾは現在の身体と、その能力を手に入れたのだから、あくまでも主たるはそちらである。
ただ、残念な事に、この一年、マゾと「彼ら」には特別な進展はなかった。
最大のチャンスかと思われたのは昨年五月。「彼ら」の一人の両親がこの町にやってきたときである。
しかし、結果は単なる面通しのみ。
あの機を逸してしまったのは失敗だったと、マゾは思う。
といって、それは彼女が仕事に精を出していることを意味しない。
彼女の契約者たる山田と違い、マゾサンタには三つの重要な「任務」がある。ただし内容は極秘。
その為にマゾは現在の身体と、その能力を手に入れたのだから、あくまでも主たるはそちらである。
ただ、残念な事に、この一年、マゾと「彼ら」には特別な進展はなかった。
最大のチャンスかと思われたのは昨年五月。「彼ら」の一人の両親がこの町にやってきたときである。
しかし、結果は単なる面通しのみ。
あの機を逸してしまったのは失敗だったと、マゾは思う。
「――――全く、翼様もあの時ちゃんと私を紹介してくだされば良かったんですがねー」
まぁそのシャイな所も可愛いんですが、とマゾは一人ごちる。
閑話休題。話を戻そう。
早朝。マゾは現在、飛行中である。
コレは比喩でもなんでもなく。実際に彼女は宙に浮かんでいる。
眼下には、「彼ら」の内の一人の家。
早朝。マゾは現在、飛行中である。
コレは比喩でもなんでもなく。実際に彼女は宙に浮かんでいる。
眼下には、「彼ら」の内の一人の家。
しばらくの間、マゾは上空に自身を固定しながら、その家を見下ろしていた。
何をするでもなく、ただ、眺める。
生まれてから今まで、ひたすら思うがままに行動してきたマゾ。
そんな彼女が久しぶりに、本当に久しぶりに、頭を回転させていた。
何をするでもなく、ただ、眺める。
生まれてから今まで、ひたすら思うがままに行動してきたマゾ。
そんな彼女が久しぶりに、本当に久しぶりに、頭を回転させていた。
――――ここ最近、「彼ら」の周囲がまた、少々騒がしいような気がする。
昨年五月の「あの日」の後も、相変わらず「彼ら」は大小様々な事件に頭を突っ込んでいた。
無論、中には何事もない平穏な日常も存在した。
特にデザートフェスタでの「彼」の女装は素晴らしかった。写メで保存した。
その「彼」を熱い視線で見ていた双子がいたので念のため調べて見た。ガチ百合だった。安心したが少し残念だった。
昨年五月の「あの日」の後も、相変わらず「彼ら」は大小様々な事件に頭を突っ込んでいた。
無論、中には何事もない平穏な日常も存在した。
特にデザートフェスタでの「彼」の女装は素晴らしかった。写メで保存した。
その「彼」を熱い視線で見ていた双子がいたので念のため調べて見た。ガチ百合だった。安心したが少し残念だった。
……いいや、何もなかった楽しい日常の事は日記の中にしまっておこう。
マゾは一度、雑念を振り払うように首を振った。
そう、問題は最近の騒動である。
大して気にしてはいなかったのだが、マゾは幾ばくか、「彼ら」の周囲だけでなく、学校町全体がここ数日で随分と緊張してきたように感じる。
夜逃げ同然。着の身着のままで学校町から慌てて去っていく住人すら、時折目にするようになった。
この奇妙な空気が、果たして「彼ら」と関わりがあるのか。
顎に手を当てて、マゾはしばらくの間思考する。
「彼ら」の事。ここ最近の学校町の事。そして――――
マゾは一度、雑念を振り払うように首を振った。
そう、問題は最近の騒動である。
大して気にしてはいなかったのだが、マゾは幾ばくか、「彼ら」の周囲だけでなく、学校町全体がここ数日で随分と緊張してきたように感じる。
夜逃げ同然。着の身着のままで学校町から慌てて去っていく住人すら、時折目にするようになった。
この奇妙な空気が、果たして「彼ら」と関わりがあるのか。
顎に手を当てて、マゾはしばらくの間思考する。
「彼ら」の事。ここ最近の学校町の事。そして――――
――――「彼」と最近親しくなった、一人の女性の事。
マゾには分かる。彼女の「彼」に対する微妙な心の動きが。
マゾには分かる。彼女自身もこの「緊張」に関わる一人である事が。
マゾには分かる。彼女自身もこの「緊張」に関わる一人である事が。
この状況、マゾと「彼ら」を取り巻く「事情」が転変し始めている今。
マゾは一体、何をすべきなのだろうか。
マゾは一体、何をすべきなのだろうか。
【Continued...】