「まほうつかい、さそいこむ」より
*
ケモノツキ_15_彼を助ける理由
――――お前は、カインを助けたいか?
カインを助ける。
つまり今現在、カインが困っている……もしくは、カインに何らかの危険が迫っているということだろう。
ニーナという探し人、学校町を破壊しようとする「協会」、「協会」所属のカイザー司祭、同じく「協会」所属のカイン、そして、先ほどの様子がおかしかったカイン。
懸念材料は十分すぎるほどある。
つまり今現在、カインが困っている……もしくは、カインに何らかの危険が迫っているということだろう。
ニーナという探し人、学校町を破壊しようとする「協会」、「協会」所属のカイザー司祭、同じく「協会」所属のカイン、そして、先ほどの様子がおかしかったカイン。
懸念材料は十分すぎるほどある。
カインを助けたい。
そう口にしようとした寸前で、カラミティの言葉を思い出した。
そう口にしようとした寸前で、カラミティの言葉を思い出した。
――――お前は、「カインの何」だ?
カインにとって、自分は何なのか。
カインにとって、自分はどういう存在なのか。
カインにとって、自分はどういう存在なのか。
友人といえるほど付き合いが長いわけでもなく、恩人といわれるほど何かをしてあげたわけでもない。
初めてであったとき、ひきこさんに襲われていたカインを助けてはいるが、それは任務の一環に過ぎない。
ニーナという少女の捜索を頼まれているが、一切の進展は無い。
困っている様子のカインに、声もかけてあげられない。
自分はカインに、何もしてあげられていない。
カインが自分に親しくする理由は無い。
自分はカインにとって、単なる「知り合いの子供」にすぎない。
初めてであったとき、ひきこさんに襲われていたカインを助けてはいるが、それは任務の一環に過ぎない。
ニーナという少女の捜索を頼まれているが、一切の進展は無い。
困っている様子のカインに、声もかけてあげられない。
自分はカインに、何もしてあげられていない。
カインが自分に親しくする理由は無い。
自分はカインにとって、単なる「知り合いの子供」にすぎない。
だがそれは、悠司の思いを揺らぐ理由にはならない。
「カインさんにとって、僕はただの子供でしかない…と思います。」
眉をひそめるカラミティに、悠司は言葉を続ける。
「でも…そんな僕に、カインさんは優しくしてくれた。……「ありがとう」って言ってくれた。
理由なんてそれだけしかないけど……カインさんが困っているなら、僕はカインさんの力になってあげたい。」
理由なんてそれだけしかないけど……カインさんが困っているなら、僕はカインさんの力になってあげたい。」
悠司はカラミティの目を真っ直ぐ見据える。
「僕は、カインさんを助けたいです。」
【ケモノツキ_15_彼を助ける理由】 終
「まほうつかい、とりひきする」へ続く