姉ちゃんが風邪を引いた
だから、俺も風邪を引いた―――
だから、俺も風邪を引いた―――
(清太>けほこほ、あー喉が痛いなー
―――ということにした
(セキエ>男トシテ恥ズカシク無イノカ?
(清太>恥ずかしくなんてない! というか誇りに思う!
だって姉ちゃんが風邪引いて寝込んでても、父ちゃんも母ちゃんも仕事でいないし・・・
姉ちゃん1人だけじゃ、きっと寂しいに決まってる!
だから元気な俺が姉ちゃんのお世話をしてあげなくちゃ!
(セキエ>本心ハ?
(清太>姉ちゃんと2人っきり・・・家で姉ちゃんと2人っきり・・・へへへへへ
(セキエ>アァ、汝ノ心中カラ邪気ヲ感ジル・・・
(清太>邪気じゃない!これこそが本当の愛だ!!
(セキエ>歪ンデイル、誠ニ歪ンデイル・・・
(清太>それより、静かに喋れよ? 姉ちゃん、今可愛い寝息立てて寝てるんだから
(セキエ>一言余分ダナ
(清太>うるさい!
(清太>恥ずかしくなんてない! というか誇りに思う!
だって姉ちゃんが風邪引いて寝込んでても、父ちゃんも母ちゃんも仕事でいないし・・・
姉ちゃん1人だけじゃ、きっと寂しいに決まってる!
だから元気な俺が姉ちゃんのお世話をしてあげなくちゃ!
(セキエ>本心ハ?
(清太>姉ちゃんと2人っきり・・・家で姉ちゃんと2人っきり・・・へへへへへ
(セキエ>アァ、汝ノ心中カラ邪気ヲ感ジル・・・
(清太>邪気じゃない!これこそが本当の愛だ!!
(セキエ>歪ンデイル、誠ニ歪ンデイル・・・
(清太>それより、静かに喋れよ? 姉ちゃん、今可愛い寝息立てて寝てるんだから
(セキエ>一言余分ダナ
(清太>うるさい!
「結局汝モ騒ガシイデハナイカ」と言われる気がしたので、
言われる前に俺はちらっと時計を見た
言われる前に俺はちらっと時計を見た
(清太>もうすぐかな
(セキエ>何ガダ?
(清太>姉ちゃん、今日学校休んじゃったからさ
多分、同じクラスの人がプリントとか持ってきてくれると思うんだ
それを受け取れば・・・それを口実に姉ちゃんの部屋に・・・
(セキエ>・・・モウ、何モ言ワン・・・勝手ニシrッ!?
(セキエ>何ガダ?
(清太>姉ちゃん、今日学校休んじゃったからさ
多分、同じクラスの人がプリントとか持ってきてくれると思うんだ
それを受け取れば・・・それを口実に姉ちゃんの部屋に・・・
(セキエ>・・・モウ、何モ言ワン・・・勝手ニシrッ!?
と、セキエが大きく震えだした
俺も一瞬、すごい寒気を感じた
俺も一瞬、すごい寒気を感じた
(清太>都市、伝説・・・?
(セキエ>途轍モナイ邪気ダ・・・何ナノダコレハ・・・?
(セキエ>途轍モナイ邪気ダ・・・何ナノダコレハ・・・?
ピンポーン…
インターホンが鳴らされた
そして、玄関の方に邪気を感じる
そして、玄関の方に邪気を感じる
(清太>・・・都市伝説の、お客さん、か?
(セキエ>契約者ノ可能性ガ大キイ・・・油断スルナ
(セキエ>契約者ノ可能性ガ大キイ・・・油断スルナ
俺はズボンを穿き、布団を跳ね除けて恐る恐r
(セキエ>ッテ妾ト話シテイル間ニ何ヲシテオッタノダ!?
(清太>そんなの俺の勝手だろ!?
(清太>そんなの俺の勝手だろ!?
気を取り直して
俺は恐る恐る、階段を降りて玄関へと向かった
擦りガラス越しに見える、黒い影
そっと、ドアを開けると、制服を着た中学生くらいの男の子だった
俺は恐る恐る、階段を降りて玄関へと向かった
擦りガラス越しに見える、黒い影
そっと、ドアを開けると、制服を着た中学生くらいの男の子だった
(清太>・・・だ、誰?
(少年>ん、もしかして、藍那の弟さん?
(清太>アイッ・・・!?
(少年>ん、もしかして、藍那の弟さん?
(清太>アイッ・・・!?
姉ちゃんを・・・名前で呼び捨て!?
(少年>いや~、話に聞いてたけどホントに悪戯坊主そうな顔してんな~ウヒヒヒw
しかも初対面なのに馴れ馴れしい・・・そして失礼だ
(清太>・・・で?
