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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 恐怖のサンタ-a17

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uranaishi

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恐怖のサンタ 日常編 17


 誰もが皆、戦っている。
 相手は親でも、上司でも、仇敵でも構わない。
 具体的でなくたっていい。
 空腹も、勉強も、寒気も、病気も。
 己の意に従わないもの。そしてそれに立ち向かわなければならない時、人は誰でも苦しみ、あがき、勝利を渇望する。
 だからきっと、この世に「戦」を持たない人間など、都市伝説など、存在しない。

 では――では、「彼」は一体、誰と戦っているのだろう?
 教会? 十三使徒? それとも――――?

 手渡された「資料」を、握り締める。
 きつく、きつく、そこに残る「彼」のぬくもりを、少しでも感じ取ろうとして。
 その先にある、「彼」の心に、少しでも近づこうとして。
 物言わぬ紙の束は、諭しも、示しも、教えも、導きも、何一つだってしてはくれない。
 そこにあるのはただの「モノ」だ。生かすも殺すも、己次第。
 だからこそ、無言のソレは、しかし雄弁なまでに慎重な扱いを要求してくる。
 紙は軽い。誰かに、例えば、そう、人のいい契約者に預けてしまうのは、簡単だ。
 紙は重い。誰かが、例えば、そう、ソレの行方によっては「彼」の命が左右される可能性すら、孕んでいる。
 紙は軽く、しかし重い。

 ――――何を、するべきなのだろう。
 数日前の問いが、頭の中でリフレインする。
 人には誰であれ、「戦」がある。
 人には誰であれ、戦う「時」がある。
 「彼」は、今その「時」を生きている。ひょっとしたら、これからもずっと。
 「彼」の「戦」。「彼」の「時」。そこに「私」の入り込む余地は、果たしてあるのだろうか。
 生まれる疑問。しかし解答は既に用意されている。
 ないならば創ればいい。それで「彼」が救われるのなら、「彼」に近づけるのなら、それ以上に望むものなど、一体何があろうか?

 今日見た、「彼」の顔を思い出す。
 「彼」の怒った顔が好きだ。「彼」の呆れた顔が好きだ。泣いた顔も、笑った顔も、鬱陶しそうな顔も。
 みんなみんな、大好きだ。
 しかし……それでも、やはり。
 今日の顔、あの表情だけは――――いただけない。

 ――――紙を、握り締める。
 きつく、きつく、いつまでも。


【Continued...】




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