(少年>あ、ごめんごめん。俺、藍那のクラスメイトの黄昏 裂邪
あいつへの配布物届けに来たんで、起きたら渡しといて?
(清太>え、う、うん・・・ん?黄昏?
(少年>あ、ごめんごめん。俺、藍那のクラスメイトの黄昏 裂邪
あいつへの配布物届けに来たんで、起きたら渡しといて?
(清太>え、う、うん・・・ん?黄昏?
おもちゃ箱を漁るように、俺は頭の中を掻き回した
黄昏、タソガレ・・・あ!
黄昏、タソガレ・・・あ!
(清太>お、お前! 姉ちゃんの彼氏だろ!?
(裂邪>クラスメイトだ
(清太>即答!? てか否定した!? じゃあ何でわざわざプリント届けにきたの!?
こういうのって普通女友達とかじゃない!?
(裂邪>俺のクラスでは学級委員が主に行なう仕事だ
俺ってば行動力あるから、クラス全員の自宅知ってたりするし
(裂邪>クラスメイトだ
(清太>即答!? てか否定した!? じゃあ何でわざわざプリント届けにきたの!?
こういうのって普通女友達とかじゃない!?
(裂邪>俺のクラスでは学級委員が主に行なう仕事だ
俺ってば行動力あるから、クラス全員の自宅知ってたりするし
・・・ポイント高い・・・これは手強いぞ
(裂邪>・・・あの、その敵意のある目は何だね?
(清太>じ、じゃあさ! 姉ちゃんのことどう思ってんの!?
(裂邪>可愛いし、優しいし、何にでも挑戦することを大切にしてる。俺は好きだね
(清太>堂々と言いやがった!? しかも真顔で言いやがった!? 何なのお前!?
と、とりあえず、このプリントは“俺が”、“俺の”姉ちゃんに渡しとくからな!
(裂邪>お前こそ何なんだよ・・・;
(清太>じ、じゃあさ! 姉ちゃんのことどう思ってんの!?
(裂邪>可愛いし、優しいし、何にでも挑戦することを大切にしてる。俺は好きだね
(清太>堂々と言いやがった!? しかも真顔で言いやがった!? 何なのお前!?
と、とりあえず、このプリントは“俺が”、“俺の”姉ちゃんに渡しとくからな!
(裂邪>お前こそ何なんだよ・・・;
プリントを受け取り、さっさと帰って貰うように言おうとした時だった
また、寒気を感じた
また、寒気を感じた
(清太>こ、これは・・・
(裂邪>ちっ、こんな時に
(清+裂>都市伝説か・・・え?
(裂邪>ちっ、こんな時に
(清+裂>都市伝説か・・・え?
固まってしまった
都市伝説を知ってる・・・?
都市伝説を知ってる・・・?
(セキエ>清太、此奴・・・契約者ダ
(清太>嘘ぉ!?
(裂邪>ハァ、嫌な予感してたんだよねぇ・・・いいや、戦えるなら来い、大勢で行った方が楽だ
(清太>え、ちょっ、待てよ!?
(清太>嘘ぉ!?
(裂邪>ハァ、嫌な予感してたんだよねぇ・・・いいや、戦えるなら来い、大勢で行った方が楽だ
(清太>え、ちょっ、待てよ!?
俺の声も聞かず、玄関に荷物を置いて、その男―――黄昏 裂邪は外へ飛び出した
慌ててプリントを置いて靴を履き、セキエを握り締め、奴を追って家を出た
出た瞬間に目に入ったのは、白い刃のようなもの
慌ててプリントを置いて靴を履き、セキエを握り締め、奴を追って家を出た
出た瞬間に目に入ったのは、白い刃のようなもの
(清太>っていきなり!?
顔面を水晶に変化させて、斬撃を防いだ
よく見ると、両腕が鎌のようになった、白い鼬のような生き物が宙に浮いていた
よく見ると、両腕が鎌のようになった、白い鼬のような生き物が宙に浮いていた
(清太>あ、あれって・・・
(裂邪>「鎌鼬」だ
(裂邪>「鎌鼬」だ
声のした方へ振り向く
奴は金色の鎌を持って偉そうに突っ立っていた
奴は金色の鎌を持って偉そうに突っ立っていた
(裂邪>どうやら真空波みたいなものを飛ばせるらしい、切られんように気をつけろ
痛みは無いっぽいけど、傷つきたくは無いだろ?
(清太>当たり前だろ、ってか足引っ張んなよ!?
(裂邪>はいはい
痛みは無いっぽいけど、傷つきたくは無いだろ?
(清太>当たり前だろ、ってか足引っ張んなよ!?
(裂邪>はいはい
話している途中に、「鎌鼬」が動き出した
(裂邪>ところでお前、便利な能力だな
(清太>ん?
(清太>ん?
「鎌鼬」が鎌を振るい、さっきの斬撃が飛んできた
俺は首根っこを掴まれた
咄嗟に、右手で斬撃を打ち消す
俺は首根っこを掴まれた
咄嗟に、右手で斬撃を打ち消す
(清太>な、何すrっぶねぇ!!
(裂邪>『イマジンブレイカー』みたいだな、その水晶の手
(清太>あ、わかる? 俺、当麻さんのファンなんだ
(裂邪>そうか。俺はインデックスたんとラストオーダーちゃんと初春たんが好きだ
(裂邪>『イマジンブレイカー』みたいだな、その水晶の手
(清太>あ、わかる? 俺、当麻さんのファンなんだ
(裂邪>そうか。俺はインデックスたんとラストオーダーちゃんと初春たんが好きだ
・・・子供ばっかりじゃん!?
(裂邪>とりあえず、暫くお前の身体を借りるぞ
(清太>いや待てよおまっ、ぅおっと!?
(清太>いや待てよおまっ、ぅおっと!?
飛んでくる真空波を、“俺が”防いでいく
あいつは何もしない、ただ俺を盾にしているだけ
「鎌鼬」が近づいて鎌を振り下ろしたけど、やっぱり盾に使われ―――
あいつは何もしない、ただ俺を盾にしているだけ
「鎌鼬」が近づいて鎌を振り下ろしたけど、やっぱり盾に使われ―――
(裂邪>待ってましたぁ!
カンッ!!
金色に輝く鎌が、白い2つの鎌を押さえた
そして俺の目の前がぐちゃぐちゃになった
金色に輝く鎌が、白い2つの鎌を押さえた
そして俺の目の前がぐちゃぐちゃになった
(清太>ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?
(裂邪>『シリコーン・アンド・ジオキシジェン』!!
(裂邪>『シリコーン・アンド・ジオキシジェン』!!
ガッ!!という鈍い感触が、頭から身体中に駆け巡る
盾だけじゃなく、俺を武器にしやがった
そして3つの事を知った
1つ、武器に使われると衝撃を消せないこと
2つ、こいつは人を人と思わない邪気の塊だ
3つ、信じたくないけど、こいつとは気が合いそうだ、石の話的な意味で
盾だけじゃなく、俺を武器にしやがった
そして3つの事を知った
1つ、武器に使われると衝撃を消せないこと
2つ、こいつは人を人と思わない邪気の塊だ
3つ、信じたくないけど、こいつとは気が合いそうだ、石の話的な意味で
(裂邪>よしご苦労、後は任せろ
ようやく目が慣れると、あいつの姿はなかった
代わりに、黒い怪物が「鎌鼬」を掴んで、己の影にそれを突っ込んでいる光景があった
代わりに、黒い怪物が「鎌鼬」を掴んで、己の影にそれを突っ込んでいる光景があった
(清太>・・・え?
化物が、人の姿に変わる
(裂邪>さっきはごめんな、怪我はなかったか?
もう一つ知った
4つ、こいつは俺より遥かに強い
4つ、こいつは俺より遥かに強い
(清太>あ・・・う、うん
(裂邪>そうか、良かった。友人の弟に怪我させたとなっちゃ、俺の面目丸潰れだ
(裂邪>そうか、良かった。友人の弟に怪我させたとなっちゃ、俺の面目丸潰れだ
ウヒヒヒ、と怪しく笑う男、黄昏 裂邪
(清太>と、ところで・・・何と契約してんの? 武器使ったり黒くなったり・・・
(裂邪>あぁ、『超電磁砲』の木山先生知ってる? あんな感じ
(清太>契約者にも『マルチタイプ』とかあるの!?
(裂邪>あるある、都市伝説は奥深いんだぜ?
(清太>へぇ・・・
(裂邪>あぁ、『超電磁砲』の木山先生知ってる? あんな感じ
(清太>契約者にも『マルチタイプ』とかあるの!?
(裂邪>あるある、都市伝説は奥深いんだぜ?
(清太>へぇ・・・
何故だろう、こいつを超えたい気がしてきた
(裂邪>さて、と。やる事やったし、俺は帰るわ。藍那に宜しく言っといて
(清太>絶対ヤダね、姉ちゃんには何も教えない!
(裂邪>・・・もしかして、シスコン?
(清太>ドキッ!? ななな、何だよ、お前も俺の事、変態呼ばわりするのか!?
(裂邪>いや? 俺の従兄弟にブラコンいるし、人を好きになるのに兄弟もクソも無いと思うよ
仕方ないよなぁ、可愛いもん、藍那
(清太>うるせぇ!? あげないぞ!?
(裂邪>盗らねぇよ; 俺、彼女いるし
(清太>あぁ、なら――――え?
(裂邪>あ、やべ、このこと秘密にしてくれない? 俺の彼女、小学生だからロリコンってバレちまう
(清太>え~どうしよっかなぁ~?
(裂邪>1000円あげるから、2000円でもいい!
(清太>へへへへ、兄ちゃん? 今時お金で子供が釣れると思ったら大間違いだぜ?
(裂邪>くぅ、なかなか出来たガキだな・・・なら考えがある。携帯あるか?
(清太>携帯? あるけど何で?
(清太>絶対ヤダね、姉ちゃんには何も教えない!
(裂邪>・・・もしかして、シスコン?
(清太>ドキッ!? ななな、何だよ、お前も俺の事、変態呼ばわりするのか!?
(裂邪>いや? 俺の従兄弟にブラコンいるし、人を好きになるのに兄弟もクソも無いと思うよ
仕方ないよなぁ、可愛いもん、藍那
(清太>うるせぇ!? あげないぞ!?
(裂邪>盗らねぇよ; 俺、彼女いるし
(清太>あぁ、なら――――え?
(裂邪>あ、やべ、このこと秘密にしてくれない? 俺の彼女、小学生だからロリコンってバレちまう
(清太>え~どうしよっかなぁ~?
(裂邪>1000円あげるから、2000円でもいい!
(清太>へへへへ、兄ちゃん? 今時お金で子供が釣れると思ったら大間違いだぜ?
(裂邪>くぅ、なかなか出来たガキだな・・・なら考えがある。携帯あるか?
(清太>携帯? あるけど何で?
携帯を取り出すと、そいつは俺から奪って何やら操作している
あれ、これは・・・赤外線通信?
あれ、これは・・・赤外線通信?
(裂邪>うし、俺のメールアドレスと電話番号と
(清太>ハァ!? いらねぇよそんなもん!
(裂邪>最後まで聞け!それはおまけだ! メインはこれ!
(清太>ハァ!? いらねぇよそんなもん!
(裂邪>最後まで聞け!それはおまけだ! メインはこれ!
そう言って、俺の携帯を返してきた
その画面には・・・・姉ちゃんの・・・・パンチラぁ!?
その画面には・・・・姉ちゃんの・・・・パンチラぁ!?
(清太>イヤッホォォォォォォ!! 姉ちゃんのパンチラ最高ぉぉぉぉぉぉ!!
(裂邪>静かにしろよ!?
(清太>あ、ごめん、でも何で?
(裂邪>お前の話は聞いてた、って言ったろ?
だからお前の、あー・・・清太、だっけ?
機嫌を損ねた時の為に撮ったんだ。あードキドキした
実際やると犯罪だから良い子の皆は真似するなよ?
(清太>し・・・し・・・師匠ぉぉぉぉぉぉ!!
(裂邪>ぅあうち!? く、くっつくな!? 俺はロリ専だぞ!? てか師匠って!?
(清太>俺、一生あんたについていくよ、師匠!
(裂邪>・・・結果オーライ? まぁいいや、じゃあな弟子よ
(裂邪>静かにしろよ!?
(清太>あ、ごめん、でも何で?
(裂邪>お前の話は聞いてた、って言ったろ?
だからお前の、あー・・・清太、だっけ?
機嫌を損ねた時の為に撮ったんだ。あードキドキした
実際やると犯罪だから良い子の皆は真似するなよ?
(清太>し・・・し・・・師匠ぉぉぉぉぉぉ!!
(裂邪>ぅあうち!? く、くっつくな!? 俺はロリ専だぞ!? てか師匠って!?
(清太>俺、一生あんたについていくよ、師匠!
(裂邪>・・・結果オーライ? まぁいいや、じゃあな弟子よ
荷物を持って去り往く師匠の後姿に、俺は手を振り続けた
案外良い人だった。あの人なら俺の兄ちゃんになっても良いかも知れない
彼女がいるのが少し残念だ
案外良い人だった。あの人なら俺の兄ちゃんになっても良いかも知れない
彼女がいるのが少し残念だ
(セキエ>・・・何ト言ウカ、ソノ・・・情ケナイナ
(清太>ほっとけ!
(清太>ほっとけ!
俺はセキエに文句を言いながら、玄関に置いていたプリントを持って姉ちゃんの部屋に向かった
鍵が閉められててショックだった
鍵が閉められててショックだった
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